陽射しが、ぐんと明るくなって来、景色も何処となくぼんやりとして見える。春だなぁ、雨も細く煙るようだ。温暖化で、雪が雨に変わっている。春の雪は根雪にならない。雪の呼び方も、各々の季節で違う。凍み雪に牡丹雪、粉雪、淡雪に名残雪。細雪。
雪も、少々なら娯楽に使えるが、豪雪ともなると、暮らしに影響が出る。北国の冬は、雪掻きがあるのだ。それも屋根に登ってするそうだ。雪の重みで家が潰れる。其処に住む人々は、生死の問題が常にある。何に付けても、生きていくことは困難がある。
人間は、時として困難を工夫することで、克服することもできる。だが、自然を侮ってはならないのだ。神さまの決められたことには、何らかの意味がある。ああ無情を読みながら、人智を超えた何かが彼方にあることがわかる。神の近くには必ず往き着く。
何人もの人を殺したかった。何故?何のために?どのような罪があったのだろう。人間は、絶えず佳き行いをしているとは限らない。けれども、誰かのために、生きているのは確かだ。慢心してはいけないが、心から感謝することは必要だろう。
母親は、自分の体を犠牲にして、幼いわが子の命を守った。然し尚、祖母にとっては孫である母親。周りに居た人々も、深い哀しみから逃れられない。衝撃が包みこんでいる。察するに余りある遭遇した人々。かける言葉もない。祈ることしかできない。
犯人が結果的に死刑になっても、亡くなった人が還ってくる訳ではない。命は一つだから。これ以上、誰であろうと、無益な殺しは止めて。殺す理由にもならない。死にたければ、独りで往ってほしい。今、死を考えているあなた。虐めで死のうとはしないで。
咲き始めの花芽のアップ。この香りには、精神を安定させる働きがある。お茶で飲んでも、枇杷湯にしても、心が落ち着くのです。風呂場に挿している。