北の旅人

旅行や、ちょっといい話などを。そして、時には言いたいことを、ひとこと。

アメリカ大陸横断「青春日記」-1972・35日間・5000km<21>

2008-03-01 07:03:10 | Weblog
1972・9・6(水) 曇り デモイン
(アイオワ州)


午前8:00起床。9:00デモインの小学校を訪問。幼稚園も一緒になっている。特に気づいたことは、小学校の高学年では新聞を読ませ、そのあと記事について話し合うということ。時事問題に関心を持たせるには、いい方法だと思う。地元紙を利用していた。

教室は日本のように並列的ではなく、円形になっており、テストなども、終わった生徒は後方で自由に勉強したり、ドイツ語やフランス語などの易しい本を開いたりしている。極めて、のびのびとした雰囲気だ。

この学校には、550人の生徒と21人の先生がいる。コーヒーを自由に飲める先生方の談話室もある。PTAとの話し合いは昼食会などを持ち、家庭訪問などは行わない。女の先生が多い。教師の年収は、およそ310万円。講堂などは大学並みの立派さであった。11:30まで。

YMCAで昼食を済ませる。午後はフリータイム。少しの時間、卓球をして遊び、郵便局、銀行へ。銀行でケネディ・コインに両替してもらう。極めて愛想よし。夕食後、街を散歩。ここでも酒屋がないのにはビックリした。ピッツバーグでもそうだったが、ほんとうに少ない。

デパートに入ってみる。営業時間は日本と逆で、土・日は5:30ぐらいで閉店だ。休みや営業時間は、どんな職場でも徹底しているようだ。われわれが宿泊している場所が中心街(ビジネス街)だからだろうけれど、閉店時間は実に早い。日本人は働く!と言われるのがよく分かる。

デモインの街にはパーキングが非常に多い。街の中心には市役所の駐車場があるが、まるでビルディングのようだ。自動車文明が如何に発達している国かがよく分かる。中古車が多いのも同じことだ。帰りがけにビール1本(50セント)買って、帰ってくる。9:30 。

今日は絵葉書、手紙を結構書いた。アメリカ人は酒をあまり飲まないし、タバコもあまり吸わないようだ。昨日、仲間の一人が、ビールを飲むのに、20歳以下と見られ、飲めるまでに10分以上かかったとか。アルコールに関しては、日本は天国のようである。       

         ☆        ☆             
             スローライフ

日本では、デパートの営業時間は、遅くなっていく傾向にあり、通常は午前10:00―午後8:00だが、場所によっては、地下の食品売り場やレストラン街がある上の階などは、夜11:00まで営業しているところもある。

現在は分からないが、かつて旅行したイタリア(ローマ三越などは別)や台湾のデパートなどは、お昼休みが2時間ぐらいあって営業しておらず、ビックリした経験がある。それに比べ、われわれは、何て慌しい日常を送っているのだろうかと思ったものだ。

しかし、最近は日本人の働き過ぎの解消やスローライフという考え方が定着しつつある。そのため、祝日を増やしたり、祝日と祝日の間を休みに変えた。また、「成人の日」「体育の日」を第二月曜日に、「海の日」「敬老の日」を第三月曜日に変更して休みが重ならないように配慮されている。

私の場合は、すでに365連休というスタイルなので、直接の影響はないが、現役の皆さんのことを考えると、一生懸命働くことは日本人の美徳であるとは思うが、働き過ぎはほどほどにと申し上げたい。休日が増えていく傾向は好ましいことだ。

(参考資料は最後に一括して掲載させていただきます)
 



  


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