当に、この雨は、雨水だ。少し暖かみを感じる。春雨ではないが、春の息吹を呼び覚ます、程好さがある。此の所随分と球根の芽や、零れ種の発芽が多い。青々とした苗が、命の恵みを受けている。雨にけぶる温泉もいいもの。テレビでやっている。
温泉のランクつけはどうでもよかったが、料理に枇杷葉の葉を使っていた。美しい緑の葉が、料理を引き立てていた。なるほど、こういった方法もあるんだ。妙に感心してしまった。でも、最も自然なやり方ではあるようだ。とても清々しい思いがした。
熱海に行くなら、初夏がいい。温泉にはちょっと不都合だが、人が少なくて静かである。ぼんやりと湯に浸かるのもいいのだ。湯上りに枇杷を戴くのも、都合がよろしい。新幹線で熱海まで行き、温泉に一泊すると、1人分の経費は、往復3万強くらい。
外国よりも、国内の旅の方が高い。料理に見惚れるが、あんなには食べられない。粗食でいいんだが、温泉には入りたい。景色と眺めというと、割高になるのか。我が家で温泉気分に浸るには、もう少しかかりそうだ。玄関横に枇杷葉を植えねば。
雨水とは、二十四節気の一つで、雪が雨に変わり、氷が溶けて水となる。草木の芽が出始める頃だ。だが油断はならない。霜は5月の初旬まではあるから、霜除けには注意がいる。枇杷葉も同じで、結実していても、青い実が落ちたり熟れない。
ここ数年、枇杷葉の花芽に心を癒され、実が生ることに思いを馳せたが、矢張り自然は厳しい。一昨年辺りから、収穫しようと勝手をするため、天が旋風を曲げたように思える。こういったサイクルを、頭に入れておけばいいことらしい。
皮膚病の大抵の者に、ドクダミ茶が効く。飲んで佳し。薬湯に用いて良し。枇杷葉との相性もよいので、安心して使える。寒中の根槐は甘みがあって美味しい。今年は泥がついたままにしてある。使用時に洗って用いよう。腐れがない。
この時期には、暴飲暴食が祟って、胃腸が弱ってくるもの。お粥を食べたり、粗食での対応にしたいもの。ノロウイルスや嘔吐・下痢症状等は、不規則な仕事から来ることが多い。或いは心痛があったり、心に悩みを抱えると起きる。
寒中に咲いたバラ。蕾ができたので、室内に鉢ごと入れた。1ヶ月ほど待って咲いたもの。