痩せるにはお粥がいい。節約ができる。脂肪は溜まらない。だが、食生活の変化で、体質的なことが、大きく変わった。冷蔵庫がなかった時代には、保存するには塩漬けか、味噌漬けにしていた。醤油もある。現代では、信じられないような手間隙をかけた。
荒神さまで、寒鮠の干物を見かけた。あれを炭火でちょっと焙って、三杯酢にして食べると旨いのだ。祖母がどうやって捕ったのか、冬の或る日に持って帰った。腹を裂いて串に刺していた。七輪で焙った鮠を、三杯酢につけて食べた。あの味は忘れられない。
鮠は、清流に棲む。田畑の農薬塗れでは、棲息は無理だ。蜆もいなくなった。小鮒釣りし彼の川は見当たらない。市場には、凡そ手に入らない物はない。ありとあらゆる品物が出回り、贅沢三昧の限りをしている。そういった中でのダイエットはしないのがいい。
何が怖いって、30代に近づくと、臓器全体が傷み始めて、原因不明の病気になる可能性が増える。それなら炒り子を食べているのがいい。お金を出すのではなく、自分で探し、見つける方がいいのだ。ダイエットをするくらいなら、自分の信念をつき抜こう。
食べても栄養が無く、お腹が一杯になるのは、豆腐や揚げ。蒟蒻がよろしい。他には膨大な野菜です。消化のよい物ほど、体内に残りませんから、排泄してしまいます。栄養分にまでは達しません。味付けもシンプルに塩味がいいですよ。
ダイエットの基本は、晴耕雨読でしょう。朝は粥、昼は野菜だけ。夜は、ご飯とお漬物。これに干し魚があれば文句無し。味噌汁も、体にいいのです。先日、水戸黄門の再放送で、きらん草の浸しを、黄門さまが、これは何か?と尋ねていたのにびっくりした。
きらん草は、解熱効果ある。体調を維持するために、昔の人等は、こうやって食べていたのだ。それでも怪我はふりかかる。仕事には鎌や鉈を使い、鍬等の工具を扱う。切れなければならず、それ故怪我は多かったのだ。枇杷葉の効能はどうであったか。
東側の赤枇杷。夕方の薄暗闇の広がる中で、すっくと立った姿は美しい。きりりと、寒中に清々しい。