ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第13巻-2みな殺しの森

2006-10-31 00:34:00 | 第011巻~第015巻

■みな殺しの森(第59話) 発表1972年3月

評価    ★★★★

依頼人  高級娼婦マレーネ

ターゲット サー・ウエストクリフ

報酬    不明

今回弾丸発射数     9/ 通算弾丸発射数 326

今回殺害人数       9/ 通算殺害人数   301

今回まぐわい回数   1/  通算まぐわい回数  38

<ストーリー>
ロシア・スモレンスク近郊の「カティンの森」。第二次世界大戦中ポーランド人が虐殺されたこの森で、みな殺しが繰り返される・・・

<この一言>
獲物を見る時の目というのは、猟師であろうと暗殺屋であろうと・・・同じ目を獲物にむけるものだ・・・

<もう一言>
女のうらみごとを聞いてやるムードにはなれないんでな・・・

<さらに一言>
取引の際の支払方法に女の体をプラスするのは・・・おれの趣味にあわない・・・

<解説>
「カティンの森事件」を題材にした作品。1943年、旧ソ連のスモレンスク近郊「カティンの森」でポーランド人将校ら4000体以上の遺体が発見された。ソ連はナチスの犯行と指摘するも、ドイツ側は否認。双方の主張は平行線をたどり、ニュルンベルグ裁判ではカティンの森事件については触れられず、真相は明らかにならなかった。

史実をベースに展開するストーリーが重厚である。「カティンの森」を舞台にポーランド人の略取された財宝を巡り暗躍する面々。依頼人の悲劇的な人生と依頼に対する執念、最後まで結末が読めない展開、史実の重みが相まって、深い読後感が味わえる作品。
ふくろうマスクを被り派手なガウンを纏って仮面舞踏会に参加しているゴルゴの姿も必見。

なお、本作は1972年の発表であるが、「カティンの森事件」については、ソ連崩壊後の1992年にロシア政府が国家文書を公開、旧ソ連の行為だったことが明らかになった。

ズキューン

ゴルゴ13 (13) 巻掲載
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