北の旅人

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政治の世界に飲み込まれてしまった!猪瀬東京都知事

2013-11-25 15:35:22 | Weblog

猪瀬知事が選挙に立候補を決めた後、「徳洲会」から5000万円を受け取った問題は、どうみても理解できない。記者会見での発言も二転三転している。「個人の借り入れ」を強調しているが、時期からして選挙応援のためであることは明らかだ。返済時期も、「徳洲会」に捜査の手が入ってから、慌てて返したものだ。借用書があるとは言いながら、これも曖昧な返答をしている。疑問だらけだ。

猪瀬知事と徳田虎雄氏の仲介役は、新右翼団体「一水会」の木村三浩代表だという。木村氏は「選挙はいろいろお金が掛るから応援してやってくれ」と、猪瀬知事への資金提供を依頼したのだという。そういう意味では、猪瀬知事から直接1億円を要求したということにはならないが、しかし「個人の借り入れ」という前提は完全に否定されたことになる。

                     

今まで、猪瀬氏は、作家として大宅壮一ノンフィクション賞を受賞するなど、幅広い活躍を足場に、政府税制調査会委員、行政改革断行評議会委員、道路関係四公団民営化会心委員会委員、地方分権改革推進委員会委員を務め、2007年、石原慎太郎都知事の下で副知事に就任した。東北の大震災に際しては、東京電力の経営に鋭いメスを入れたことも記憶に新しい。こうした、いい仕事をしてきたことが評価され、昨年の都知事選では史上最多の434万票を獲得した。東京オリンピック招致にも成功し、前途は洋々のはずだった。

 しかし、好事魔多し、それが一転してしまった。猪瀬氏は、かねがね、「言葉の力」や「日本人に足りない言語技術力」について語っていた。今、猪瀬氏の言葉には、明快さも力も全くない。

作家活動から政治活動へ入った石原慎太郎氏の姿を追ったのだろうが、今まで世相を鋭く切ってきた作家魂は、どこへ置き忘れてきてしまったのか。はたまた、権力の虜になってしまったのか。いずれにしても、すっかり政治の世界に飲み込まれてしまった。ここは、すべてを明らかにして、潔く政治活動から身を引くべきだ。こんな醜態を都民も国民も決して許さないだろう。



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