極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

ワープする銀粒子

2012年12月11日 | ネオコンバーテック

 

 

 

 

          
    老不気味 わがははそはが人間以下のえたいの知れぬものとなりゆく / 斉藤 史




施設にいる母を来年の大好きな氷川きよしのフォトカレンダー(二千六百円ほど)持って行き見舞う。彼
女は眼に見えてやせ衰えているというのでハットさせられ見構えた。長寿を言祝ぐの簡単だが、それも社
会の支えがあってなり立っていることまでは誰でも分かってることだが、斉藤の歌はそんな安直な思いを
見透かし警告するかのように立ちはだかる。脳梗塞で倒れ身体障害者となった夫と、盲目の上に痴
呆の進
んだ母の二人を抱え、極限状態ともいえる日々を過ごしていた。「身替障害者二人を抱へ生きゆく
と 繩
の梯子が揺れやまぬなり」と歌っているように史白身も死の側へ傾きがちな日々に耐えていた
。彼女の『
ひたくれなゐ』と『渉りかゆかむ』で描き出してみせる介護の現場の風景は常套でない。介
護という仕事
が、情念や社会規範を越えて介護者に強いるものの厳しさを、短歌に展開して見せる。斎藤
が「老い」を
「不気味」と描き出し介護の現場をありのままに描く道が拓かれ、顕在し始めた超高齢社
会の現実を先取
りしたものでもあった。さて、彼女の父、斎藤瀏少将は二・二六事件に連座して位階を剥
奪され、下獄。
彼女の幼なじみは処刑されている。このような歴史をともに生きた彼女の母が老い、盲い
ぼけた。史の夫
もまた死の床にあったから、彼女は二人の介護に明け暮れるが、その彼女が生きる
こと老いること、痴呆
を病むことが、どんなに悲惨であろうと、死の側から照らせば輝いて見えると詠んだ
「死の側より照明せ
ばことにかがやきてひたくれないの生ならずやも」(『ひたくれなゐ』)の一首はわたしには、かえって
冥府王の前でたじろぎ、震え上がるかのような心境へと突き動かすのである。とはいえ、それゆえ、ギリ
シャ神話に出てくる冥界や魂の全てを支配する冥府の神ハーデースが、やがて豊穣神として崇められたよ
うに、いらぬ取り越し苦労の類かもしれないと思いつつ、同伴して頂いている人達への感謝の念で溢れて
いた。

 

【銀イオンの煙】

落としてもくり返し生えてくる浴室の黒カビの原因が“天井付近に潜む目に見えないカビ胞子”であるこ
とをライオン
株式会社リビングケア研究所が突き止め、日本初「銀イオンの煙」で浴室のカビを防ぐ新技
術を開発。
カビ取り剤を使って落としてもくり返し生えてくる浴室の黒カビの原因は、カビがついている
ようには見えない天井付近で生育したカビ胞子を、除菌成分「銀イオン」を煙によって空間全体に行き渡
らせ、浴室全体の黒カビ原因菌をまるごと除菌して黒カビの発生を防ぐというもの。我が家の浴室も天上
はおろか内壁にこびりついて繁殖。高圧スプレーやスプレー式の防黴剤液で除去してきたものの際だった
効果が上がっていないので、早速チャレンジ!ということで、事前にどのような技術なのかネットで下調
べしてみた。

 

除菌成分「銀イオン」とくん煙技術を組み合わせることで、天井に潜む“目に見えないカビ胞子”も含め
浴室全体を一度に除菌できる技術だ。除菌成分は「銀イオン」を3次元構造を持つゼオライト(アルミノ
珪酸塩)に保持させた「銀ゼオライト」で、「銀イオン」を煙とともに浴室全体に行き渡らせるもの。こ
の「銀イオンの煙」が、浴室内の天井、壁、床に行き渡り、黒カビ原因菌(カビ胞子)に対して除菌効果
が上図に示ように確認できている。下図は、遷移金属を含有する無機系薬剤と、有機発泡剤と、カルシウ
ム化合物とを含有する燻煙剤組成物。無機系薬剤は、殺菌剤、抗菌剤、防カビ剤、抗カビ剤又は消臭剤、
、銅、亜鉛及びこれらの化合物の1種で、燻組成物が充填形成した燻煙剤部32と、燻煙剤部32を加
熱する加熱部20とを設け、加熱部で生じた熱を燻煙剤部に伝える伝熱部を設け屋内汚染の防止を図り、
刺激性が低く、異臭の残留が少ない燻煙剤組成物及び燻煙装置の新規考案である。

 
 【符号の説明】  燻煙装置 10 加熱部 20 燻煙剤容器 30 燻煙剤部 32 

ということまでわかったので、今週末にテストする予定でいる。

   Warp Drive REAL?!

除菌(防黴)成分「銀イオン」のくん煙技術を調べているうちに、銀イオンサイズが直径1~百ナノメー
タ(ナノは百万
分の1ミリメートル)の銀は細菌やウイルスなどと接触しその細胞内に浸透して反応を起
こし
、極微世粒子(1-10nm)サイズで分散されることにより全体の表面積が極大化、より少ない量の銀で、
細菌またはウイルスと接触する比率が非常に高くなる。また、
ナノサイズの銀は接触する酸素から酸素原
子を生成し、その生成された酸素原子が細胞に反応を起こす。これを
ナノ銀触媒作用といい、触媒作用に
よる非接触効果は空気中の消臭、脱臭その他にも効果を与えるという説明がされている。ここで気づくこ
とは、殺菌・除菌あるいは防黴作用が大きいということは、人間の生理代謝に悪い影響を及ぼすことを意
味している。ナノテクノロジーは10年以内に数兆ドル(数百兆円)産業に成長すると見積もられ、環境と
人の暴露の可能性はまずます増大することが考えられ、利用拡販に当たっては充分な配慮がいることは確
実だが、時間の都合上この件は日を改めて考察してみる。ただ、ゼオライトと銀イオンの組み合わせの機
能はナノレベルの領域のオペレートであり、ナノ領域での表面加工技術(ネオコンバーテック)の応用研
究開発が重要になっている、iPs細胞適用技術と同様に量子粒(ドット・ぼっち)エレクトロニクスの
時代であることを強調しておきたい。そんなことを考えていたら、ワープ・ドライブ(宇宙空間歪曲航法)
を実現させるのもこの技術の延長にあるように思えてきた。


   ナノテク研究プロジェクト

 【国政選挙の論点 その4】

前菅直人首相が突然、マニフェスト違反の消費税増税を言い出し大変驚いたわけだが、社会保障費がいる
ことは普通の
勤労国民でも理解できることで、どのような方法で、どのタイミング実施するかの中身に焦
点あることもわか
っていることだったから、屋上屋を重ねはしないが、例えば、(1)1989年の間接税導
入以降ジニ係数などの指標は貧富格差の拡大が続いてきているが、社会保障税が所得税なくて、間接税(
あるいは目的税)である必要性の説明がない。もっともこれを言うと共産党や社会党(社民党)の主張通
りになり、わたしも含め反省研究する必要がある。(2)また、昨夜の道路整備特定財源制度の特別会計
などの別会計方式が悪いというなら、社会保障費特定財源という別会計方式はどう評価するのかという問
題も不明だし(3)まして、震災復興、不況、デフレ状況下でさらに景気停滞を加速させることが明白と
思われるのになぜ増税をするのかの説明も不足している。選挙前の読売・朝日などの新聞各社、民主党の
支持率が下がり、自民党の支持率が上がり過半数獲得するという予測が報じられている。極端なことを言
えば、デフレ・不況や増税をさておき、震災復興・原発対応を最優先させるべきところだろうが。




さらに、経済運営では「インフレ目標」「国債引き受け」もオペレートできな状況では景気回復は無理と

金融・為替市場で判断されている限り「自民」「維新」が有利なこともやもうえないと考える。なお、中
央銀行の国債引受について、日本は原則禁止だが補完的に国会議決でオペレートしている。欧州
(ユーロ)
は禁止規定あり。FRB(米連邦準備制度理事会)、BOE(英国中央銀行)は禁止規定はない。つまり、
際的な国債引受の可否の根拠はない。それでも、高橋洋一と異なるところは「技術進歩」による「デフ
レ」寄与
の見積りに関する明確な見識がない。もっとも理論的考察がやっとこれからという段階だからそ
なに偉そうなこといえないが「産業の米といわれる半導体技術進歩の世界経済への影響に関する考察」
を納得できる程度にまとめることができれば
(ノーベル賞を狙って?)、明確な指針が打ちだせるだろう。消
費税増税についてもう少し書こうと思っていたが、過去のブログ掲載記事で要点は書いたので今夜はこの辺で。                                                          

 

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