読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

臨死体験と浄土

2009-03-12 10:59:49 | 読書

立花隆の「臨死体験」を読んでいる。立花氏はNHKとの協力で臨死体験についての取材を全国的にし、外国についても調べた事が有った。その取材内容はとてもNHKのスペシャル番組の時間内に収まるものではなく、出来た番組については不満が残ったそうだ。何れにせよ臨死体験についての膨大な取材メモを見るとそこに共通するのは明るい光を見たこと、綺麗なお花畑を見たこと、綺麗な水の流れる川が有ってその中に綺麗な小石などが見られた事、自分の体が頭から抜け出し、頭と体から抜け出た自分とが糸で繋がっていたなどで体験した人に依って多少の違いは有るが、それらの事が共通してあったと言う事だ。
綺麗な光が差し、気持ち良く、綺麗な花が咲いていたなどは浄土真宗で読まれる阿弥陀経の内容そっくりではないかと思った。釈迦も臨死体験をしたのか、或いはそうでなくとも悟りの結果その世界を知ったのか、判らないが多くの人達の臨死体験の話が浄土の景色に良く似ている事が判った。