読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

太陽の表面爆発サイクルのピークが接近、自然災害の警告も

2012-05-17 09:06:25 | 科学
太陽フレア(表面の爆発)サイクルのピークが接近するなか、
米電力関連規制当局は国内の送電網を太陽表面の爆発から保護する選択肢を検討している。
これには、コストを抑えながらの設備新基準や装置などが含まれる。



 規制当局はシステムのアップグレードが必要かどうか判断するために、
早くは1859年までさかのぼり過去の太陽嵐の影響について研究しており、
どの程度深刻な脅威が予想されるのか、また、それについて何をすべきかを
めぐり見方が対立している。

 調査対象となっている出来事の1つが1989年にカナダで発生した停電だ。
同年の3月13日、ケベック州で5つの主要な送電線が故障した。
その後、2分もしないうちに州の大半が停電した。
原因は、太陽からの帯電粒子の嵐が地球に降り注いだことで、
遠くは米ニュージャージー州まで電気装置が損傷するとともに、
遠く離れたテキサス州やフロリダ州でもオーロラが発生した。

 太陽の表面爆発期間のピークは2013年となる見込み。
ピーク期間に必ずしも太陽嵐が発生するとは限らないが、
一部の向きは大惨事について警告している。
太陽嵐について数十年間研究している元電力技術者でコンサルタントの
ジョン・カッペンマン氏は、現代の送電網は最悪の自然災害に耐えられるもの
ではないと指摘する。同氏は、過激な嵐の場合は数週間もしくは数カ月間
持続するような停電が発生し、主要都市での居住が一時的に不可能になり、
経済的損害が巨額に達する可能性があると警告する。

 カッペンマン氏は「これはほぼ間違いなく、米国が直面する可能性のある
最大の自然災害シナリオだ」と話した。
同氏は送電網を強化する装置を製造する企業の顧問を務めている。

記者: Ryan Tracy