読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

結婚する米国人は減る一方

2011-12-17 09:30:34 | 新聞

 現在結婚している米成人の割合は51%だと言う。非営利調査機関ピュー・リサーチ・センターが2010年の米国勢調査統計に基づいて行った調査に関するリポートで明らかになった。51%というのは記録的な低さで、前年水準からも5%低下した。1960年にはこの割合は72%だった。

 このリポートで上昇した数字と言えば、結婚する年齢だ。初婚年齢の中央値をみると、男性は28.7歳、女性は26.5歳と、ともに過去半世紀で6歳ほど上昇した。

 こうした変化の原因ははっきりしていない。景気低迷もある程度影響している可能性があるが、ピュー・リサーチは、婚姻率の低下と経済的困窮の関連については実際ほとんど調査されていない、と指摘している。また、同リポートによると、離婚率が高いことも婚姻率の長期的な低下をある程度説明するが、ここ数年は離婚率も横ばい状態だ。

 理由が何であるにせよ、このトレンドが持続すれば、ほんの数年のうちに結婚していない(未婚もしくは離婚している)成人の割合が米人口の過半数となる見込みだ。一方で、同居やひとり親、単身世帯は増えている。

 また、最も大きな変化の1つは、若年層成人の結婚に関するもので、2010年には18~24歳の成人の結婚率は9%にとどまった。1960年には45%あった。おそらく現在は、こうした年代の多くが大学在学中だったり、仕事に就いたばかりということが背景だろう。

 


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