息子45歳、母70歳。
「どうしたの、これ」と、息子。
「買った」と、母。
「ちょーだい。食べたかったんだ、これ」
「いいよ、食後にね」
先日アウトレットに買い物に行った時に、メープルビスケットを見つけて、食べたいなぁ~と思ったんです。でも、箱ごと食べたいという程ではなかったので、買いはしませんでした。そうしたら、なんとまぁ、母のテーブルの上に、まさにそれが置いてあった、というわけ。
力説しておきたいのですが、私も母も、ビスケットなど滅多に買わないし、それほど好きな食べ物ではないのです。それなのに、どういうわけか、親子してメープルビスケットにだけは反応したという、その奇遇。
先日の良寛紀行の旅でも改めて気付いたことですが、やはり私と母は、あらゆる点でよく似ています。ま、当たり前のことですが。父の嗜好にも似ていますし。