ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第6巻-4激怒の大地

2006-10-01 01:04:27 | 第006巻~第010巻

■激怒の大地(第29話) 発表1970年11月

評価    ★★★

依頼人   KGB陰の支配者

ターゲット  ビセンテ・ヨーク

報酬    不明

今回弾丸発射数   0 / 通算弾丸発射数 161

今回殺害人数    1/ 通算殺害人数   132

今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数  18

<ストーリー>
KGB・CIAの二重スパイとして、両組織から追われるビセンテ・ヨーク。KGBがゴルゴに殺害を依頼するのだが・・・

<この一言>
同じところにじっと立っているほど、おれは自信家じゃない

<もう一言>
地震だ!

<解説>
二重スパイの殺害を依頼するKGB「陰の支配者」。KGBがからむ直近の作品第5巻-3『白い死線』でKGBはゴルゴに殺害を依頼、最終的にゴルゴを抹殺しようとして失敗する。「陰の支配者」はこのことを気に懸け、婉曲的な言い回しで依頼するもゴルゴに一蹴される。ゴルゴには直接的な表現でお願いしなければならない。本作でゴルゴは1発の弾丸も撃たず、ターゲットを直接殺めていない。巨大地震が発生し、ビセンテは崩壊した建物の下敷きになって死亡したと推測される。本作は1970年5月31日に発生したペルー地震が題材になっている。マグニチュード7.8の強震はゴルゴにも想定外。驚愕の表情で「地震だ!」と叫ぶゴルゴを確認できる。科白に感嘆符が入っていることから、ゴルゴの驚嘆振りが窺われる。
余談だが、本作にはワーゲン・ビートルの後部座席に乗り込むゴルゴが描かれている。2ドア車の後部座席に座ったのでは緊急避難できない。幸いにしてビートルが襲われることはなかったが、アーリー・ゴルゴの危機管理能力の甘さが垣間見えるエピソードである。

ズキューン

ゴルゴ13 (6) 巻掲載
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