読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

洪庵のたいまつ

2007-02-08 15:30:08 | Weblog

一年位前になるだろうか。新聞のテレビ深夜番組欄
に司馬遼太郎とだけ書いてある番組名が有った。
その作家の歴史随筆などは興味が有ったのでビデオ
に撮り後で見た事がある。其れによると「洪庵の
たいまつ」と言う物語は大阪の小さな出版社から
小学校五年用の教科書に載せる為に司馬遼太郎が
依頼されたものだそうで、その物語が完成し教科書
にも載り文部省の検査も通り、教科書は完成したが
それを採用した学校は当初はなかったらしい。
しかし、ある小学校の女性教師がその物語を読み
自分の授業で取り上げいと思った。そこで自分の
生徒の父兄の許可を取り、正規の授業時間以外の
時間でその物語を教え、生徒に感想文を書かせ
司馬遼太郎に送ったとある。それに対して司馬
遼太郎からの返事が直ぐに有り、授業に対する賛辞
が寄せられたと言う事であった。いい話だと感じた。
番組は後年、その授業を受けた生徒を追跡取材して
多くの今は成人した生徒がその授業を記憶して居り
感銘を受けた事を内容としていた。