■凍った炎（第492話） 発表2002年7月
評価 ★★
依頼人 環境保護団体 緑十字（グリーンクロス）
ターゲット LNG工場の破壊
報酬 不明
今回弾丸発射数 15／ 通算弾丸発射数 2,868
今回殺害人数 100／ 通算殺害人数 5,282
今回まぐわい回数 0／ 通算まぐわい回数 116
＜ストーリー＞
フィリピンの孤島に設立されたLNGプラントの実体は、化学兵器工場であった。地元住民、環境団体の反対を無視する『フェニックス』社に対して・・・
＜この一言＞
相手の動きを知ろうとするのは・・・商習慣のひとつだ・・・
＜解説＞
フィリピンの孤島にLNGプラントを設立した『フェニックス』社の会長は、フィリンピン大統領から殺し屋が送り込まれたことを知らされ、警備を強化する。会長は中東の『共和国』大統領に化学兵器の供給を行うため、LNGプラントと偽って工場を設立したのであった。
地元住民に加え、環境保護団体『緑十字』もこのプラント設立に反対するも、会長は反対を無視してプラント設立を推し進める。見かねた緑十字はゴルゴへプラントの破壊を依頼したのである。
共和国の親衛隊や治安部隊を投入したプラントの警備に対し、ゴルゴは闇夜にパラシュートで侵入。遠隔射撃によりプラントのバルブを狙撃し、LNGを流出させプラントごと爆破を図る。
偽の依頼を見破り、パラシュートで侵入、遠隔狙撃によりプラントごと爆破、治安部隊大尉との一騎打ちなど、見所は満載のはずだが、読後の感動が得られないのは、個々のエピソードの結びつきが弱く必然性に欠けるからであろう。緑十字職員に、”仕事”の現場に立ち会わせているのも不自然だ。なお、殺害人数100名は推定。30名は確認したが、強化な警備体制から本作の殺害人数は100名と推定した。
ズキューン
ゴルゴ13(148) 
ゴルゴ13(155)
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＞緑十字職員を、“仕事”の現場に立ち会わせているのも不自然
「自らを狙う者を狙撃してくれ（つまりボディーガード）」の依頼以外で、射撃を行うゴルゴンのそばに依頼人がいるケースはなかったように思います。かなり特殊ですね。
本日の一句「会長も、緑十字も、荒っぽい」
コメントが遅くなりまして、申し訳ありません。
プラントごと爆破するというスケールの割に、イマイチ盛り上がりに欠けますね。”荒っぽい”作品です。
コメントありがとうございます。
＞『ウルトラマンDASH』でやってたエアガンで蛇口を閉める
へえ～、そんなお話があるのですか。
ゴルゴが元ネタとはありそうですね。
この話の神父さんと「高度7000メートル」の「踊る神父」ことミゲル神父が会って対談したら色々な裏話が集められそうですね。梶本さんあたりに取材して欲しいです。
それではまた(^0^)/
＞「踊る神父」ことミゲル神父
いましたね、踊る神父！！
梶本記者コーディネイトの異色対談が実現すれば、梶本株も上がるのでしょうが・・・
このエピソードの脚本担当は1982年の『複合標的群』以来、実に20年振りに脚本担当にカムバックする岩沢克です。最初期の脚本を担当していた小池一雄がさいとうプロを去った後、1972年の『誕生日に白豚を殺せ!!』で脚本デビューし、Ｋ・元美津、北鏡太と共にアーリーゴルゴから中期にかけてゴルゴ脚本のメインスタッフとなっていた方です。
恐らくゴルゴ脚本のチームリーダーだった北鏡太と入れ替わりに別部門から回って来たものと思われます。
彼の持ち味は、長距離狙撃よりも拳銃による至近距離での銃撃戦です。このエピソードや、この後脚本担当した『勇者が勝利する』では、見事なまでに至近距離での銃撃戦を展開していますね！(笑)
またまた”インサイダー人事情報”、ありがとうございます（笑）
＞彼の持ち味は、長距離狙撃よりも拳銃による至近距離での銃撃戦です。
脚本家によって得意の戦い方があるとは！！そこまで各脚本かの傾向を押さえているとは、さすが脚本分析家です！！