現代日本語「誤」百科 931 借金が減額する を例題にしていいる。金額であるので、コラムはまた、同語反復かと思っていたが違って、借金が額を減じる という語構成から文法に及ぶのかと見てみたら、これまた違っていて、減額する についての自他の動詞の用法であった。借金を減額する 借金が減額する いずれも使うことができる。川が減水する というのを例文にしているが、これについても、ダムを減水する、のように、その状況に応じた言い方があるので、川を減水する といっても差支えない。たしかに、水の量が減ることで、日照り続きで川が減水する、というので、水が減水するでは、水が水を減じる、となるようで、言いにくいところであるが、川の水量という意味内容を表しているので、それを理解している。この自他動詞の用法を漢語サ変動詞で取り上げる場合には、日本語での自動詞、他動詞の文法カテゴリーの検討を必要とする。 . . . 本文を読む
言い間違いトップ10より、あららげる について、声をあららげる 、の言い方が正しいとする説明である。しかし、この言い回しについて、あららぐ あらぐ この語についてそれぞれ説明の及ぶところがみられない。不可解なことだ。これまた、文化庁の調査による誤用だという、このさらなる間違った解説によるもので、またかと思わされることがあるかと思う。すなわち正しいとするのは、声を荒らげる とするので、その根拠はなんであろうかと不審である。さかのぼって、NHKが1991年に全国調査を行い、その結果に基づく説明をするものがあって、その解説にも伝統的な言い方とあるだけで、なにか判然としないが、その後は、あららげる あらげる その二つを使うように認めているとあるから、その用法について公共放送の、それから影響したとすれば、一般には、声を荒げる として広まったわけである。あらげる というのが、新聞社によって俗な言い方とするのも、その俗であるという説明は、それなりにあるかもしれないとして、NHK、新聞、文化庁とよってたかって、人々の言葉の使いようを間違っているとする。 . . . 本文を読む
現代日本語「誤」百科 930 ちなみに、ほかのサイズありますか を例題にしている。コラムはまた例によって、文脈を切り取っての説明か、場面を出してのことなので、その前後に何があるかどうか、この言い方なら、相手に前に言ったことをどう続けているかがないと、説明がわからない。どうも言葉を発する前置きの切り口にこの言い方がよく使われるようで、それが間違いであること言うようである。会話について、ちなみに、ご職業はなんですか ということもあると、その例を挙げているので、その接続用法を問題にしていて、正しくは、それでは、ご職業はなんですか ところで、ご職業はなんですか というふうに言わなければならないとしているから、これまた説明としては、前に続く会話の受けによる表現方法であるから、どうもコラムの解説は、ちなみに それでは ところで そのどれを使っていても結局は文脈または場面にある表現法である。この解説は当たらないことになる。因みに、コラムのこの間違い解説はいつまで続くのか。新聞社も心得てのことなのだろうが。 . . . 本文を読む
ハッカーがコンピュータのプログラムのスキをついてホームページに侵入したりウイルスを作り出すイメージを与えたことは、かつてあったのであるから、ハッカーをコンピュータ上で悪さをする人たちと思われたのも致し方がないことなのか。ハッカーに対してクラッカーと呼ぶそのおこないのイメージを払拭することはむずかしい。ハッキングが行われてそれを悪意をもったものの結果としてみるなら、クラッカーによるクラッキングであるから、その行為にはどのような区別がつけられるか定かなことはその動機によるということである。マスコミではクラッカーのことをハッカーと呼ぶことが認められているようなことで、本来の意味は何かと問うてみて、ニュースで騒がれるようなハッカーはクラッカーになるということだ。中国語訳の黒客とは言い回しにイメージはどうか。 . . . 本文を読む
現代日本語「誤」百科 929 この言葉を覚え込んでほしい を例題にしている。これまた文脈がないので、検索をすると、ふつうに用いているのがわかる。言葉を覚え込むと言って、何ら間違いではない。辞書の用例にも掲げるところで、単語を覚え込む として、しっかりと身につける、というようなことであるから、複雑なものを確実に記憶するのはそうだとしても、覚え込む という語のの意味内容に、それほど複雑な事柄あるわけでもない。このコラムが見せる複合語についての解釈がときに偏っている表れである。言いかえに、よく覚えておいてほしい と言うことを進めているが、単語を覚え込んだかとたずねるときと、そのやり取りには、単語の使用についてのマスターにあって、言葉を覚え込む と言うのはそれなりに表現性が強く表れている。 . . . 本文を読む
現代日本語「誤」百科 928 本件は一件落着した を例題にしている。件の字が繰り返されて、注意するのだろう。いつもの同語反復の説明が、この語にはないらしく、おやと思う。それにしてもこれに主語が二つあるという、このコラムの解説からすると、その文法がわからないのであるが、言えることは、このコラムで取り上げる用法には、文法の ~は についての説明が相対しておこなわれないか、その用法が言及されることがない。さてこの、一件落着 について、時代劇ドラマ決め台詞と理解するわたしには、確かに本件の件と同じようでもあるが、一件が落着したというのを解釈すれば解決したという用法であるから、本件のほかにもいくつか懸案事項の件があって、辞書によれば別件があったりする、その一件がいまとリ扱う主たる事件であって、それを解決したということである。このコラムでの解説に願わくば、その用例がある文脈を示した説明がほしいところで、いつもそれがないので、これだけで、この言い回しを誤りだと言ってはばからないとするなら、一件落着にはならないだろう。 . . . 本文を読む
現代日本語「誤」百科 927 このコースの難解なグリーン を例題にしている。難解について、グリーンの状態を読むことを表現するのに、コラムはおかしいと言っている。難解なのは、書物や思想だけであるらしいが、このコラムのこの説明は、いつも難解である。わかりにくいといってもよいが、ただ難しいのである。その難しさはグリーンのコースの芝の状態を読むのと同じくらいかもしれない。曲がったりくねったり、ひねったり、素直なようなグリーンも所にはあるようだが、ほとんどは伸び方をあっち向き、こっち向きしている。コラムを読んだ人たちが、コースのグリーンを読むのに難解だ、という表現の綾を理解する、それがこのコラムによって優しい日本語にもこんなに間違いがあると感心して、日本語に対して不信感を抱くようになっているのをコラム連載者ははご存じだろうか。まさに、コラムの解説は、解釈に苦しむことばかりである。 . . . 本文を読む
現代日本語「誤」百科 926 岩と同様の強度がある を例題にしている。同様 について、強度を表すことができない、という説明が、コラムでの意味内容である。いよいよ、コラムが説明することが、わからなくなる。彼と僕の給料は同様だ と言わないというので、これは困った説明だ。この表現は日本語で成立している。この言い回しがわからなくなったのか、それは、彼の給料と僕の給料は同じ額だ という意味内容がコラムの解説では読み取れないとなる。彼と同様の給料である と言ってみたとき、給料の額は数値をもってあらわされるものだから、彼と同じ給料 と表現した方がよいと解説して、このふたつの言いかえが、何が違っているか、おそらく同じようだ、というこの様態が捉えきれていないのだろうと推測する。岩の強度、コンクリの強度、二つは同様だ、ということが可能であるのに、二つは同じだ、というふうにだけ言わなければならないとしたら、そのニュアンスがわからなくなってしまっているのだろう。
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現代日本語「誤」百科 925 失敗を見かねて愛想を尽かす を例題にしている。失敗を見ることになる、見るに見かねて、愛想尽かしをする、ということだろう。好意や、愛情をもてなくなる、という、辞書義の解釈で意味内容が分かる。愛想を尽かす という表現はその言い方で、非難するという意味合いにはならない。単純に言えば、見限るわけであるから、失敗を見る前に見限っただけのことだ。用例のもともとは場面、文脈がわからないので何とも言えないが、それをまた、失敗を見咎める という言い方なら良いとしているのは、まったく分からない。愛想を尽かす が、コラムの筆者が言うように非難するととらえて、失敗を見咎める というとよいというのは、例題を解釈するに、非難の意味合いを持ってとらえていることになって、その表現の言いかえにも同じ意味を持っていることばで説明するとは、この説明は撞着をおこしている。愛想尽かしについて、相手を責めることではないと理解すべきである。 . . . 本文を読む
日本語「誤」百科 924 二安打でマルチ安打 を例題にしている。マルチ安打 は、複数安打として定着している。コラムの解説は、マルチ安打 を3本以上として規定している。マルチが多数で3本打てばそう認めてよいとの論理で、いつもながら、マルチの意味内容のとらえ方がこのコラムで規定する正しさの主張で、コラムの言うところでは正しいのだろうけれど、それをもって、一般にいわれるところの、マルチ安打 という説明を曲解していることになる。コラムが言う、マルチ安打 複数安打 そのともに意味するところ世間の使い方はそうなっているので、一般使用で変わらない。それで、ことさらにそう言えばよいというのは、カタカナ語を避けようということだけだろ。因みに、サイクルヒット という表現があったりするが、どうだろうか。3安打は猛打賞、これは賞品が出るようだし、もともと、固め打ち とも使うプロ野球界の用語である。 . . . 本文を読む