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284 損失する

2014-01-06 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科  915 5億円を損失した を例題にしている。損失する という表現は使うようだ。利益する と言う言い方も、これは辞書で、利益する と載せる。利益 損失 ともにいわば経済用語か、利益を得る 利益を上げる などに対して、損失を被る 損失を出す というふうに表現される。利益 この文字づかいから、利する 益する ともに使う子ができるので、一方で、損失 についても、損する 失する と言えそうであるが、実際には、失する という言い方は文脈場面によるところがある。例題を検索すると、5億円の損失 というニュース報道があり、最近のものでヒットした。人気ドラマでも5億円の話題を醸し出している。コラムの指摘するように、利益 損失 の意味内容が状態を表現するとしても、実際の用例ではそれを漢語サ変動詞として使うことが可能であるから、損失する という表現が、損失計上の結果として出された数字と、その5億円を損失するという出来事の報道のような場合に使われるようだ。 . . . 本文を読む

はじまりは

2014-01-02 | 日本語新百科
久しく中日新聞のコラムに日本誤百科というのが連載され700回を数える。 いつもコラムを読んで、なるほどと思う一方で、日本語はそうなっていないなぁと考え込んでしまう。 限られた字数の筆者にとっては、いろいろと説明を尽きせずに行いたいところだろうけれど、それは制約のあることとして、ここにいささかの意見を述べることを許されたい。 現代日本語百科     きっかけをくださって感謝いたします gooブログはじめました!日本語百科です。 現代日本語百科 Copyrightⓒ2013gooksky . . . 本文を読む

倍返し 半返し

2013-12-30 | 日本語新百科
倍返しは、やられたら倍にして返す。ドラマによる流行語の現象は、それなりの意味内容を持って楽しんだのである。が、しかし、それを、もや語と言う番組で取り上げて、日本語の問題だとか言って、またしても、おかしな説明を許すことになってしまうのは、その取り上げ方にある。一億総まちがいなどと説明をしていたから、その解説は何をかいわんやである。ドラマの台詞、そのキメ台詞をその筋立てにしたがってどう受け止めるかということだけであって、倍返しのもとの意味はこれこれだなど、その解説は、倍額相当のお返しとなれば、言わずと知れたことであって、それがもじられて、ドラマでは現実以上の迫真をもたせたに過ぎない。お祝いの倍返し、お悔やみの半返し、この習慣の拠って来たる所はそれなりの美風があるのでそれをひねった台詞はおもしろかったのである。それが何とドラマを見たからみんな間違えてしまったと言うのは、それは解説するなら、なぜに100倍返しとなったかを心得ていないからですよ、倍返しには半返しにも言及しなければ説明にも何にもならないだろう・・・ . . . 本文を読む

281 サボタージュする

2013-12-27 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 912 仕事をサボタージュする を例題にしている。コラムの解説は同語反復を指摘する。また、サボタージュする と、動詞にすることはできないとしている。この、する については、動詞が認められるようであるから、すでに辞書にもある。怠業と訳されることも関係しよう。お仕事サボタージュ というタイトルが検索ではかなりヒットして、例題に影響するものではないが、サボタージュの様子がさまざまであれば、それなりの意味内容をもつ。また、サボタージュを、サボる とする派生語の解釈は、サボタージュするを短くしたものとの解釈があったりするので、動詞化している使い方は違和感がないのだろう、。 . . . 本文を読む

シフトしてチェンジする

2013-12-26 | 日本語新百科
日本語「誤」百科 914 シフトチェンジ を例題にしている。コラムの解説は、シフト チェンジ このどちらも変えるという意味であるとして、何を変えるか意味内容がわからないと言う。これはこのコラムで繰り返される言い方の、同語反復なのかと思ったら、その説明はないようだ。シフトレバーチェンジか、ギアチェンジと言うのが正しいとする。確かにその通りで、シフトレバーと言うからそうだろうとの説明もうなずけるが、日本語ではまた、シフトダウン シフトアップ という語を派生させている。和製英語のシフトは、シフトすることでもあるので、それをアップするか、ダウンするかとなって、シフトチェンジはシフトレバーでダウンする、また、アップするチェンジということでもある。シフトチェンジを自動車用語として、変速操作と言うのは通用していてわかりよい。シフトする、上か下へかチェンジする、ということをカタカナで簡潔に伝える。 . . . 本文を読む

仄聞

2013-12-25 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 913 愚痴を言っているところを側聞した を例第にしている。仄聞ではないかと、この例題の表記に意味内容がかかわるように思ってしまう。その意味が、ほのかに かすかに というものであったから、伝わってくる様子、伝聞のことになるようである。表記の制限で、仄聞を、側聞と書き続けることで、その意味も変化してしまうだろう。愚痴を聞く、愚痴を側聞する、というような連想であろうかと思われるが、コラムはいつものようにその用例の出典を示さない。この、愚痴を言っているところ について、文字表記からすれば、かならずしも場所を表しているとも限らない。また説明がいつものように、側聞したところでは という慣用句の言い方を指摘しているわけでもないので、この、~のところでは のような言い回しの表現上の初歩的な問題かもしれない。 . . . 本文を読む

額を減ずる

2013-12-24 | 日本語新百科
日本語「誤」百科 908 借金が減額する を例題にしている。コラム解説は、減額する について、借金を減額するのように、他動詞で使うとして、言わないとする。家賃が増額する というのも同様で、家賃を増額する というふうになり、増量、原料、増員、減員についても、~を増量する としか言えない、としている。これと対比して、増加する 減少する については、~が増加する ~を増加する のように、どちらも言い方が可能なので、混同してはならないと説明する。さてこの解説は、どうか。自動詞、他動詞の文法規則について、主語と目的語と動詞の関係を言えば、目的語を取るか取らないかとなる。動詞の語性から自動詞、他動詞の区別を決めるのは何であるかが、議論されなければならない。この例でいえば、増量 と、増加 の違いは何か、ということである。さらに、目的語は、~を という言い方に限られるかどうかという、日本語での捉え方も検証されなければならない。このいずれも、文脈に現われることで、文法が規則性を持つことになるので、例題のように、借金が減額する という表現は、これだけを取り出せば成り立ついいかたである。借金が額を減ずる、というふうに理解することができるからである。 . . . 本文を読む

280 「超」品質

2013-12-23 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 911 超品質 を例題にしている。超品質 とそのまま使えば、これまでの品質とは異なるものを指すことになる。高級難度をウルトラCというふうに命名をしてその体操技術を競ったころの、超の付く言葉が流行したことを思い出す。超高品質の意味内容だろう。それで検索をしてみて、ヒットしたのには、品質のグレードを定めるものがあることである。コラムの解説は、超品質について、性質の範囲を超えたものという解釈を出して、それが当てはまるようなことになってきたのである。つまり、超高品質 があり、調整品 があるような、いまの技術の時代であるということだ。その品質に、高品質を超える信頼のある品質、超品質への取組み、といったことである。また書籍のネーミングからか、その語について、超品質とは単なる技術面の改良だけでなく、企業や組織全体のあり方をその隅々に至るまで、優質性・良質性・高質志向に転換させること、というふうに捉えるのである。これは単に誤用の段階にはすでにない。 . . . 本文を読む

覚醒せよ

2013-12-22 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 910 都市を覚醒せよ を例題にしている。コラムの解説で、正しくは、都市を覚醒させよ という意味内容であって、使役表現にする必要があるとする。都市を覚醒する という言い方ができるかどうか、都市をめがさめる とは言えないとしているのであるが、都市が覚醒する、ならば言えるのであろうか。このキャッチは愛知トリエンナーレで使われている。それをおかしいと感じたのならば、都市を覚醒させよ と理解しようとするか、都市の覚醒 について、覚醒をしろ との、都市にいる自分たちを含めた都市そのものが目覚めよと、呼びかけるものだと、理解しようとするかで、その捉え方が変わってくる。都市を対象にするには違いないが、目覚めることは、都市そのものを作り上げる作り手にあるわけだから、都市を覚醒せよ、とうたってきたのである。覚醒させよ という使役は、そこには都市にいる人たちを対象とした、ほかの働きかけがあるだけで、都市を作り上げることには程遠いだろう。 . . . 本文を読む

連体修飾

2013-12-17 | 日本語新百科
日本語「誤」百科 909 この分野におけます重要項目 を例題にしている。この分野における重要項目 となるべき表現である。それを前提の言い回しをとらえると、話ことばによって口調がこうなっているのだろうと推測できる。グーグルで検索をかけると、用法としての固定した言い方であるので、話しことばとしての用例記録もヒットしない。コラムが解説する誤としての形を変えることができないというのは、形を変えて使って意味情報また表現内容が変わってしまったかどうかの説明がないので、その規則立てであえてこれを間違っているとするのは、日本語表現の例としていかがなものか。荷物をおけます棚 は、たしかに言えないようでいて、荷物をおける棚 と言っていることは理解するであろうし、文章語としての係り受けでいえば表現の統一が求められるところ、これは会話の途中で、荷物を おけます と言った後で、棚 と言うことは、連体修飾句として可能であるので、文法的な解釈で、もっと説明、理解すべきことがあるだろう。 . . . 本文を読む