■シビリアン・コントロール(第283話) 発表1988年7月
評価 ★★★
依頼人 ①フランス対外治安総局(DGSE)アンリ・ユステール局長
②SDECE産みの親
ターゲット ①シリアのユネスコ職員&アングラ放送局アンテナ
②DGSEアンリ・ユステール局長&DSTジョルジュ・ドラン局長
報酬 ①不明 ②フランス歴代大統領と首相が100,00フランずつ拠出
今回弾丸発射数 4/ 通算弾丸発射数 1,604
今回殺害人数 3/ 通算殺害人数 3,769
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 92
<ストーリー>
フランスでは革新ミッテラン大統領と保守シラク首相の対立が顕在化。大統領が担当する外交・国防を司るDGSEと、首相が担当する国内治安を司るDSTも縄張り争いが激化していた・・
<この一言>
アンリ・ユステールは、あんたの義理の息子だろう・・・
<解説>
フランスの下院総選挙で保守連合が躍進、大統領は革新(社会党)ミッテラン、内閣は保守という、保革共存政権が誕生した。
フランスには、国防省系で海外の情報を扱うDGSEと、国務省系で国内の治安を司るDSTと言う二つの諜報機関が存在している。保革共存政権において、ミッテラン大統領が外交と国防を、シラク首相が内政を担当することとなったため、必然的にDGSEとDSTも縄張り争いが激化していた。
そのような折、DGSEアンリ・ユステール局長は、シリア人のユネスコ職員がスパイ活動をしていることを突き止め、ゴルゴにスナイプを依頼する。ゴルゴはエッフェル塔からの狙撃(距離600m)で依頼を遂行する。DSTはユネスコ職員の殺害はDGSEの依頼によるゴルゴの犯行と推測、DGSEの足を引っ張るためアンリを連行する。DSTジョルジュ・ドラン局長とDGSEアンリ局長は互いの組織のスキャンダルをぶつけ、罵り合う。
フランス諜報機関のベースになった旧SDECEの生みの親のアンリの義父は、DGSEとDSTのいがみ合いがフランスの国益に反するとして、旧知のゴルゴにアンリとジョルジュの殺害を依頼する。歴代大統領と首相の表裏を知り尽くしているこの「SDECEの生みの親」は、ゴルゴへの報酬を歴代大統領と首相から100,000フランずつ拠出させたという。隠然たる力をもった「SDECEの生みの親」は、一体どんな情報を握っているのだろう・・・
本作では「600m」の長距離狙撃が描かれているが、これまでの長距離狙撃ランキングを記す。
① 第42巻-2『海神が目覚める』1,500m
② 第7巻-1『AT PINHOLE!』1,020m
③ 第27巻-2『60日間の空白への再会』1,000m
③ 第48巻-3『ゼロの反撃』1,000m
⑤ 第51巻-2『橋は崩れた』800m
⑥ 第18巻-1『動作・24分の1』700m
⑦ 第82巻-2『シビリアン・コントロール』600m
⑧ 第11巻-1『ROOM No.909』500m
⑨ 第22巻-1『スエズの東』400m
ズキューン
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>三途の川の渡り賃が出ないとは限らないですからね
渋い言い回しに感嘆です!