日本語の古典的命題に、象は鼻が長い という例文はどう分析できるか、三上章が、引き起こした議論である。国語文法論でいえば、かかりの語が述部と関係して、主題または話題を述べるということである。国文法には主題の用語がないといってもいい。それを大主語としたのを、二重主語であると批判した。文の規定に主語述語の関係とした。国語では係り受けの取り立ての用法が古典解釈から行われてきた。国語にあったものは、日本語の特徴であったから、それを複文とする説明で良かったのである。つまり、象は鼻が長いことよ。象は鼻が長いのです。この文構造である。日本語文章論で言えば、例文は単位文でとらえない。象について、象はどうですか、鼻が長いし、耳が大きいし、目が小さいし、胴体が太いし、尻尾が短いし、その特徴は一言ですれば、象は、鼻が長い、ということになるかな。三上章は、象の鼻が長い という構文で解決をしようとした。また、日本語教育の論者たちには、象が、鼻が長い という例文を認めようとして、さまざま形態から説明する。これでは、言われてきたように、象の鼻が長い 鼻は象は長い 象が鼻が長い このような議論のできない例文になってしまう。
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