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赤ちゃんにとって一番の友は犬?

2012-07-19 09:05:46 | 科学
wsj日本版から

米小児科学界の雑誌「ペディアトリクス」のオンライン版に9日掲載された論文によると、幼児にとって犬は一番の友かもしれないという。

 それによると、家で犬を飼っている幼児は、犬を飼っていない幼児より健康で、耳の感染症が少なかった。猫と一緒に暮らしている幼児も病気になりにくいが、犬の場合ほど強い関係はなかった。

 この論文は、フィンランドのクポピオ大学病院の小児科医Eija Bergroth氏などが、同国の都市部、農村部に住む幼児397人を対象に生後9週間目から1歳になるまで、犬や猫との接触により風邪など気道の感染やそれに伴う一般的な耳の感染症から保護されるかどうかを調べた。

 論文の共同著者でもあるBergroth氏は、「家で犬と暮らしている幼児の方が健康で、耳の感染症になるケースも少なく、抗生物質の必要性も小さい」と指摘した。

 毎週のアンケート型式で行われた調査では、犬と暮らしている幼児は病気にかからなかった週が約73%だったのに対し、犬がいない幼児では約65%だった。調査対象は400人以下と少ないが、調査に当たった研究者は、両親に毎週質問状に記入してもらっており、統計上の有意性は高いと述べている。(犬を飼っている家庭の比率は調査期間中に変動したが、約32%だった。また猫がいる家庭の比率は約23%だった)

 犬と暮らしている幼児の中では、犬が戸外で大半を過ごしている家の幼児が最も病気にかかっておらず、抗生物質の利用も最も少なかった。Bergroth氏は、戸外で多くの時間を過ごす犬は、より多くのほこりや細菌を家の中に持ち込むからだろうとの見方を示した。ほこりや細菌にさらされることが多ければ、幼児の免疫力が高まるとみられる。

 この調査では、幼児の健康に影響を与える母乳か人工栄養かの違い、出生時の体重、子供の数、妊娠中の母親の喫煙などの要因を排除して分析した。

記者: Jennifer Corbett Dooren


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