Book for you（眠れない夜に）

去年だったかなぁ、上原さんの本を、ユーコさんに進呈したことがありました。ユーコさんは、ペラペラめくって、目次などを見たりして、なんか違うなぁと思ったみたいでした。そんなわけで、どうせ今でも読んでいないのに違いありません。別にそれはいいのです。ほら、良い映画を観た時に、紹介したくなる時があるじゃないですか。でも、それって、押しつけであることが多いんですよね・・・。けれども、当り前ですが、観たり、読んでみないとわからない場合もあるので、せめてひとつくらいは、というのが本音です。

翻って、その昔、私が上原さんの著作を紹介して頂いた時は、すぐに心にヒットして、ファンになりました。以降、上原さんの著作はほとんど読んでいると思います。ですから、紹介して頂いたことを、深く感謝しています。なぜならば、眠れない夜に、もう少しがんばってみよう、なんて、そんな気持ちになれるからです。例えば「インポテンスの耐えられない重さ」なんて、ある意味、究極の私小説なのです。そんなわけだから、アウトロー文庫に入っているのかもしれませんが・・・。ひとりぼっちで、寂しいのは、自分だけではない。ひとりぼっちで、寂しいのは、自分のせいでもある。大概の人は、ひとりぼっちで寂しいのは、嫌なのだ。

私は「WARMING-UP MUSIC」というラジオ番組が大好きで、特に埼玉から離れている時によく聞いていたのですが、思うにあの番組も、上原さんの著作に違いような気がします。どういうことかというと、つまり、大野勢太郎＝上原隆。要するに、あぁ、みんながんばっているんだなぁ、という、当り前の事実を、上手に料理しつつ、提供して下さっている。テレビなんかだと、視聴率の関係もあって、ニュースでさえ、「話題」を提供しようとしますでしょ。つまり、例えばですが、本当に心に残るニュースって、ありますか？それはつまり、1年後、5年後、10年後にどうでしょうということです。風化していませんか？あぁ、そんなこともあったなぁ、なんて。

あぁ、もう3時か。そろそろ寝ないと・・・。おやすみなさい！