読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

算数

2010-05-06 08:35:34 | 読書

「同じ漢字でも」金 若静著 (学生社)を読んでいた。
日本で使われている漢字でも漢字の母国中国で使われている
同じ漢字は意味が違う事を紹介したものだ。
その中の漢字の一つに「算数」が有った。
日本では単に数や量を数える事を意味するのみだが
中国で使われている算数の語は必ずしも単純な意味ではない。
その本を読んでいても算数の意味が把握出来なかったので
ネットのヤフー翻訳で意味を見てみた。そこでは「確認する」と
和訳された。この意味だと解りやすいがもっと色々な意味で
使われているのだろう。
ところで以前から気になっていた事が有った。
阿弥陀経と言うお経のなかに算数と言う語が二回出て来る。
読み方は「さんすう」ではなく「さんじゅ」であるが
やはり、そのお経のその部分の意味をネットで調べてみると
「菩薩の数は算数は知らない」となっており、日本語の意味を
成していない。このお経には、菩薩の数はガンジス河の砂粒の
数ほど居ると言っている部分があり、それで菩薩の数は多くて
数えられないと言うほどの意味だろうと想像するしかない。
・・・と思った。