極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

福島原発汚染処理水とは①

2023年05月26日 | 環境リスク本位制



彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救った
と伝えられる"招き猫"と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え。(戦
国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編のこと
)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ。愛称「ひこにゃん」。




渡辺 悦司/遠藤 順子/山田 耕作【著】
汚染水海洋放出の争点―トリチウムの危険性
緑風出版(2021/12発売)

福島原発汚染処理水とはなにか ①


図 1. FDNPP の回路図。 1号機から4号機の原子炉建屋とタービン建屋
はわずか4メートル太平洋の海面よりも高い。

福島第一原子力発電所からの長年にわたる陸地トリチウムの漏えいと
策と汚染水との関係
掲載日:2020.11.16
東京大学らの国債研究グループは、2013年から2019年にかけて、福島第
一原発の南側陸地の地下水から、天然に存在するレベルを超えたトリチウ
ム水を検出し、その濃度は平均で約 20 Bq/Lであったことを明らかにし
ました。これは、原発周辺の地下水からトリチウムを含んだ地下水が継
続的に検出されている初めての報告である。
【要約】
2013年以降、福島第一原子力発電所の陸側へのトリチウム地下水漏えい
が発生している。地下水は2013年末から2019年まで継続的に採取され、
平均トリチウム濃度は約20Bq/Lでした。 東京電力ホールディングス(TE
PCO)が公表しているトリチウムデータ(17,000点)から、(1) 2013年から
2014年に発生した汚染水槽からの漏えい、(2) 敷地下の不透水層に広く
広がったトリチウムの漏えいが想定されている。我々の結果に基づいて
海側と陸側のトリチウム漏れ監視システムを強化する必要がある。
【概説】
福島第一原子力発電所(FDNPP)の事故は、2011年以降、大量の放射性物
質を環境に放出した。ほとんどは気体状態にあり、主に大気を介して東
日本の陸地と北西太平洋に放出された。放出量は約520PBqと推定された。
放射性ヨウ素(主に131I)、放射性セシウム(134Cs,137Cs)、および次のよう
な希ガス133Xeはリリースされた金額の大部分を占める。トリチウム(3H,
T1/2 12.3 年)放出された放射性物質の追加部分であったが、「ソフト」
または低エネルギーのベータエミッターと見なされている。トリチウム
ベータエネルギーは低く(最大18.6keV)、大量の放射線量を必要とするた
め、事故直後の人体保護を検討する際には、他の核種の測定が優先され
た。そのため、FDNPP事故後の環境中のトリチウムに関するデータは、日
本では未だに限られている。
沸騰水型原子炉内のトリチウムは主に三元核分裂によって生成される。
FDNPPでは、8.51 × 1013 Bq/月、1.1 MW の動作は三元核分裂によって
生成された。トリチウムは原子炉内で 10B(n, 2α)3H、10B(n, α)7Li、
7Li(n, α)3H、または 6Li(n, α)3H、2H(n, γ)3H5。 FDNPP の原子炉に
おける累積 3H収率は、0.01% ~ 0.0108% の範囲であると推定されてい
る。2011年の事故直後に行われた推定では、3H の在庫は 東京電力ホー
ルディングスの最近の報告によれば、事故発生時の濃度は 1.81 × 1013
Bq。(東京電力)によると、事故直後の
8.51 × 1013 Bq/月、1.1 MW の
動作は三元核 分裂によって生成された。トリチウムは原子炉内で 10B(n,
2α) 3H、10B(n, α)7Li、7Li(n, α)3H、または 6Li(n, α)3H、2H(n,
γ)3H5。 FDNPP の原子炉における累積 3H 収率は、0.01% ~ 0.0108% の
範囲であると推定されています6,7。 によると 2011 年の事故直後に行
われた推定では、3H の在庫は 東京電力ホールディングスの最近の報告に
よれば、事故発生時の濃度は 1.81 × 1013 Bq8 でした。 (東京電力)
によると、事故直後の3Hのインベントリーは1号機で1.0×1015ベクレ
ルと推定されており、 2 号機で 1.2 × 1015 Bq、3 号機で 1.2 × 1015
Bq、合計 3.4 × 1015 Bq4。 2016年3月24日現在、7.6×1014ベクレル FD
NPPサイトの貯蔵タンクに2.7×1013ベクレル、原子炉建屋(R/B)に2.7×
1013ベクレル、推定1.8×1015ベクレル 原子炉の外または瓦礫の中に放出
された(下表 1)。

 表1 事故直後のトリチウム在庫の推定値

【関連技術情報】
1.論文:
原 題:Landside tritium leakage over through years from Fukushima Dai-ichi-
       nuclear plant and relationship between countermeasures and contami-
      nated water,"
掲載誌: Scientific reports: 2020年11月16日, doi:10.1038/s41598-020-76964-9.


                          この項つづく



     



【再エネ革命渦論 127: アフターコロナ時代 326】


技術的特異点でエンドレス・サーフィング
  特異点真っ直中 ⑨



2023.05.25


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Image; Oxford PV

フルサイズのタンデムセルで 28.6% の効率記録
 5月24日、英国とドイツで事業を展開する大手ペロブスカイト太陽光発
電会社オックスフォードPVは、258.15cm2セルの2端子ペロブスカイト
シリコンタンデムセルで28.6%の電力変換効率を達成。「フルサイズ」
に基づくデバイスとしては世界記録。「シリコンウエハー」。この記録
はフラウンホーファー太陽エネルギーシステム研究所 (Fraunhofer ISE)
によって認定された。
オックスフォード PV は、大型ペロブスカイトシリコンタンデムセルの
効率 28.6% という新しい世界記録を樹立。この測定はドイツのフラウン
ホーファー ISE によって確認された。ペロブスカイトシリコンタンデム
セル効率の全体的な記録は現在、サウジアラビアのキングアブドラ科学
技術大学のグループが保持、1cm2のデバイスで33.2%を達成。工業的に互
換性のある技術を使用し製造される高効率をより大きなデバイスサイズ
への変換は、この技術の商業化の重要なステップとなる。 最新の効率達
成率28.6%は、昨年の記録を 1.5% 以上上回り、年間 1% 増加のロードマ
ップ計画を上回るものである。オックスフォード大学のスピンオフとし
て2010年に設立されたオックスフォードPVは、ドイツのブランデンブル
ク・アン・デア・ハーフェルにある同社の統合生産ラインでセルを生産
しており、効率27%のデバイスが製造されているのと同じラインという。
同社の最高経営責任者によると、このマイルストーンは同社の技術と才
能を示すが、商業化に向けた取り組みは続いている。 小型の研究用サイ
ズの太陽電池でペロブスカイト・オン・シリコン技術革新を続けている
が、市場向けに商用サイズのセルを改良し、生産を増やし、太陽電池モ
ジュールのパートナーとの協力にあり、ソーラーパネルに組み立込の準
備を行い、2023年中に同社のモジュール製造社に手渡す。 

 

米国で効率16.1%のフレキシブル逆ペロブスカイト太陽電池
米国国立再生可能エネルギー研究所 (NREL) とルイビル大学の研究グル
ープは、イットリウムをドープした酸化スズナノ粒子を使用した太陽電
池を開発。 これにより、電荷抽出と全体的なパフォーマンスが向上。
【要約】
フレキシブル ペロブスカイト太陽電池 (f-PSC) の溶液処理は、軽量で
スケーラブルでコスト効率の高いフレキシブル太陽電池のスケーラブル
な高スループット印刷への道を提供。しかし、完全に溶液処理された金
属酸化物電荷輸送層をペロブスカイト上に堆積することは、金属酸化物
ナノ粒子の溶媒の不適合性と高い処理温度によって制限されてきた。こ
の研究では、酢酸塩で官能化したイットリウムドープ SnO2 ナノ粒子を
ペロブスカイト上にインクとして無水エタノール中でブレードコーティ
ングにより直接堆積により、高性能の逆 f-PSC を作製できる。
イットリウムをドーピングすると、直列抵抗が減少して電荷抽出が改善
され、開放電圧と曲線因子が改善され、デバイスの性能が向上。 0.1cm2
デバイスのチャンピオン電力変換効率は、アンドープ SnO2 の 14.3% か
ら 2% Y:SnO2 ドーピングの 16.5% に増加。これは、ETL として SnO2
を使用する ITO-PET 基板上の f-PSC では前例のない。
【関連論文】
原 題:High Performing Inverted Flexible Perovskite Solar Cells via Solution
               Phase Deposition of Yttrium-Doped SnO2 Directly on Perovskite

掲載誌:ACS Appl. Energy Mater. 2023, 6
, 9
, 4496–4502
       
https://doi.org/10.1021/acsaem.2c03720

フラーレン誘導体中間層で無機ペロブスカイト太陽電池効率向上
ペロブスカイト層と電子輸送層の間に導電性フラーレン誘導体中間層を組み
込むことにより、全無機ペロブスカイト太陽電池の効率を15.44%から17.04%に
向上。さらに熱安定性も向上。材料科学者のグループは、ビス-ジメチルアミノ
官能化フラーレン誘導体 (PCBDMAM) と呼ばれる中間層を追加し、全無機ペ
ロブスカイト太陽電池 (PSC) の電力変換効率 (PCE) と熱安定性を改善。無機
太陽電池は、有機無機光吸収材料で作られた太陽電池と比較して、効率は高
くなるが、熱安定性が低くなる。電子輸送と PCE を強化するために、酸化亜鉛
(ZnO) 電子輸送層 (ETL) と全無機 CsPbI2.25Br0.75 ペロブスカイト層の間に
位置する中間層に焦点を当て、 中間層の追加により PCE は 17.04% に増加し、
制御デバイス効率 14.44% を大幅に向上。 熱安定性の点では、PCBDMAM
を組み込んだ PSC デバイスは 600 時間の加熱後も初期 PCE の約 80% を保
持したが、制御デバイスは同一条件下で約 62% まで急速に劣化た。小分子
ポリマー、無機化合物、2Dペロブスカイト層、フラーレン、およびその誘導体な
どのさまざまなタイプの中間層の使用で、全無機PSCの欠陥不動態化を実現。。 
 
【関連論文】
原 題:Synchronous defect passivation of all-inorganic perovskite solar cells
      enabled by fullerene interlayer
掲載誌:Nano Research Energy, 2023, https://doi.org/10.26599/NRE.2023.9120073 
      Published: 16 May 2023
風蕭々と碧いの時代


John Lennon Imagine

J-POPの系譜を探る:1998 年代】




2020.4.17

「HOME」(ホーム)は、日本の音楽ユニット・B'zの楽曲。1998年7月8日
にRooms RECORDSより25作目のシングル。、「自分の中のよりどころ、ゆ
るぎないもの、それがあれば当面何がおきても大丈夫」という稲葉の思
いから付けられた[9]。イントロに入っているアコーディオンは、かつ
てパリを訪れた際に駅で演奏しているのを見た稲葉が、「パリの地下鉄
駅構内風のイントロを入れたい」という要望を採り入れたもの[9]。コー
ラスにひみつのアッコちゃんに登場する魔法の呪文「テクマクマヤコン
」が出てくる。このコーラスは、合いの手としてコーラスを入れること
が考えられた際に稲葉が歌いだしたもの。 via. Wikipedia





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