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日本語の発音について その9

2013-04-11 | 現代日本語百科
日本語アクセント

アクセントの機能は、語の弁別つまり意味を区別することになる。また、言語によって語のまとまりを示しその言語を聞きやすくする働きがある。アクセントは、かぶせ音素とも言われ言語ごとにその特徴がある。日本語アクセントは高低アクセント、英語アクセントは強弱アクセント、中国語アクセントは高低か強弱か、いずれでもある四声がある。

日本語アクセントを説明する。標準アクセントは共通語である東京方言による。わかりよい法則を持つので記述しやすい。ただし地域の方言よって日本語でもアクセントが異なるので意味を区別するなどについて気をつけなければならない。日本国内で大きく方言地域を分ける。俗に東京と大阪と地域が違えばアクセントの高低が逆になると言われる。

アクセントの高低、強弱を決めるのは、相対的なとらえ方で、その語の中で高く発音、強い発音をするというようなことになる。個々の単語でさ、強さが決められるのは、その意味をとらえるからである。したがって単語ごとにアクセントが決まっていることになる。日本語は高低の2段観で普通の場合は記述されるが、詳しくすれば高中低の3段観もある。

単語によって決まっているアクセントは、音節を高くするか低くするかで発音する。音節または拍で単語の長さを表している。日本語に多い音節の語は4音節からなる単語、その前後の音節数である。言い換えれば、3拍語から5拍語の長さである。東京方言には名詞の語についての法則があるので、それをとらえると、次のようになる。

①1拍めと2拍めの高さが異なる。②1拍めが低ければ2拍めは高くなるか、1拍めが高ければ2拍目は低くなる。③そして低くなった拍はその語の中で2拍め以降2度高くなることはない。④高くなった拍はその語の中で2拍め以降また低くなることがある。⑤高くなった拍は語の終わりまで低くならないこともある。⑥単語に高い拍は2か所、ない。

⑦単語が連続して文となって発音されるときに、高い拍に挟まれた語末の低い拍は高い拍に引き上げられる。たとえば、母は和服を着る、というのは、切る、に聞こえる。つまり、アクセント通りに文を読み上げ、単語の高低を発音すると、きとりにくい日本語に聞こえる場合があるので、適宜、短いポーズ、休勢を入れるとよい。以上の法則は原則的なものである。

アクセント辞典あるいは国語辞典の記述にアクセントを示す○囲みの数字を付してあるものがみられる。それは高い拍から低い拍にうつる直前の高い拍を示している。それによって東京方言の法則から単語のアクセントの種類がわかる。その高い拍をアクセント核と呼び、いところから低いところへ移るのをアクセントの滝と呼ぶ。


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