北の旅人

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おかしいぞ、死刑廃止論

2007-09-27 16:48:49 | Weblog
鳩山邦夫法務大臣が死刑執行のあり方について、「死刑執行を法務大臣のサインなしに、自動的にできるように、検討してみたい」と発言したことについて、色々な意見が出ている。執行順の決定方法について、「死刑確定順か、乱数表か」という表現をしたのは、どうかと思うが、死刑執行は粛々と進めればよいと思う。どの法務大臣が何人の執行にサインしたかとマスコミは書くが、改めて取り上げることでもない。

この鳩山法務大臣の発言に対して、死刑廃止論者である亀井静香代議士(死刑廃止議員連盟会長)が、「人の命を軽んじるようなことはいけない」とコメントしていたが全くおかしい。亀井氏は、もともと「人間の命や自然環境というものを大事にする社会でないと、それは健全な社会ではない」と語っているが、死刑を宣告された人間は、まさしく、尊い人間の命を奪った人間なのだ。この根本を忘れてはならないのだ。死刑は当然のことだ。

死刑廃止論者は、その理由を色々と言っているが、どんなことを言っても、死刑廃止の理由にはなりえない。廃止論者の主張は、おおよそ次のようなものである。

○ 犯罪者にも人権がある。

○ 死刑は残虐な刑である。

○ 死刑は国家による殺人である。

○ 死刑は懲役と比較して有効な手段でない。

○ 人の命を永久に奪い去る冷厳な死刑と無期懲役とでは、あまりに
 も差が大きすぎる。

○ 死刑は人命を軽んじる風潮と人心の荒廃を招く。

○ 人が人を殺してはならないのは、道徳の基本である。

○ 凶悪犯といえども、その命を奪うことがあってはならない。

○ 国家は国民の生命を奪う権利を持たない。

○ 死刑による明確な抑止効果が科学的に証明されていない。

○ フランスでは死刑廃止によって統計的に凶悪犯罪が減少してい
 る。
○ 免罪の場合、取り返しがつかない。

こうした主張を聞いていると、そのほとんどは被害者側の立場ではなく、加害者側の立場からの発想である。免罪ということは、もちろん十分に考慮しなければならないが、それ以外の主張は、常識では到底理解できない。ばかばかしい主張以外の何ものでもない。

理由もなく殺された人間はどうなるのか。その遺族の悲しみ、苦しみは、一生続くのだ。人の命を奪った者は、その時点で自らが人権を放棄しているのであって、死刑に罰せられるのは当然のことだ。光市の母子殺害事件の22人という大弁護団は、死刑廃止論者だと聞くが、あれだけの凶悪犯である。死刑は当然である。