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4257

2016-06-16 | わくわく

4255、4256、4257、4258はまだないが、4257本のヒットを積み重ねたイチロー選手の数字である。日米通算という条件付きだと米メディアは書き、米国球界の記録に対して世界記録であると野球をグローバルに見る向きもあって、米国内は両論に分かれたが、数字そのものの記録としての偉業に変わりはない。このヒットを一本、一本と数えてきた事実は素晴らしいことだ。一つ一つと言うけれど、4256本はキャッチャーが捕球に走るゴロをイチローの俊足が一塁を駆け抜けていたから、その一つの意味はさまざま、イチローの野球神経が全開してのものである。 そして2打席の後に、4257本目を放つ。打球はライトまで一直線に飛んで2塁打となった。その瞬間がおとずれた。テレビ中継のアップに映し出された顔は平然としていたように見えた。しかし次の一瞬にダグアウトを見たイチローはほおを緩めて顔に手をもって口元をお覆うくしぐさで笑みを浮かべていた。待てよ、4256のときだったか、これは・・・・・・


http://full-count.jp/2016/06/16/post35461/
イチロー“ローズ超え”日米4257安打 会見全文「僕が持ってないはずない」
2016.06.16

>偉業達成の瞬間、仲間への感謝、ローズとの比較、今後へ…イチローが語る
 マーリンズのイチロー外野手が15日(日本時間16日)の敵地パドレス戦で日米通算4257安打(NPB1278本、MLB2979安打)とし、ピート・ローズの歴代最多安打記録(4256安打)を抜き去った。第1打席で内野安打を放ちローズに並ぶと、第5打席で二塁打をマークし、“ローズ超え”を果たした。


――あめでとうございます。

「ありがとうございます」

――4257安打を積み重ねた率直な感想から。

「ここにゴールを設定したことがないので、実はそんなに大きなことという感じは全くしていないんですけど、それでもチームメートだったり、記録の時はいつもそうですけどファンの方だったりと、ああいう反応をしてもらえるとすっごくうれしかったですし。そこですね。それがなかったら、何にも大したことないです」

――場内の拍手については?

「うーん、僕としては日米合わせた数字ということで、どうしたってケチが付くことは分かっているし、ここに目標を設定していなかったので、あまりやらないでと思っていたんですけど(笑)、でもそれは止められないですから、無視するのも失礼ですし。1本目のファイブフィートの内野安打ではなかなかそれは出来なかったというか。まぁタイですしね。抜いたわけではなかったので。あそこでは絶対出来なかったし。

 でも、ダグアウトからチームメートが喜んでくれてる姿が見えたので、軽く返したということだったんですけど、さすがに2本目はしないことが僕の矜持だというところが少しありましたけど、それでもああされると、という感じですね」

――チームメートはベンチの中で並んで立って拍手していた。その時の気持ちは?

「(メジャー)16年目なんですけど、アメリカに来て、途中チームメート、同じ仲間であってもしんどかったことはたくさんあったんですね。で、去年このチームに来て、1年一緒にやって、今年メンバーが少し変わったんですけど、チームメートとしては最高のチームメートとハッキリ言える、まぁ“子”たちですよね、もう、年齢差から言えば。本当に感謝してます。彼らには」

――クラブハウスではこれまで節目の記録で色々とやってもらっていたが、今日はそういうのはあったのか?

「今日はこれ(会見)やるために時間がなかったので、ないですよ。本当はこんなこともしたくないんですけど(笑)、お願いされてしまったので」

――日本ではここ数日、社会現象というほどの注目が集まり、号外も出た。

「そうなんですか。別の号外の話も聞きましたけどね」(場内爆笑)

――日本のファンが自分たちの喜び、誇りになると国中が喜んでいる。こちらでプレーヤーとしてそういうことを与えられたということについては?


「それは嬉しいんですけど、難しいところですねぇ。合わせた記録というところが。だから、いつかアメリカで、ピート・ローズの記録を抜く選手が出てきてほしいし、それはジーターみたいな人格者であることが理想ですし、もっと言えば、日本だけでピート・ローズの記録を抜くことがおそらく一番難しい記録だと思うので、これを誰かにやってほしい。とてつもなく難しいことですけど、それを見てみたいですよねぇ。だから、日米合わせた記録とはいえ、生きている間に見られて、ちょっとうらやましいですね、ピート・ローズのことは。僕も見てみたいです」

――常々、50歳まで現役したいということもおっしゃっていますが、あと1000いくつというのをアメリカで、というのは?

「僕は子供の頃から人に笑われてきたことを常に達成してきているという自負はあるので、例えば小学生の頃に毎日野球を練習して、近所の人から『あいつプロ野球選手にでもなるのか』っていつも笑われてた。だけど、悔しい思いもしましたけど、でもプロ野球選手になった。何年かやって、日本で首位打者も獲って、アメリカに行く時も『首位打者になってみたい』。そんな時も笑われた。でも、それも2回達成したりとか、常に人に笑われてきた悔しい歴史が僕の中にはあるので、これからもそれをクリアしていきたいという思いはもちろんあります」

――9回1死三塁でスタントンが三ゴロ。5打席目は回ってこないかなと言う中で、我々は引きの強さと感じたが、ご自身では?

「それは言うまでもないでしょ。それは僕が持っていないはずがないですから。あそこでダブルプレーはないと信じてました」

――節目の前で足踏みがすごく少ない。すっと通り抜けてきた。そういうことをくぐり抜けて、通り抜けてきた経験として言えることは?

「何故そうなるかということですか? まぁ言っても3打席、足踏みしてますからね。今日で言うなら(笑)。2打席目に決めていたら別だけど。すっとはいってない印象ですよね。僕の中ではね。さっとやりたかったですよね。でも、なかなかそううまいこといかないですよ」

――みんなうまいこといっていると思っている。

「そこの感覚のズレはありますかね。人と。やっている本人とはやっぱり違いますよ。これをさっとやっている感覚だったら、ここにいないんじゃないですか。あと、ロドニー嬉しかったですね。あいつ、なんかね、ラテン系の選手って無茶苦茶なんですけど、ああいうところあるから、なんかこう憎めないですよね。そう思った。なかなか出来ないですもんね」

――節目の記録に対する付き合い方というのは変わってきたか。


「200とこれは全然比較できないですからね。これはだから、今回のでいえば、ピート・ローズが喜んでくれてれば全然違うんですよ。それは全然違います。でもそうじゃないっていうふうに聞いているので。だから僕も興味がないっていうか、それを喜んでくれてたら、ハリー(張本さん)なんかは来てくれたじゃないですか、シアトルに。ハリーって、ハリーですけど。なんかかわいげがありますよね」

――これからの先に来る数字というものへの付き合い方はどうか。

「これから先の数字ですか? 例えば3000とかってこと? でもそれに出会わないとわからないことですから。これ、終わってみてわかることですからね」

――うまく付き合える感覚になってきたか。

「うまくかどうかはわからないですけど、今回のことで言ったら、僕は冷めてましたね。冷めてるところがあったので、なんか変な感じはありましたよね。テンションの違いがなんか」

――去年、タイ・カッブの記録を抜いた時は球場に表示がなかった。今回はあったが。

「僕、見てないんで。それでも。見てないです。反応だけ感じただけで」

――日米通算に対する捉え方が変わってきているように感じるが、米メディアからどういう反応として質問されたか

「いやあ、その辺はわかんないです。僕。メディアの情報、一切見ないから。ただこうやって言ってたよって聞くじゃないですか。人からね。その程度しかないので、全然わかんないです」

――大リーグ記録ではないが、世界記録にしようという話も出ている。

「どうしてもらっても構わないですよ(笑)。好きなようにして下さいよ。全然構わないです」

――18歳でオリックスに入った時に、25年経ってこれだけヒットを積み重ねる姿というのを想像できたか

「いやそれ、18の時に42までプレーしてることを想像してるやつは誰もいないと思いますけどね」

――去年は少し苦労したシーズンだったが、去年と今年の一番の違いはなにか。


「3年間ちょっとしんどかったですね。ヤンキースにいった2年目、3年目。マイアミの1年目、去年ですね。この3年間はちょっときつかったですね。もちろんリズムが明らかに変わった時期ではあったということが大きかったと思いますけど。まあでも長い時間やってたら3年くらいはちょっと許してっていう感じですかね。

 そういう時期あるよねっていう感じに今はなってるかな。なにがという。まあいろいろありますよ。いろいろというのは大変便利な言葉で、便利に使ってますけど。ありますよ。要因は。ただ同じユニホームを着た人に、足を引っ張られないということは大きいですね。ほんとにいい仲間だと思います」

――出場試合数を見るとローズよりも速いペースでの達成となった。

「だから、もっと速くできてるもんねえ。時間かかりすぎだよ。その3年間はちょっと足踏みだね。サッと抜きたいもんね。ちょっとなんかこう苦労した感じ出るじゃないですか。出ちゃったじゃないですか。それがあって今っていう考え方もありますけど。ちょっとサッとやりたかったね」

――苦労しているところを見せたくなかったと。

「それは見せたくないでしょ。そんなん見せたいやつ誰がいる? 上原と野村さん以外いる? そんなん。ねっ。だって、それは自分で雑草とかっていう人は見せたい人だから」

――苦労したというのは……。

「苦労してるように見えるというだけですよ。苦労したとは僕は言ってないですよ」

――キャンプの時期から今年は変わるという感覚はあったのか。

「キャンプ中はなかったですね。キャンプ終わってからの、マイアミに戻ってヤンキースと試合しましたよね。あそこがポイントだったですね。その先は、ご容赦願います。願いたいと思います、かな」

――ボンズ打撃コーチが安打を打つたびにボールを回収しているという話を聞いた。大記録を達成したことのあるボンズだからこその気遣いを感じるか。

「そうだと思いますよ。やっぱり気持ちがよく分かるっていうか、記録と向き合った人にしかわからないことだと思うので。ボンズの場合は全部外に行っちゃうから回収できないんだけど、僕の場合は内側だからね。しようと思えばできちゃうから。ただそういう気持ちがわかるのは、記録と向き合った人にしかわからないと思いますね」

――そういう人がベンチにいるのは心強いか。

「でもボンズはそれくらいしか仕事がないっていうのがあるんで」

――ローズは日米の記録を合わせるのはどうかと言っているが、それに抗うという気持ちは。

「全然ないですよ。わかる?」

――違う違うと言い続ける気持ちはわかるか。


「そういう人がいた方が面白いしねえ。だって大統領選の予備選見てたって面白いじゃないですか。共和党の方がいらっしゃるから盛り上がってるわけで、そういうところありますよ。それが人間の心理みたいなものですから。それはいいんじゃないですか。じゃないと盛り上がらないしっていうところもあるでしょ」

――演じていると感じるか。

「それはわからないです。会ったことないしね」

――ボンズはイチロー選手がローズと会ってる姿を見てみたいと言っていたが。

「昨日、なんかそんなこと言ってましたよね。ボンズに聞いたら、すごいいいやつだとかって言うから。でもそれは書かないであげて欲しいんだけど。演じてる可能性あるからね。営業妨害になっちゃうから。そうだとしたらね」

――モリターやボンズなど、リスペクトしながら話せるというのは、自分がそのレベルに来たからという幸せに感じるところはあるか。

「そのレベルにいるって、僕は別に思ってないですけどね。ただ、数字を残せば人がそうなってくれるっていうだけのことですよ。ただ、いろんな数字を残した人、偉大な数字を残した人、たくさんいますけど、その人が偉大だとは限らないですよね。偉大な人間であるとは限らない。むしろ反対な方が多いケースがある、と僕は日米で思うし、だからモリターだったり、ジーターだったり、近いところで言えば、一緒にやった選手で言えば。すごいなと思いますよね。

 だからちょっと狂気に満ちたところがないと、そういうことができない世界だと思うので、そんな人格者であったらできないっていうことも言えると思うんですよね。その中でも特別な人たちはいるので、だから是非そういう人たちに、そういう種類の人たちにこの記録を抜いていって欲しいと思いますよね」

【了】

会見全文 フルカウント編集部●文


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