Sweethearts for Soldiersの2010年度メンバーに合格致しました。 |
私、齋藤佳子は、この度、2010 The Sweethearts for Soldiersに合格致しました。
http://www.sweetheartsforsoldiers.com/bios.html
The Sweethearts for Soldiersはアメリカ国内外で戦っている兵士たちの応援、救援物資の提供、チャリティーカレンダーの製作を行っているアメリカの非営利団体です。メンバーは強い情熱を持った元NFL・NBAのチアリーダー及びダンサーより選抜されています。創設以来、アメリカ国内のみならず、クウェート、イラク、アフガニスタンなどの海外のキャンプも訪問し、物心両面で兵士をサポートする活動を行っています。
アメリカ軍については、日本では基地問題や、アメリカ兵の起こした事件など、良いイメージを持っていない方も少なくない思います。ですので、そういった方たちの気持ちを考えると、オーディションを受けるまで非常に悩みました。また、イラクやアフガニスタンなど、情勢の安定しない地域にも兵士の慰問に行くこともあるので、家族の反対もありました。
でも、心傷ついた兵士を励ましたいという強い気持ち、アメリカに永住する日本人だからこそ、日米の摩擦のある部分に飛び込んで、両国の架け橋となりたいという思いから、自分の気持ちを信じて、オーディションにアプライすることを決断しました。
数年前にイベントで日本にあるアメリカ軍基地の慰問に訪れた際、私は一人のイラクから帰って来たばかりのMarine(真っ先に戦地に送り込まれる部隊)の兵士とお話をする機会がありました。
彼はこう話ました・・・
「イラクで友達を二人失い、自分も死と隣り合わせの恐怖と戦い、とても傷ついてきた。でも、家族はそばにいないし、イラクにいる間は電話もすることが不可能だったから、声も聞けないし、何の楽しみもないし、本当に家族とアメリカが恋しくてたまらなかった。イラクではとても、とても辛かったんだ・・・。今でもあの時のことが忘れられない・・・。でも、君たちがこうしてパフォーマンスや会話によって、僕の心の痛みをやわらげてくれた。きっと、ここにいる全員が君たちのお陰で心が癒されているだろう。本当にありがとう・・・。」
そして、彼の目から涙がこぼれたのです。
私はこの時、強い衝撃を受けました。
アメリカの兵士は強くて、たくましくて、訓練も受けているのだから、戦地に行っても怖さなんて感じない、とそれまで勝手に思っていました。でも、それは大きな間違いだったのです。
彼らも私たちと同じように、死を恐れ、その恐怖と戦い、悲しみ、苦しみ、深く、深く傷ついているのです。
でも、私たちが来たことで、少しでも彼らの心の傷が和らぎ、喜びを感じてくれている・・・。
ああ、これこそが本当のチアリーディングなんだ・・・!こうして心傷ついた人をCheer Upすることができて本当によかった!チアリーダーになって本当によかった!
と、その時、心の底から感じました。
このことがずっと忘れられず、悩みながらも今回のオーディションを受けることを決心し、本日、合格の運びとなりました。
いつもCheer Up!ダイアリーをご覧の皆様。齋藤佳子のこれからの活動へのご理解と、変わらぬご声援を頂けますと幸いです!
どうぞ宜しくお願い致します。
Cheers,
齋藤佳子