■血統の掟(第243話) 発表1985年7月
評価 ★★★
依頼人 ①MI5ミドルトン部長 ②英国ジョッキークラブ理事長ギデオン・デ・グレイ
ターゲット ①英国王室プリンセスの父 ②競争馬ギルフィ
報酬 ①不明 ②$50000
今回弾丸発射数 4/ 通算弾丸発射数 1,370
今回殺害人数 4/ 通算殺害人数 1,470
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 83
<ストーリー>
英国ジョッキークラブ理事長は、ロシア馬の血が混じっている競走馬「ギルフィ」を誤ってサラブレッドとして登録してしまった。過ちを取り消すためにギルフィの始末をゴルゴに依頼する・・・
<この一言>
俺との契約、仕事内容は・・・俺と、あんたとしか知らないはずだな・・・?弁明があったら聞こう!
<もう一言>
残念だが、俺にはなんのことなのかわからない・・・帰ってもらおう・・・
<解説>
英国ジョッキークラブ理事長ギデオン・デ・グレイは、姪の「シーリア」が育てた競走馬「ギルフィ」をサラブレッドとして登録した。しかし、ギルフィはロシア馬の血が混じった雑種でありサラブレッドではないことが判明する。サラブレッドの血統を汚すこと潔しとしないギデオンは、ダービーへの出馬が決まったギルフィの殺害をゴルゴに依頼する。しかし、手塩にかけたギルフィを殺害することにシーリアは反対、命懸けでギルフィを守ることをギデオンに通告する。シーリアの熱意にほだされたギデオンは、デューク東郷の名前をシーリアに伝えてしまう。
射撃の名手であるシーリアはダービー会場でゴルゴを探すが、シーリアが最後に見たのはゴルゴがシーリアに向けて銃を構える姿であった。シーリアを仕留めた後、ダービー制覇目前のギルフィの轡を狙うゴルゴ。轡が外れたギルフィは舌をのどに詰まらせて死亡。狙撃の証拠を残さず、「事故死」と見せかけるゴルゴの超人的狙撃が凄い。なお、今回の殺害数4にはギルフィも含まれている。
「俺との契約、仕事内容は・・・俺と、あんたとしか知らないはずだな・・・?弁明があったら聞こう!」とゴルゴに詰め寄られたギデオンは、契約違反の罪を死で償わされる。
疾走中の競走馬の轡を狙い撃ったゴルゴも凄いが、同じように手綱を撃ったシーリアの射撃の腕も半端ではない。しかし、手綱が切れたの見て「狙撃だ!」と悟ったゴルゴの方がやはり上手ということか・・・。
シーリアが全裸になってゴルゴを翻意させようとするが、全く相手にしないゴルゴを見て、慌てて服を着るシーリアが可笑しくも哀しい・・・
ズキューン
ゴルゴ13 (70) 巻掲載
ゴルゴ13 144巻(最新刊)発売
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>ギデオンは賢いとは言えませんね
同感です。ただし、自分の過ちは命をかけて償う、というところが英国紳士の誇りなのでしょうか。
自分のミスからシーリアの命を危険にさらすことになり、その責任をとって共に・・・
という考えだったんじゃないのかなと
私もまさに、その通りと思います。
馬が勝っちゃった北島三郎みたいな馬主がいるのも、現実でしょうが(苦笑)。
しかし手綱は切られるわ金具は壊されるわ、騎手さん可哀想。
後の仕事に影響する可能背もあるし、落馬で大怪我している可能性も。
ワインの中身を入れ替えたガイヤール(誇り高き葡萄酒)やイカサマしたクランプ(殺人劇の夜)と同じよ。
(アニメでは誇り高き葡萄酒・殺人劇の夜・血統の掟の順で放送だったので)
そして狙われているとわかっていてギルフィをレースに出したのはシーリアなので、ある意味でギルフィはシーリアに殺されたとも言えるのもアレである。