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現代日本語百科   けふも  お元気ですか

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現代日本語百科 ⓒ2013gooksky

書と写経のこと

2014-08-30 | 日本語の輪郭
漢字が伝わるのは1世紀の印璽、3世紀の文物伝来についての記述、さらに江田船山古墳出土大刀銘、438年、隅田八幡神社人物画像鏡銘 不明、443年または503年、稲荷山古墳出土鉄剣銘、471年または531年、この考古資料に文字記録があって、つぎつぎに漢字伝来の事実は5世紀、6世紀の時間の空隙を埋めるかのようである。そして7世紀には聖徳太子の法華義疏が書かれたとされて、615年頃、漢字を用いた日本の書物が現れた。日本での記録が現れるのは、次いで歴史の記録をとどめることになる。8世紀になると、太安万侶の古事記、712年、神話物語と歴史書が著わされた。さらに古代歌謡の詞華集である万葉集が編まれる。この間にはおおよそ半世紀の年にわたる、日本語に漢字が流行するための、書法のことがある。 . . . 本文を読む

漢字は書によって

2014-08-29 | 日本語の輪郭
日本語には固有の文字がなかった。神代文字とする議論が繰り返されたようであるが、いまはその、かみよ、その時代の文字はないとするのがふつうである。神代文字といわれるものはいくつかあるようであるが、多くは47字からなる。このとは日本語の音韻が仮名文字の工夫によって整理されてできた音の数と一致していることから、これらの文字の成立を平安期以前の日本語の音韻の現象に遡る神代の文字とすることができるかどうか、議論となり、国語学では認められていない。漢字に接触し文字を知ったわたしたちの祖先は、その文字であるということにおいて漢字を言葉そのものと学んだのである。 . . . 本文を読む

漢字、金印

2014-08-27 | 日本語の輪郭
漢字が伝わった事実に挙げられるのは、かつては記録された歴史あるいは物語としての古事記に記述があった。応神記の、名和邇吉師、即論語十巻、千字文一巻、并十一巻、付是人即貢進、とあるところによる。また歌謡を日本語で書こうとした。そのことをさかのぼって確かめ得るものとして、歴史以前のものとなる。しかしそれは、より確かな事例を挙げているものには、金印に代表される刻印になる。 漢委奴国王、これについて、国宝金印は、福岡市東区志賀島出土し、福岡市博物館所蔵となるので、そのサイトでの紹介によると、>漢で始まるのは倭が外臣として服属しているが、直轄領となっていなかったためです。次の“委奴”は『後漢書』の記述と一致することから「倭奴」の略字と理解できますが、その解釈は分かれています。 外臣に下賜する印には王朝名の次に民族名、そして部族名がくるので、「倭(わ)(族)」の「奴(な)(部族)」と考え、「漢委奴国王」を「漢ノ委ノ奴ノ国王(かんのわのなのこくおう)」とする読みかたが今日の代表的な解釈です。以上は、http://museum.city.fukuoka.jp/gold/ より。中国の歴史書、後漢書には、建武中元二年、57年の記載があるようである。この記述を前後にして1世紀に漢字が渡来したとする。 . . . 本文を読む

漢文、からぶみ 

2014-08-26 | 日本語の輪郭
漢字を仮名に対して真名と読んでいた。枕草子には、いみじう、まなも仮名もあしう書くを(10C末)、103段、雨のうちはへ降るころ、とあり、かんな、に対する、まな、である。まな、かな、この名称はすでに知れるところであったが、文学作品で取り上げる語であった。漢字を、この語で呼称することも、真字と書くことも、後世の記録に見出すことになって、漢字発音は学問の才、唐才のことであった。 漢字が伝来し、古事記が撰述され、日本書紀が編まれる。勅撰の歴史であり、その後に六国史の一つとなる。勅撰国史書は、日本書紀のほかに、続日本紀、日本後紀、続日本後紀、日本文徳天皇実録、日本三代実録と、いずれも漢文編年体である。養老四年、720年から、仁和三年、887年までの古代史の史料として、尊重される。日本の歴史記録は漢文体、もしくはそれに倣ったものである。 . . . 本文を読む

文字の伝来は前漢の時代

2014-08-25 | 日本語の輪郭
漢字は文字である。漢の文字である。大漢帝国の時代に伝わったとされる文字である。それは漢民族によって支配されたか。漢は、中国の河川名、地域名、郡名、国名、王朝名、地名、民族名であると解説する。漢という字は、水の流れていない川をあらわす形声文字で、音は、乾、に通ず、長江の支流で現在の陝西省南部、秦嶺山脈の南麓に源を発し、湖北省に注いで武漢、漢口に注ぐ漢江、漢水をさす。 エスニックグループとしての、漢人、漢族、そして漢字、漢語、漢風などの特定文化をさす、漢は漢王朝の名に由来しているとするが、それは何故か。このウイキペディアの説明では、漢王朝の時代に古代中国文化が完成したため、崇拝をこめて漢王朝が回顧されることが中国では一般的である、となるようである。 . . . 本文を読む

古代中国から文字を学ぶ

2014-08-22 | 日本語の輪郭
日本語は中国語を取り入れた。漢語を日本語のかたちのひとつとした。中国語は現代中国語として見るものではない。古代漢語である。その古代というのは歴史区分で言えば、中国の秦、漢を典型とする古代に相当する時期の古代である。秦、漢、三国時代から、晋、十六国、南北朝時代にかけて、隋の時代までの影響がまずあるだろう。581年に隋を建てる、首都大興城、西安、そして618年、唐を建てる、首都長安の時代である。遣隋使、遣唐使の果たした中国文明との接触、中国の文物の移入は計り知れない。 遣隋使が派遣されたのは、推古天皇15年、607年7月3日、小野妹子らが派遣された。隋書、東夷傳俀國傳は高祖文帝の問いに遣使が答えた様子を載せる。 . . . 本文を読む

日本語が記録されるのは

2014-08-19 | 日本語の輪郭
日本語は記録された言語ではなかった。つまり言うところの文字をもたなかった。それはまた口承の時代は日本語が証明できないことであるから、さかのぼってどれくらいの時代があるかも実はわからない。文字記録に固有の言語があれば、それはいま言うところの仮名文字のような音声を記録する、その言語があればかの言語系統のように周辺地域の言語と音韻法則が立てられることになるが、そうはならない。 それでも言語の起源説が日本語においても論じられていることであり、日本語の基層言語、混合起源説など、日本語のかたちを推測するようでもある。しかしそれについてはその言語系統説などの議論に拠ることであるので、ここでは日本語が形をとった、記録された言語をもとにしてその輪郭をとらえることにする。あらかたの歴史経緯に及ぶことになるが、まずはそうすることが日本語にはわかりよい。 日本語が形をとるのは歌謡である . . . 本文を読む

基層言語

2014-08-18 | 日本語の輪郭
日本語を輪郭としてとらえると、日本語の成立そのものに基層言語を見ることがある。日本語の基層を考えると、そこに民族同士のやり取りが確認されることが必要であるが、それはないといってよい。規定を言語に求めて、基層言語はsubstratum, substrate として、自分達の言語を原住民に課す、侵入している民族の言語に特徴を与える現地語、という説明で、英和辞典に載せる。 日本語WordNetによれば、an indigenous language that contributes features to the language of an invading people who impose their language on the indigenous population と見える。その用例には、the Celtic languages of Britain are a substrate for English 英国のケルト族の言語は英語のための基板である、と挙げている。例文の意味は、ケルト族の言語を基層とすることのようである。 . . . 本文を読む

発音と漢字文字

2014-08-17 | 日本語の輪郭
nippongowo onsomojini bunnsekisite, sono keisikito imitowo toraerukotoha, gengogakujoude yuukouna kotodearu.にっぽんごを おんそもじに ぶんせきして、その けいしきと いみとを とらえることは、ゆうこうな ことである。そのうえで、げんごの はつおんを おんせつにする にっぽんごは おとの まとまりを さらに かんじに あらわすことを かのうに してきた。日本語を 音素文字に 分析して、その 形式と 意味とを 捉えることは、有効な ことである。その上で、言語の 発音を 音節にする 日本語は 音の まとまりを さらに 漢字に 表わすことを 可能に してきた。この表記のことがらは、日本語の現象を分析するときになくてはならないこととして、一千数百年を経過して、漢字を学んできている。カタカナハ ソノ ハツオンヲ ケイシキ ツマリ カタチトスルコトヲ イシキシテキタ アラワレデアル。 . . . 本文を読む

言葉のかたち

2014-08-17 | 日本語の輪郭
言葉のかたちは、音声であり、形式である。近代言語学の言語分析のポイント、また出発点はそこにあったと理解している。その言葉のかたちを日本語で言えば、仮名文字で表す音韻になる。仮名文字は音節文字であるから、音韻でいえばさらには音素に分解できる。にっぽんご nippongo とあらわす。この形を言葉のかたちとする分析と、そこに漢字をあてた、日本語という表記形式をも、形と言える。日本の国名をニホンかニッポンかと議論して、日本と書くことが国号を表すと考えた。つまり、日本語の言葉のかたちに音声形式に加えて文字記号をとらえる必要性を思った。にほん にっぽん このいずれもが正しいと言いうるのは、漢字を用いて言語の現象を見ることを可能にしているからである。言葉のかたちが、日本 にほん ニッポン であったりすると、これはどれも正しいとするのがよい。 . . . 本文を読む