■激突!AK-100vsM-16(第493話) 発表2002年10月
評価 ★★★
依頼人 -
ターゲット -
報酬 -
今回弾丸発射数 22/ 通算弾丸発射数 2,890
今回殺害人数 18/ 通算殺害人数 5,300
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 116
<ストーリー>
世界最強の突撃銃はAK-100なのか、それともゴルゴの愛用するM-16なのか?武器市場の覇権を目指し、ロシアがゴルゴに対峙する・・・
<この一言>
俺は・・・”一人の軍隊”だ。
<もう一言>
お前の開発したAK-100は、五十年後でも名銃として残るだろう・・・だが、M-16にはそれまでの”命”はない・・・
<解説>
狙撃兵からロシアの兵器開発局・造兵廠に抜擢されたマカロフ・グロスキーは、ロシア製のAK-100を世界中に広め、ロシアに外貨をもたらし、強国ロシアを復活させることを目論む。しかし、AK-100のライバルであるアメリカ製M-16が競合として立ちはだかっていた。M-16はゴルゴの愛用する突撃銃として知られ、メンテナンスに難がありながらも一定の評価を保っていた。
マカロフはAK-100を用いたロシア兵とゴルゴを闘わせ、ゴルゴを葬ることでM-16の信用を失墜させることを企て、偽の依頼でゴルゴをアラル海に誘い込む。砂嵐と塩害により、定期的なメンテナンスが必要とされるM-16には圧倒的に不利なロケーションで、ゴルゴはAK-100を携えたロシア兵に囲まれる。
将来の武器マーケットを左右する闘いがアラル海で行われているとの情報が世界中を駆け巡り、武器証人、NATO首脳、AK-100の産みの親である”カラジニコフ”がアラル海に集結、ロシア兵とゴルゴの激突を見守る。ゴルゴはロシア軍装甲車のタイヤをコンプレッサー代わりに使うことで、M-16を清掃しロシア兵を殲滅させる。死に逝くカラジニコフがゴルゴにM-16愛用の理由を問いただすが、『俺は・・・”一人の軍隊だ”』との答えを残し、ゴルゴはアラル海を後にする・・・
世界中で使われているAK-47の産みの親『カラシニコフ』を登場させ、ゴルゴとAK-100を用いたロシア兵との対決を描く作品。カラシニコフが孫にAKシリーズの実践での強さを説くあたりは、にやりとしてしまう。ゴルゴが追い込まれながらも多数のロシア兵をなぎ倒す展開も面白い。しかし、冷静に考えてみると、砂嵐や塩害が想定される場所に、ゴルゴがM-16を携行すること自体が的外れのような気がしてならない・・・
ズキューン
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元々、さいとう・たかを先生がゴルゴ13の狙撃銃をM16にしたのは"連載開始当時最新の軍用銃だったから"という理由らしいので、その後何度か語られる"ゴルゴ13がM16を使う理由"も言ってみれば後付けの理由を色々捻り出している感はあります(笑)
>砂嵐や塩害~的外れ
おっしゃる通り。(このストーリーの終わり方を考えると)どこかで“仕事”をした帰りだと思われますが、AKシリーズでは頼りないが、ボルトアクション式狙撃銃程の精度は必要ない仕事だったのでしょうか?
>ロシア製のAK‐100を世界中に広め、ロシアに外貨をもたらし
元々、AKシリーズは構造がシンプルであり、部品精度の“多少の誤差”を許容する設計になっていて、それほど技術水準が高くなくても製造出来るため、現実にコピーが多数出回っています。仮にヒット作になったとしても、果たして国の趨勢に関わるほどの外貨を獲得出来るのか・・・
本日の一句「精度より、確実性だよ、歩兵銃」
では早速本作の自分なりのコメントなんですがゴルゴの
>俺は・・・”一人の軍隊”だ。
彼(ゴルゴ)のこの台詞は単にM-16を使う理由というだけではないのではないかと思います。自分なりの解釈として、狙撃 格闘など一つの軍隊の役割をすべて一人で出来る、否やらなければならない彼には仲間などいらない、なんて一匹狼のゴルゴの生き様も語っている気がします
。
ところでここは以前に投稿した記事にもコメントは出来るんでしょうか?
コメントが遅くなりまして、申し訳ありません。
>実在のミハイル・T・カラシニコフ
ウィキペディアに写真がでていますね。
>後付けの理由を色々捻り出している
同感です(笑)ちょっと、こじつけっぽいですよね。
コメントが遅くなりまして、申し訳ありません。
>現実にコピーが多数出回っています
武器マーケットでも、コピーがあるのですね。リアルな”裏”マーケットゆえ、巨額の資金が動いているのでしょう。くわばら、くわばら・・・
>一匹狼のゴルゴの生き様も語っている
そうですね。銃のケアにしても、いかなる状況下でも一人で解決可能な軍隊であると。群れる日本人に対するアンチテーゼかもしれませんね。
>以前に投稿した記事にもコメントは出来るんでしょうか?
できますよ~。コメント、お待ちしております。平日はこちらからお返事を記せず、土日にレスとなってしまいますが、ご容赦下さい。
テツ的な疑問を一つ(笑)
本エピソード、船の墓場が出てくるところから、かつてのアラル海に面した港街アラリスク付近を通っていると思われますが、この鉄道はモスクワと旧ウズベク共和国の首都タシケントを結ぶ鉄道で、その先は途切れています!
隣国の旧タジク共和国の首都ジュシャンビや旧トルクメン共和国の首都アシハバートに行くためには、モスクワからは、かなり手前から別路線に乗り換えなければ成りません!
とてもこの鉄道、ユーラシア横断鉄道と呼べる代物ではありません!!(笑)
脚本担当は品川恵比寿。テツの綾羅木恭一郎に師事しなさい!!(笑)
マリヨ神父さんは、国際テツなのですね!先にコメントを頂いた『地獄への回廊』でも鉄道に着目していましたね。
脚本家の品川恵比寿氏はその名前からして、実は鉄道マニアなのでは?などと妄想しました(笑)
ゴルゴは銃に精度と汎用性のどちらも求めています。
AK系では狙撃は無理。かといってドラグノフでは
乱戦には向きません。
たしかに最新型ならどちらも満足できるものもあるでしょうが、
M16の強みは「高い品質で量産されてる」ことだと思います。
それだけ質の高い部品が手に入りやすく、
事実メーカーにも優先的に回してもらっています。
ライフルマークの話がほとんど出ないことや、
仕事後はけっこう無造作に廃棄してることからも、
かなりの数の予備銃を常備してるのでしょう。
むろんスーパーバレルのA2は、それにふさわしい仕事用かと。
現実のM16系のバージョンアップがどんどんゴルゴ銃に
近くなってるのを見ると、ホントにゴルゴのアドバイスが
入ってるかもと思ってしまいますww
>M16の強みは「高い品質で量産されてる」ことだと思います
なるほど~銃器も工業製品と考えると、合点がいきますね。日本のメーカーがライフルを作ったら・・・一方で銃器の改良は実戦経験がモノを言うでしょうから、日本でライフルの性能を向上させていく、といのは難しいのでしょうか・・・