■イタリアン・コネクション(第289話) 発表1989年10月
評価 ★★★
依頼人 ファッションデザイナー「ジュリオ・コルドーニ」の母コルドーニ夫人
ターゲット マフィア幹部ドン・チェザーレ
報酬 不明
今回弾丸発射数 1/ 通算弾丸発射数 1,620
今回殺害人数 1/ 通算殺害人数 3,786
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 92
<ストーリー>
イタリアの若手ファッションデザイナー「ジュリオ・コルドーニ」が殺された。息子を殺された母親はゴルゴに接触し・・・
<この一言>
本当の事を・・・話してもらおう、か・・・
<もう一言>
わかった・・・”話”に、うそはないようだ・・・
<解説>
イタリアの新進デザイナー「ジュリオ・コルドーニ」はヨーロッパ・アメリカで人気を博していた。これに目をつけた日本の商社「全日商事」はコルドーニと商談、コルドーニブランドの日本での独占販売権を獲得する。コルドーニはマフィア幹部ドン・チェザーレの庇護の下に人気を拡大してきたが、コルドーニはチェザーレの傘下にいることを快く思わず、またチェザーレもコルドーニが独自の行動を取ることを苦々しく思っていた。そのような折、イタリアの麻薬密輸ルートを調査していたDEA(アメリカ合衆国麻薬取締局)ダリオ・ソシエールは、チェザーレが取り仕切る麻薬密売を内偵、日本でチェザーレの部下を逮捕する。
チェザーレは部下が逮捕されたのはコルドーニの裏切りによるものと誤解し、コルドーニを殺害する。ソシエールはかつて自分の息子をコルドーニに助けられたことがあり、コルドーニ殺害は自分のせいであるとの呵責から、コルドーニの母親と共にゴルゴチェザーレの殺害を依頼する。
依頼通り、ゴルゴは成田空港でチェザーレを殺害する。チェザーレの愛人アンジェリーナの肩パットに隠してあった麻薬が発見され、日本への密売ルートは閉ざされた。
登場人物の欲望が生々しく描かれている。マフィアの後ろ盾ではなく自身の力でのしあがったと思いたいコルドーニ。麻薬密売で権力と富と女をものにするチェザーレ。コルドーニの恋人「アンジェリーナ」が、実はチェザーレの愛人という設定がエグい。また、コルドーニの母親にチェザーレ殺害の報酬を支払わせながら、自身の復讐も相乗りさせてしまうソシエールもなかなかの腹芸を見せている。
1989年発表の本作にはバブル絶頂の日本が描かれている。
『金儲けのためなら地獄の底にだって行く、という日本の商社』
『恋の時間まで”円”で買われちゃかなわない!』
「武道館で開催されるファッションショー」
世界を買い漁っていたバブルマネー、今は昔の物語だ・・・
ズキューン
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>今回最も得をしたのはソシエール
なかなか、したたかな男です。とはいえ、息子の命の恩人コルドーニの仇を討つなど、男気を見せてもいます。もっとも仇は”ただで”討っていますが・・・
あれは、オメルタ(沈黙の掟)を破った者への制裁(処刑)の一つです。
例えば、JFKとも繋がりがあったジアンカーナというマフィアのボスの場合、口に銃弾を何発も撃ち込まれた状態で発見されました。