読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

七福神

2009-03-29 08:55:18 | 読書

七福神は殆ど外国人だそうだ。日本的な風貌を見せる大黒天でさえ出雲の大国主命だと思われているが実はそれは中世以降に習合が起こったもので元はインドの神なのだそうである。えびす神は日本製らしく、この信仰の始まりは日本各地の漁村にあった。日本の殆どの漁村には古代から漂着した死体に神を感じる風習があったらしく、その死体に豊漁を祈るようになったと言う事らしい。これが小脇に魚をかかえ、釣り竿を持つにこやかな表情のえびす神の信仰に繋がったに違いない、と司馬遼太郎が「この国のかたち(三)」文藝春秋社に書いている。