極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

忘れられた巨人最終章へ③

2019年10月28日 | WE商品開発



          
                
8.泰 伯 たいはく
ことば------------------------------------------------------
「人のまさに死せんとするや、その言うこと善し」(5)
「士はもって弘毅ならざるべからず。任重くして道遠し」(8)
「民はこれによらしむべし。これを知らしむべからず」(10)
「その位に在らざれば、その政を謀らず」(15)
「学は及ばざるがごとくするも、なおこれを失わんことを恐る」(18)
------------------------------------------------------------
  
8.士は見識が大、意志が強固でなくてはならない。なぜなら、そ
の使命は重く、道は遠いからだ。仁の実現、これは重い使命ではな
いか。死ぬまで歩きつづける、これは遠い道ではないか。(曽子)

曾子曰、士不可以不弘毅、任重而道遠、人以爲己任、不亦重乎、死
而後已、不亦遠乎。

Zeng Zi said, "A person who aspires the Way must have broad-
mind and strong-will. His mission is very important. And his
road is very far. His mission is to be benevolent. How impor-
tant it is! He never stop aspiring after the Way until his
death. How far it is!"

   
第4部 ガウェインの追憶-そのⅡ  
第17章
松の本の下で雨宿りしていると、あの二人が馬に乗って風雨の中を
やってきた。老人二人----がそれもあんなくたびれた馬で----旅を
する天気ではないのに、あの爺さん、あと一歩でも歩かせたら馬の
命が危ないとでも思ったのだろうか。そうでなければ、近くの木ま
でまだニ十歩もあるのに、なぜあんな泥の中で止まるんだろう。土
砂降りのなかでも馬はけなげだ。爺さんが婆さんを抱き下ろすのを、
じっと待っている。それにしても、雨中の人物だって何かをあれほ
どゆっくりはできまい。

「早くお二人さん」とおれは呼んだ。
「急いで木下ヘ」と。

どちらにも聞こえない。雨の音がやかましいのか、年のせいで耳が
ふさがっているのか。おれはもう一度呼んだ。今度は爺さんのほう
があたりを見回し、おれを見つけた。その腕の中へ婆さんがようや
く滑り落ちてきた。ほんの痩せこけた雀みたいな婆さんなのに、爺
さんには受け止めるだけの力がない。しかたなく、おれが出ていく。
水しぶきを上げて草の上を近づくと、爺さんは警戒するように振り
向いたが、結局、おれの中し出を受け入れるしかない。そうしなけ
れば、首にしがみつく奥さんともども地面に転がる。爺さんから奥
さんを抱き取り、急いで本まで戻った。少しも重くない。すぐ後ろ
を爺さんがはあはあ言いながらついてくる。奥さんを見知らぬ男に
預けて心配だったんだろう。だから、ただの親切心でやっているだ
けだと示すために、そっと婆さんを下ろし、頭を柔らかい木の皮に
当ててやった。

たまに一、二滴落ちてくることがあっても、ここなら十分に雨を防
いでくれる、爺さんは婆さんの横にしやがみ、励ましている。おれ
はそんなニ人の仲に遠慮して、少し離れた。木々と開けた地面の境
目あたりの、もともといた場所に移動して、雨が荒れ地面に降り注
ぐのをながめていた。こんな雨だ。少しくらいの雨宿りはしかたが
なかろう。この遅れは少し急げば収り戻せるし、これから何週間も
ぶっ続けで仕事することを考えれば、いま無理をしないほうがいい。
後ろにいるニ人の話し声が聞こえてくる。だが、だからと言ってど
うすればいい。二人のつぶやきが聞こえないよう、おれが雨の中に
出ていくのか。 

「そんなことを言うのは熱のせいだ、お姫様」
「違いますよ、アクセル。また一つ戻ってきたんです。いったいど
うして忘れていられたのかしら。息子は島に住んでいるんです。小
屋のある入り江から見える島で、絶対にもうこの近くですよ」  
「なぜ言えるんだい、お姫様」  
「聞こえないの、アクセル? わたしには聞こえますよ。近いわ。
あれは 海じゃないの」  
「雨だよ、お姫様。それとも川かな」  
「霧のせいで忘れていたんですよ。でも、霧が晴れはじめた。近く
に島があって、息子はそこで待っています。アクセル、海の音が聞
こえない?」  
「熱のせいだと思うぞ、お姫様。すぐに雨を凌げる場所を見つけよ
う。そうすれば大丈夫だ」  
「この方に尋ねてみましょうよ。わたしたちよりこのあたりには詳
しいはずだもの。近くに入り江がないか聞いてみて」  
「手を貸してくれただけの親切なお方だ。そんなことに特別な知恵
があるとも思えないよ、お姫様」  
「聞いてみて、アクセル。聞いても損はないでしょう?」  

おれは黙っていたほうがいいのか。どうする。振り向いて、

「奥さんの言うとおりです、ご主人」と言う。爺さんがひるむ。目
に怯えがある。おれの一部は黙っていろと言う。反対側を向き、雨
の中にじっと立っている老馬でも見ていろと言う。だが、しゃべり
出したからには、つづけるしかない。二人が身を寄せ合っている場
所の向こうを指差す。  

「あそこに木々の間を通る小道があります。あの先に、奥さんが言
うような入り江があります。大部分は小さな丸い石で覆われていま
すが、潮が引くとこれからが引き潮です----その丸石の向こうに砂
が現れてきます。で、奥さんの言うとおり、海を少し行ったところ
に島があります」

二人は黙ったままおれを見ている----婆さんはぐったりと嬉しそう
に、爺さんは恐怖を募らせて。二人はなぜ何も言わない。おれがも
っと言うのを待っているのか。  

「空の様子からして、雨はすぐ上がります。夕方は晴れるでしょう。
だから、その島まで漕ぎ渡ってほしければ、喜んでやりますよ」
「言ったでしょう、アクセル」
「では、あなたは船頭さんですか」と、爺さんがまじめな顔で言う。
「まえ にどこかでお会いしましたか」  
「確かに船頭です」とおれは言う。
「お会いしているかどうかは……毎日長時間、大勢の人を運びます
からね、とても覚えていられません」  

爺さんはいっそう恐ろしそうな顔をして、奥さんの横にしゃがみ、
しっかりと抱き寄せる。これは話題を変えたほうがいいのか。おれ
はこう言っ てみる。

「お二人の馬はまだ雨の中です。つながれていませんから、その気
になれば近くの木の下へでも逃げ込めるんでしょうが・・・・・・」  
「老いても軍馬なんですよ、船頭さん」爺さんは入り江の話から離
れたことが嬉しいらしく、反応よく答える。
「本来の所有者はもういませんが、やはり訓練されていますから。
勇敢だった所有者との約束もありますし、いずれニ入で面倒を見て
やるつもりですが、いまは妻のことが心配で。ちゃんとした屋根の
ある場所をご存じありませんか。暖まれる火があれば申し分ありま
せんが」

おれは嘘をつけない。義務もある。
「じつはあります」と答える。
「その入り江に小屋が一つあります。わたしがこつこつと造った小
屋で、屋根は小枝や布切れという粗末なものです。つい一時間ほ
ど前には火が燃えていましたから、まだくすぶっていて、燃え立た
せることもできるでしょう」  

爺さんはためらい、おれの顔をじっとうかがっている。婆さんは目
を閉じ、頭を夫の肩に預けている。
「船頭さん」と爺さんが言う。
「妻がいま言ったのは、熱に浮かされての言葉だと思います。わた
したちに島は必要ありません,この木の下で雨が過ぎ去るのを待っ
て、先へ進みます」
「何を言うの、アクセル]婆さんがそう言って、目を開けた。
「息子はもう待ちくたびれているころですよ。この船頭さんに入り
江まで案内してもらいましょう」

爺さんはまだためらっているが、腕の中で奥さんが震えているのを
感じて、おれを見る。目に必死の懇願がある。  

「お望みなら、わたしが奥さんを運びましょう」とおれは言う,
「入り江まで少しは楽に行けるでしょう」  
「いえ、妻は自分で運びます」と爺さんが言う。この期に及んで負
け惜しみか。

「妻は自分の足で行けなければ、わたしの腕の中で行きます」

おれはなんと言えばいい,爺さんだって、弱り具合は婆さんとあま
り変 わらないぞ。  

「入り江は遠くありません」とおれはそっと言う。
「ですが、急な下りで、穴ぼこやらねじれた根っこやらもあります。
やはり、わたしが運びましょう。それが一番安全です。道のよいと
ころを選んで、わたしのあとがら来てください。ほら、雨が小降り
になりました。急ぎましょう。奥さんは寒 くて震えていますよ」  

やがて雨が止み、おれは婆さんを抱えて丘の道を下った。爺さんも
よろよろとついてきた。三人が砂浜に出るころには、黒い雲がすっ
かり空の片側に築まっていて、まるで短気な手で払いのけられたよ
うだ。霧でかすんだ太陽が海に落ちていこうとし、浜辺全体がいか
にも夕方らしい赤色に染まり、おれの晦が波間に揺れていた。もう
一度、親切さをひけらかすことにして、乾いた包皮や枝葉で作った
粗末な覆いの下に婆さんを横たえ、頭を苔むした岩のクッションに
祓せてやった。おれが横にどくのを待ちかねて、爺さんがあれこれ
と妻の世話をやきはじめた。  

「あれをご覧なさい」と、くすぶる火のわきにしやがみながら、お
れは言う。
「あれが島です」  

婆さんが首を少しひねる。海の景色が見え、柔らかい叫び声が上が
る。爺さんのほうは硬い小石の上で体の向きを変えなければならな
い。当惑した表情で、波のあちこちを見ている。  

「あそこです」と示してやる。
「ほら、あそこ。岸と水平線の中間あたり」  
「わたしの目はあまりよくなくて」と爺さんが言う。
「ですが、ええ、見えたと思います。あれは木々のてっぺんでしょ
うか、尖った岩でしょうか」  
「木でしょう。穏やかな島ですから」おれはそう言いながら、本の
枝を折り、火にくべる。二人は島を見つづけ、おれはひざまずいて、
燃えさしを吹く。骨に硬い小石が当たる。この夫婦は自分たちの意
志で来だのではないのか、とつぶやく。まあ、行く道は自分で決め
てもらおう。  

「暖かいかい、お姫様?」と爺さんが言う。
「すぐにまたもとのおまえに戻 るよ」  
「島が見えますよ、アクセル」と婆さんが言う。ここはどうしても
聞き茸 を立てずにはいられない。

「あれが息子の待っているところなんですね。それを忘れるなんて
なんて不思議だこと」  

爺さんは何事かぶつぶつと答え、しだいに困ったという顔つきにな
る。

「まだ決めていなかっただろう、お姫様」と言う。
「ほんとうにあんな場所に渡りたいのかどうか。それに船賃がない
よ。錫と硬貨を馬に預けてきてしまった」  

おれは黙っているべきだろうか。

「それは問題ありませんよ、お二人さん」と言う。
「料金は、あとで鞍からいただきます。軍馬なら、ふらふら出歩か
ないでしょう」これを校鮒と呼ぶ人もいるかもしれないが、おれは
単純な善意のつもりだ。あの馬に出くわすことなどないことはわか
っている。ニ人は穏やかな声で話しつづけ、おれは一人に背を向け
て、火の番をしていた。さて、この場面でおれは盗み聞きをするべ
きか。だが、婆さんの声が大きくなった。口調もさっきよりしっか
りしている。  

「船頭さん」と婆さんが言う。
「以前、たぶん小さな子供だったころ、こんな話を聞きました,穏
やかな森や小川のある島の話です。そこは不思議な性質を持った場
所で、そこへ渡る人は多いのに、誰にとっても住民は自分だけだと
いうんです。つまり、隣人がいるはずなのに、見えないし、聞こえ
ないというんです。あそこに見える島も、そういう島なんでしょう
か」

おれは小枝を折りつづけ、それを注意深く炎の周りに並べつづける。
「奥さん、その話にあてはまる島をいくつも知っています。ですが
この島がその一つかどうかはわかりません」

つかみどころのない答えに、婆さんがもっと大胆になる。

「こうも聞きました、船頭さん。条件によっては、そういう不思議
な状態が解消されるんだそうです。つまり、特定の条件を満たす旅
人は、そうならないと聞きました。そうなんでしょうか、船頭さん」

「奥さん、わたしはただの船頭です]とおれは言う。
「そういう問題について語る立場にはありません。ですが、ここに
はほかに誰もいないことですし、これくらいは申し上げていいでし
ょう。特別の時間や時間、たとえばさっきあったような嵐のときと
か、夏の満月の夜などには、島の住人が、自分以外の誰かが歩いて
いるように感じることがあるそうです。お聞きになったというのは、
そういう話ではありませんでしたか、奥さん」
「いいえ、船頭さん、それ以上のことでした」と婆さんが言う。
「生を分かち合い、並外れた強い愛情で結ばれた男女は、孤独な島
暮らしの心配をせずに島に渡れるという話でした。そういう二人は、
それまでの人生でしてきたように、変わらず二人一緒の生活を島で
もつづけられる、と。わたしが聞いた話はほんとうでしょうか、船
頭さん」  

「もう一度わせてください、奥さん。わたしはただの船頭で、島へ
渡りたい人を運ぶのが仕事です。毎日の仕事のなかで見聞きするこ
としかお話しできません」  

「でも、わたしたちを導いてくださる方が、ここにはほかに誰もい
ません。ですから、お尋ねします、船頭さん,いまわたしと夫を渡
してくださるとして、わたしたちニ人は引き裂かれず、手と手をと
り合って島を歩けるでしょうか」  

「いいでしょう、奥さん。正直に申し上げましょう。あなたとご主
人は、わたしら船頭がめったに目にすることのないご夫婦です。雨
の中を馬で来られたとき、常になく強い愛情で結ばれたご夫婦であ
るとわかりました。お二人が島で一緒に暮らすことを許されるのは、
疑いのないところでしょう。その点での心配はご無用です」

「それを聞いて、もう嬉しさでいっばいです、船頭さん」そう言う
婆さんの全身から緊張が抜けていった。
「それに、嵐のときや腿やかな月夜、アクセルとわたしは息子が近
くを通るのも見られるかもしれないんですね。一言二言話せたりも
するかしら」
                     『忘れられた巨人』
                         
                       この項つづく

   

DIY日誌:台風後の雨漏り防止補修作業①】
台風19号の北西からの吹き込みによる雨漏りが酷く補修計画の立
案をおこなう。と言うのも、雨漏りを放置すると、カビの発生によ
る喘息・肺炎・気管支炎はおろかアレルギーの発症などの罹患を併
発するとあり、補修工事の計画立案に移る(上絵をクリックすると
「図解生活百科事典」で「雨漏り(雨漏り補修」及び「関連特許」
(下)参照)。液体セメント補修材を調べ手配にかかる。ところで、
モルタル、セメント、コンクリートにしろエコで安全で強靱な「補
修剤及び補修方法」開発は不可欠。これは面白い。




①特開2019-172564 コンクリート補修 国立大学法人山口大学他
【概要】
コンクリートは火災などにより高温加熱を受けると、セメント水和
反応生成物の分解・変質及びセメントペーストと骨材の間に不均一
の膨張や収縮が生じて、コンクリートの内部組織が破壊され、強度
及び弾性係数などの力学性能が低下する。また、水酸化カルシウム
が高温で分解すると、コンクリートのアルカリ性が失われる。更に、
コンクリートの表面にひび割れが多発するため、物質侵入抵抗性が
低下し、炭酸ガス、酸素、塩分及び水などがコンクリートの内部に
侵入し拡散しやすくなる。これにより、コンクリートの中性化抵抗
性が低下し、当該コンクリート中の鉄筋が錆びやすくなる。  一方
、高温加熱を受けたコンクリートの性能は、再養生によって時間と
ともに回復するが、高温加熱を受ける前の水準までは回復できない。
そこで、日本建築学会「建物の火害診断及び補修・補強方法指針・
同解説」は、コア強度が設計基準強度以下やひび割れの幅が数mm
以上のひどく劣化した部位のコンクリートをはつりとって打ち直し、
コア強度が設計基準強度以上であるコンクリートのひび割れを補修
すると規定している。しかし、コンクリートの打ち直しは、手間と
時間がかかる。また、0.2mm以上のひび割れであればエポキシ
樹脂やポリマーセメント補修することができるが、0.2mm未
満の微細なひび割れ及び微小な損傷の補修は困難であるため、大き
なひび割れを補修しても、高温加熱を受ける前に比べ、コンクリー
トの性能は劣ることになり、高温加熱を受けたコンクリートの補修
技術の開発が望まれ、ケイ酸系ナトリウムを主成分としたコンクリ
ート改質剤の塗布や含浸による、高温加熱を受けたコンクリートの
性能回復方法が提案されている。この性能回復剤はコンクリートの
内部までの浸透が十分ではないため、更に優れた性能回復促進剤や
補修が求められている。また、高温加熱を受けていない一般コン
クリートについても同様に、優れた改質剤や性能回復剤といった
が求められている。

従って下図4のごとく、ケイ酸リチウムなどの珪酸塩類と、水酸化
ナトリウムや水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水酸化物の1種
または2種以上とを含む水溶液よりなる、コンクリート補修であ
る。珪酸塩類とアルカリ金属の水酸化物とのモル比は、珪酸塩類:
アルカリ金属の水酸化物=0.5~5.0:5.0であることが好
ましく、珪酸塩類とアルカリ金属の水酸化物との合計の質量濃度は
5~80%であることが好ましい、コンクリートの内部への浸透性
に優れ、当該コンクリートの性能を回復ないし向上させる、塗布や
含浸や注入用などのコンクリート補修の提供する。




②特開2018-104492 建材からの雨漏り防止用塗付剤 日本特殊膜開発
株式会社
【概要】
マンションやオフィスビル、一般家屋等の建築物は経年劣化し、種
々の箇所から雨漏りが起こる。この雨漏り水は必ずしも建材表面で
雨が侵入した場所の近辺に沁み出すことはまれで、建材中の水の通
路(ミズ道)は複雑である。ミズ道の特定は困難であるが、従来技
術ではこの特定が必須であった。各種の防水のための補修工事はこ
のミズ道の特定を必須条件としている。すなわちミズ道を特定する
技術を選定し、ミズ道を特定した後にミズ道の入口と出口とに有機
撥水剤や樹脂コーテイング剤を塗布する。特開2000-88692には雨漏
箇所と推定される箇所に建物の外側から蛍光染料又は蛍光顔料を
含む水溶性の液体又は粘液あるいはベーストを塗り込み、建物の外
側からその特定箇所に放水し、建物内部に染み出した水に紫外線を
照射し、蛍光を発生させるかどうかで判定する技術が開示されてい
る。濾水調査のなかでミズ道の確定方法として、電気抵抗試験によ
る方法、散水・高圧洗浄・水溜などの水を強制的に流す方法、ガス
や発煙筒などの気体を流す方法、特定の臭いの空気を圧入し、臭い
センサで探す方法、石鹸泡による方法、赤外線による方法など多数
の提案があるが、ミズ道の特定は容易ではない。ミズ道の特定によ
って濾水対策が可能となるのが一般的である、ミズ道が特定された
後の対策としての例として特開平10-53728がある。ミズ道を形成す
る箇所に油性の撥水剤を塗布したり水性のエマルジョン剤を塗布し
たり、あるいは樹脂やゴム系の合成高分子を有機溶媒に溶解した溶
液を流し込み有機溶媒の蒸発により該高分子を固化させて水の出入
り口をなくする。上述のマンションの場合は、屋上が緊急避難場所
であったり、貯水槽(高架水槽など)等の設備があり、さらに日常
点検業務等で屋上を土足で歩行する場合がある。そのため屋上防
水用のシートが破損したり、日光でシートが疲労や劣化してシート
に亀裂が生じる。通常屋上防水工事は10年に1回は実施される。
その間に発生した亀裂によりシートの下地のコンクリート内には無
数のミズ道が生じ、このミズ道の詳細を明らかにするのはほとんど
不可能である。すなわち、マンションでの雨漏り箇所として、屋上、
ベランダ、廊下、非常階段がある。雨漏り以外に給水管・排水管の
周りのコンクリートとの接着部分に生じる隙間を結露水が流れて想
定外の箇所から水漏れが生じる。屋外やベランダに設置されている
電気温水器、給湯機(ボイラーを含む)、温調機からの凝集水など
がコンクリート等の建材から滲出する。そこで、下図1のごとく、
非電解質でかつ水溶性の有機化合物で単独では結晶性を示すオリゴ
マーを主成分として含む水溶液であり、該水溶液は該オリゴマーを
0.1重量%以上で5重量%以下の濃度で溶解させることで作製さ
れる水溶液を塗布剤とする。無機性の骨材を用いて作製された建築
物からの雨漏りを解消する補修を提供する。補修の際にはコンク
リートなどの建材内部のミズ道を確定する必要性はなくかつ耐光性
や耐摩耗性を材料として要求されない水もれ防止用塗布剤を提供す
る。



【特許請求の範囲】
【請求項1】非電解質で水溶性の結晶性オリゴマーを主成分として、
該オリゴマーを0.1重量%以上5重量%以下の濃度で水に溶解させる
ことによっていられる水溶液であることを特徴とする無機性建材の
水漏れ防止用塗付剤。
【請求項2】請求項1において該オリゴマーの分子量が1000以上1万
未満であり、融点は50℃以上でかつ凝固点が40℃以上であることを
特徴とする水溶液塗付剤。
【請求項3】請求項1あるいは2においてオリゴマーとしてポリエ
チレングリコール単独あるいは該オリゴマーに加えて、ポリプロピ
レングリコールあるいはポリビニールピロリドンとの複数のオリゴ
マーとの混合物であることを特徴とする水溶液塗付剤。
【請求項4】 請求項1あるいは2あるいは3において、水溶液中に
アルギン酸ソーダを該オリゴマーに対して重量比で1/5未満1/50以
上添加し、かつ酸性染料を1ppm以上100ppm以下添加すること
を特徴とする水溶液塗付剤。
③特開2011-26924 コンクリートのひび割れ補修方法及び該方法に用
いるコンクリート材料 住友大阪セメント株式会社
④特開2001-152131 漏水防止方法 日本化薬株式会社

 
【ポストエネルギー革命序論78】


特開2019-187226 筒型リニアモータ KYB株式会社他

筒型リニアモータは、たとえば、軸方向に並べて配置される複数の
ティースを外周に持つ筒型のコアとティース間のスロットに装着さ
れるU相、V相およびW相の巻線を有する電機子と、電機子の外周
に設けられた円筒形のヨークと軸方向にS極とN極とが交互に並ぶ
ようにベースの内周に取付けられた複数の永久磁石とでなる固定子
とを備えるものがある。このように構成された筒型リニアモータで
は、電機子のU相、V相およびW相の巻線へ適宜通電すると、電機
子が永久磁石に吸引されて電機子が可動子として固定子に対して軸
方向へ駆動される。このような筒型リニアモータでは、推力を向上
するため固定子における永久磁石をハルバッハ配列として、径方向
着磁の主磁極の永久磁石と軸方向着磁の副磁極の永久磁石とを交互
に並べたものがある(たとえば、特許文献1参照)。

前記筒型リニアモータでは、主磁極の永久磁石の残留磁束密度を高
くして、推力向上を図っているが、主磁極の永久磁石と副磁極の永
久磁石とでは副磁極の永久磁石に大きな磁界が作用するため副磁極
の永久磁石の保磁力を主磁極の永久磁石よりも高くして減磁を防止
している。 しかしながら、主磁極の永久磁石と副磁極の永久磁石の
軸方向長さが等しいため、主磁極の永久磁石と電機子との間におけ
る磁気抵抗が大きく、主磁極の永久磁石の残留磁束密度を高くして
も筒型リニアモータの推力のより一層の向上は難い。そこで、本発
明は、推力を効果的に向上できる筒型リニアモータの提供を目的と
している。

上記の目的を達成するため、本発明の筒型リニアモータは、筒状の
コアとコアの外周に設けられたスロットに装着される巻線とを有す
る電機子と、筒状であって内方に電機子が軸方向へ移動自在に挿入
されて軸方向にN極とS極とが交互に配置される界磁とを備え、界
磁がハルバッハ配列にて軸方向に交互に並べられる径方向に着磁さ
れた主磁極の永久磁石と軸方向に着磁された副磁極の永久磁石とを
有する積層磁石体と、積層磁石体の外周に配置され磁性体で形成さ
れる筒状のバックヨークとを有し、主磁極の永久磁石の軸方向長さ
が副磁極の永久磁石の軸方向長さよりも長くなっている。

このように筒型リニアモータが構成されると、主磁極の永久磁石の
軸方向長さを長くして、主磁極の永久磁石とコアとの間の磁気抵抗
を小さくできるとともに、副磁極の永久磁石の軸方向長さを短くし
てもバックヨークを設けているので磁気抵抗の増大を抑制でき、コ
アへ作用させる磁界を大きくできる。また、筒型リニアモータでは、
主磁極の永久磁石の軸方向長さと副磁極の永久磁石の軸方向長さが
0.15≦L2/L1≦0.6を満たすように設定されてもよい。
このように構成された筒型リニアモータによれば、推力をより一層
向上できる。なお、主磁極の永久磁石の軸方向長さと副磁極の永久
磁石の軸方向長さが0.2≦L2/L1≦0.5を満たすように設
定される場合、筒型リニアモータの推力をより効果的に向上できる。 
また、バックヨークの軸方向長さを積層磁石体の軸方向長さよりも
長くしてもよい。このように構成された筒型リニアモータによれば、
積層磁石体の末端の磁力線の大気への洩れを阻止して、推力低下を
防止でき、推力を効果的に向上できる。

 

【符号の説明】1,20・・・筒型リニアモータ、2・・・電機子
3・・・コア、4・・・スロット、5・・・巻線、6・・・界磁、
8・・・バックヨーク、10a・・・主磁極の永久磁石、10b・
磁極の永久磁石、M・・・積層磁石体

 

永遠のマドンナ逝く                           
                            合掌

なぜか安立明が歌う『女学生』がマッチする夜となる。

歌:安遅明    作詞:北村公一 作曲:越部信義

うすむらさきの藤棚の
下で歌ったアベ・マリア
澄んだひとみが美しく
なぜか心に残ってる
君はやさしい
君はやさしい女学生

セーラー服に朝霧が
流れていった丘の道
赤いカバーのラケットを
そっと小脇にかかえてた
君は明るい
君は明るい女学生

はるかな夢とあこがれを
友とふたりで語った日
胸いっぱいのしあわせが
その横顔に光ってた
君はステナな
君はステナな女学生

 

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