頑張るからドラマが生まれる

2011-10-10 09:08:03 | 雑記

ここ10日間で本当に起こった出来事を

紹介したいと思います。と言いましても、

特別なニュースではなく、日常起こりうるハプニングで

あり、ドラマなんです。

1つめは、中学校の体育祭でのこと。縁あって見学していたのですが、

最終種目は、3年生のクラス対抗のリレーでした。

中学最後の思い出に、選手はいい記録を残そうと必死に

なる種目とのこと。ここでドラマが起きました。

各クラス40人づつのリレーで総力戦。第1走者からトップを

走り続けていたクラスのアンカー。僅差でリードを続けていました。

ところが、最終コーナーを回ったところ、あと50メートルという地点で、

脚がからまって転倒。2位と3位のクラスの即抜かれてしまいました。

だけど、転倒した彼は、歯を食いしばり、痛さをこらえて、

ゴール寸前、体が宙に少し浮くように前がかりになって、またもや

転倒しながらゴール!!! その姿を見て観覧席の保護者の

方々が大きな拍手をしているのが印象的でした。私も思わず

拍手してしまいました。負けず嫌いなのと、クラスの皆に迷惑を

変えたという思いが一瞬でしょうが、湧きあがり、負傷しながらの

ゴールとなりました。後で聞くと、その選手は、病院へ運ばれた

そうで、陸上部所属だそうです。意地とプライドが、そこまで

彼を追い詰めたのかもしれません。

でも、あの獅子奮迅のゴールは、彼にとって人生のいい思い出に

なるかもしれません。大人になって、あのゴールがあったから、

俺は、ここまでこれた・・・・・そんな風に回想する場面が訪れると

いいなぁ、と感じました。

もう1つは、勇気を振り絞って人前で、自分のトラウマを話した

人のことです。

彼女は、臨床心理士の資格取得を目指して大学に通っている

そうですが、「自分が心を開いて話をすれば、クラスメートも

芋づる式に心を開いて自分の思い出や思い、価値観をしゃべりはじめる

のではないか? そうすれな、クラス全員がお互いを分かり合えて、

しかも、心理の勉強になるのでは」との思いで、家族とのことを

語ったそうです。兄や両親との関係のこと、・・・・・を5分くらい

しゃべったそうです。そうするうちに、過去のつらい思いが、また

体の中を駆け巡り、さらに、心へ伝わり、想定外に涙となって

しまったそyです。ぽろぽろ泣いて恥ずかしい思いをしたと、本人は

語っていました。でも、それと同時に心を開くことで、クラスの中で

15人くらいの仲間が共感してくれ、友達になれそうと実感したそうです。

私は、この話を聞き、勇気を持って自分が汚れ役になってでも、

自分の人生をさらけ出すことで、心の輪が広がるんだなぁ、と

思い知らされました。

涙を見せるのは、格好の悪いことだという人もいるかもしれません。

でも、自分をさらけ出す勇気を持っている人はなかなかいないと

思います。いじめにあったりするターゲットにされるかもしれない

恐怖感と戦い、打ち克ったわけですから。クールにカッコウ悪いと

批判する人がいたとしたら、それは、いくじなしだから、安全な

道(ベールを覆って自分の真の姿を隠してるだけ)を選んで無難に

過ごしているだけかもしれません。

そんなわけで、自分より若い人たちから教わることの多い

昨今です。私は、今、何をしているのだろうか?人とどんな

風にかかわっているのだろうか? 頑張れるときに頑張って

いるだろうか?

自分の素をさらけ出すのは、ある意味、不安になります。

リスクを負います。他人との競争で負けを認めることに

なるかもしれません。でも、生きている充実感はある気がします。

悔いは残らない気がします。

2つの出来事から、そんなことを感じました。