人生の歩みを想起させる『弦楽のためのアダージョ』

2011-10-02 19:02:59 | 音楽療法

久しぶりに涙腺が思わずゆるんでしまう曲を

何度も聴いてしまいました。

と言いますのも、昨日のフィギュアスケートの大会で

ロシアのエレノア選手が自身のプログラムに使っていた

『弦楽のためのアダージョ』にジ~ンときてしまったからです。

”アダージョ”って元々音楽用語で、「ゆったり荘重に」演奏する

ようにという指示語(イタリア語)ですが、このサミュエル・バーバーが

作曲した『弦楽のためのアダージョ』は、音階がまるで

階段をゆっくり昇っていくような風景が思い浮かびます。

この美しいメロディに心を打たれてしまったのです。

心の中から湧き出るような高みへ少しづつ昇っていくような、高揚感を

感じながら、それでいて実に哀しい現実も感じます。

何度聴いても涙が出そうになるくらい感動してしまいました。

久々の高感動でした。

心臓の鼓動に合わせるように1歩1歩階段を昇っていく様は、

私達の人生を想起させてくれます。昇っている最中、いろんなことが

思い出され、またいろんな事が起きる。そんな人生です。

アダージョというと、アンダンテ(歩くような速さで)とラルゴ(ゆったり)

との間のスピードらしいですが、問題は、一定のリズムやテンポで

昇ろうとしている希望なり様です。ただ、それを妨げる微妙なテンポの

メリハリが演奏で生かされてくれば、聴く側の私としては、

もっとぐぐっとくると感じました。それは、人生の波であり、スパイス

みたいなものだと思います。

この曲が涙を誘うのは、ただただ美しい人生や悲劇をテーマに

扱ったのではなく、”生きているんだ”という人間の人生そのままを

ありのままに音で表現したためだと強く感じました。聴く人に

よって、イメージできることは、さまざまでしょう。そこがいいところです。

「現実」を音で上質な芸術にまで高めたバーバーの功績は、とても

高いものだと思いました。

”ああ、生きているんだあ”と感じさせてくれる名曲です。

「もうダメだ」と人生に絶望になっていた人も、この曲で

救われたと聞きます。自分の人生に対する見方が

少し変わってくるから、もがかなくなるのかもしれませんね。

希望の光を感じる名曲だとも言えるかもしれません。

 

 


右手親指が悪さをする!?

2011-10-02 06:06:25 | ゴルフウイークリー

昨日は、ゴルフ歴1年くらいのビギナー4人とクラブの

試打会へ入ってきました。

すると、グリップが4人とも共通しているところがあったのに

ビックリ!!

右手親指をクラブのグリップに真上から握っているのでした。

これは、飛球線後方から見れば、すぐに分かります。

親指を真上から握っている人は、後ろから見ると、

親指が丸見えになるからです。爪の部分もはっきりと見えます。

これからのゴルフ・・・・・・・このままあの親指でゴルフを

続けたら、せっかくの才能が生かされないのでは? と心配

して見ていたところ・・・・・・・・。

案の定というか、ビギナーなので仕方ありませんが、ミート率が

とっても低い。右へ行くことやゴロが多く、当たらなくなると

手首をこねて球を真っすぐ行かせようとする調整が入ります。

せっかくの才能が・・・・・・・と感じたので、見かねてグリップの

アドバイスをしてしまいました。お節介と思われたかもしれません。

「右手の親指は、真上にぴったりあてがうと、スウィング中、

クラブを上から押さえつけてしまい、ヘッドのトウ、先っぽ側が

下がりすぎた状態になるので、先ずフェースは開いた状態で

インパクトすることにになります。右に行きやすいんです。

だから、右手親指は、人差し指との付け根をしっかりと締めた

まま、「V」の字にやや開くといいですよ。開けば、真上から握る

ことはなくなり、上から見てグリップのセンターより

ほんの少しだけ、左側に爪をずらしてグリップすることができます。

こうすると、クラブを上から押さえつけることもなくなり、

球が右へ行くことも減ってくるはずです」とお節介を

焼いてしまったのです。

本能的には、どうしても親指は真上から握りがちです。

これが、ゴルファーの聖書とでもいういうべきベン・ホーガンの

書いた『モダンゴルフ』に詳しく載っています。

「右手の親指が悪さをしてしまう」と。このスウィングを壊す

元凶を何とかしなくてはならないという意味です。

右手親指は、ほんの少しグリップのセンターよりも爪が左側に

ずれるようにすると。ただし、人差し指との付け根はイラストを

見ればわかりますように、盛り上がるくらい締まっています。

締まりなくルーズだと、まら別の問題発生!・・・・・・・

親指が外れすぎて、人差し指と連係をとりながら、クラブを

しっかりと支えたままスウィングできなくなる。

つまり、ミート率が悪くなってしまう。こんなところでしょうか?

私が思うに、ビギナーの頃、この右手親指をやや外して構えると、

とっても”気持ち悪い”はずです。

でも、この”気持ち悪さ”があるから、悪さしなくなると思うのです。

ゴルフは、本能に任せて振ってはいけないのか?

そう感じるかもしれません。ここに難しさがあるようです。

でも、グリップは慣れくくれば、徐々に自分になじんでくいるのも

事実だと思います。時間がかかるかもしれません。

私も、かつて親指を少し外してグリップしても、テークバックした

瞬間、すっと親指が真上に逆戻りして打ってしまうということが

結構ありましたから。それくらい本能の力って

すごいんだな、とも実感しました。

時間はかかれど、急がずあわてず、基本が体にしっかり

なじむまで待っていくのも、ゴルフの修練の1つかもしれません。

今回は、つい説教じみたコメントになってしまい、すみませんが、

こんなことを感じた試打会でした。