3月31日に同期会がある。神戸に出かける。昭和の時代、40年卒の高校と思い出すのも、一苦労である。54年ぶりのことで同窓会館に集まる。これで一区切りだろう。六甲の山並み、摩耶山の麓にある母校を見学して、というから、なつかしい。長く振り返ることのない学生、いや、生徒の時代のこと、還暦を過ぎたころから、5年ごとにある会に顔出しをして、物故に名を連ねる友を思い、没故というか、故人というか、そのとらえ方には、なにあろう。和漢朗詠集〔1018頃〕下・懐旧「ただ老年の涙をもって 一たび故人の文に灑（そそ）く〈白居易〉 日国大に載せる例である。 . . . 本文を読む