極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

クロッカスと黒オリーブの海

2011年10月03日 | 日々草々






 

   クロッカスの香りでたっぷりとした
   大気の中で、
   クロッカスの官能的な匂いの中で、
   レモソ色の太陽が消えていくのを見る。
   海はブルーから
   オリーヴのような黒へと移る。
   私は稲妻がアジアから
   明りのように跳び出るのを見る。
  私の愛する人は身をよじり、息をつき、
  再び眠りにつく。
  この世界の一部であり、なおかつ
  あっちの一部として。





              『ふたつの世界』( Two world
            レイモンド・カーヴァー 村上春樹 訳

 

 

 

 



復興とふ言葉あやしむ崩えやすきゆゑ崩えたるも興らむとせり

鳥飛ばず夏雲湧かずみちのくの空の時間は止まつてをりぬ

三輪車ごりごりと漕ぎ砂利道をひとりあそびの幼子ゆけり 

ちい、ちい、ちい、キビタキ鳴くは呪禁にてわが体ちさき穴あき始む


                川野里子『ちい、ちい、ちい』
                    (短歌研究 2011.10)   

 

 


【ホーム・オフィスの中間総括】

スモールオフィスをはじめ丸二年になるが、世間では「SOHO」(ソーホー)と呼んで
いて、小さな事務所や自宅事務所で仕事を営むことをさす。そこで、中間的な総括を
行って、それを発条(バネ)にして一層の飛躍をめざすことを自己確認することに。
大きな企業に勤めて住職隔離環境と大きく異なる点でのメリットは、(1)自分のペ
ースで仕事ができること。(2)趣味や好みの環境にアレンジできる。(3)自然環
境と一体となって仕事ができるという点が非常にことなるというこのなのだが、反対
にデメリットといえば、(1)外部情報との自己認識の落差の大きさがわからないこ
と。(2)自分で何もかも準備することが多く分業ができない。(3)家族ど同居す
ることによるノイズの影響が大きいことなどだ。



メリットの第二点目では、部屋にウイスキーや日本酒を飲みながら、大型テレビをつ
け流し、すきな歌を聴きながら、時折、思い出しては書棚から、レイモンド・カーヴ
ァの詩集を取り出し読み、ルームランナーで運動をするということが自在に出来る。
まして、デジタル革命のど真ん中にいながら作業ができるのだから申し分ないという
わけだ。日用文房具など足らないものがあれば、軽自動車で近くの店にスニーカー代
わりに走らせ買いそろえ、それでも足らないものは通販で取り寄せれば良いというわ
けなのだが、最近気づいたのは第三点目。作業で疲れると庭先に出て休むのだが、植
木や近くの草花を見ると非常に癒やし効果がある。これはロシアの宇宙船での長期滞
在時に観葉植物をせわすることでストレス緩和効果が大きいことが実証報告されてい
る。



つまりは、人間も、植物もあるいは動物も根っこでは同じだというDNAが共鳴して
いるのだと了解できる。特に冬場になると表に出る時間が寒さなどでめっきり減るた
め、今年は屋内の観葉植物の数を増やして行こうと考え直したところだ。但し、鑑賞
するだけではだめで、世話ができるようなものを考えていかなければならいと考えて
いる。従って、これは新しい新規事業
の研究開発課題として追加していくこととなる
だろう。



さて、デメリットもある。第三点目の家族や共同体生活のノイズが入りやすい点なの
だが、例えば、息子達が帰ってくる、あるいは夜半に外出するなどの際の、出入りの
音や電話や会話だが、物書き中などはナーバスになっているため過剰反応してしまい
ハムリングを起こしこれへの対応策として(1)テレビの音を大きくして会話などを
相殺する。(2)作業を中断するあるいは他の用事を見つけて外出するなどの逃避。
(3)怒鳴り?静かにさせる。(4)あっさり、深夜作業に回すか、翌朝の作業に変
更するなどが考えられるが、実際は、第一点目の対策で、作業を継続し、お酒などを
飲み感度(感応神経)を下げるというのが多いのが実情はある。まとめよう。欧米の
田園都市風な自然環境に恵まれたところでは大変生産性が高い仕事ができるというこ
とに集約される。


 
滋賀県立大学から恒例の市民公開講座(上図)の参加案内が届いていたのを忘れてい
てブログで取り上げてみた。時間に余裕があればどれかを受講してみたとは思うがこ
ればかりは決められないのだが、県立大学の環境が非常にいいの気に入っている。と
ころで、司法書士のこの大学のOB会会長の種橋さんとは母親の関係でおつきあいが
あり、毎年新米を斡旋してもらっているのだから、なんとも面白いですねぇ~。

 

上図は「スペ-スエナジー長野作業所太陽電池ウエハー製造フロー」なのだが、ここ
での工程での特長は圧倒的にスライス工程がウエイトを占めここでの省エネ・二酸化
炭素排出量削減が喫緊の課題にあり、「従来の装置に比べて、スライス時間を半分に短
縮」(総電力の使用量の約半分)を占め効果が絶大というわけだ(出典「環境ビジネ
ス」2011.8)
。このブログでも掲載した記憶が残っているが、諄い(くどい)ようだ
が太陽光パネルの一気通貫生産システムの研究開発(『ソーラーセル解体新書』)が
わたしのミレニアム・ワークだった(なにっ、この話はもういらないってか)。現在
段階は、さらに出荷されたパネルの据付けまで一気通貫するシステムの研究開発がテ
ーマになっているのだ。このスペ-スエナジーの実践のようにコスト削減、二酸化炭
素排出の削減の限界を極める生産システム、またそれに関する設備部品製造販売、さ
らには、これを元にした応用アプリケーション開発と、メンテナンスリサイクル事業
のトータルソリューション事業が
ミレニアム・ワークとしてわたしの頭のど真ん中に
あるとうわけだと、とんでもない法螺を吹いてみせた分けで、このブログで追々『ソ
ーラセル解体新書』シリーズとして掲載していこう考えているわけかで・・・。^^;

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