読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

信長は無神論者か

2007-02-14 13:56:38 | Weblog

司馬遼太郎は信長を「積極的な無神論者であった。」と書いている。
「逆説の日本史」の井沢元彦はそうではないと言っている。
自分が滅ぼした敵の頭骸骨を杯にして酒を飲んだり比叡山を焼き討ち
したり神仏を恐れない行為が有った反面、桶狭間で今川との戦の際
には熱田神宮に詣でている。尤もこのときの祈祷文などは残っていないし
ヤソ会など布教は認めたがこれは火薬に必要な硝石が欲しかった為とも
言う。安土城を建城したとき自身は神になりたがったと言うルイス
フロイスの「日本史」も偏見と誤謬が少なくなく全面的に信頼できるもの
ではないと言う。信長は現代人と同じく無神論者とは行かずとも信仰心
は薄いと言えるだろう。