NHKのテレビ番組「にほんgo」を見た。
人と言う漢字は人が二人で支えあっている形だ、と言うのは間違いで人そのものの象形であるという事である。それは白川文字学の解き明かしたところで良いが、夫と言う字について司会者が人が二人で夫婦になり、それで夫だと言う説明をしていた。これは間違いなのだ。夫と言う文字は、手足を広げて立っている人を正面から見た大と言う文字に一を加えた文字なのである。その一は頭の髪の髷(まげ)に簪(かんざし)を差した状態を示しているのだ。一方、妻と言う漢字は三本の簪を髪に差し、それに手(又(ゆう))をそえて髪飾りを整える女の姿を表したものである。
夫も妻も結婚式のときに正装した晴れ姿を示す文字なのである。
白川静著「常用字解」平凡社から
人と言う漢字は人が二人で支えあっている形だ、と言うのは間違いで人そのものの象形であるという事である。それは白川文字学の解き明かしたところで良いが、夫と言う字について司会者が人が二人で夫婦になり、それで夫だと言う説明をしていた。これは間違いなのだ。夫と言う文字は、手足を広げて立っている人を正面から見た大と言う文字に一を加えた文字なのである。その一は頭の髪の髷(まげ)に簪(かんざし)を差した状態を示しているのだ。一方、妻と言う漢字は三本の簪を髪に差し、それに手(又(ゆう))をそえて髪飾りを整える女の姿を表したものである。
夫も妻も結婚式のときに正装した晴れ姿を示す文字なのである。
白川静著「常用字解」平凡社から