極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

電通線埋設化推進計画

2014年02月21日 | 政策論

 




【ベスト・ポリシーを語ろう(2) 大雪に学ぶ】

配電線、電話線及び光ファイバー等の各種のケーブル類を地中に埋設すれば、災害時の緊急輸
送道
路の確保、円滑な消防活動、台風・地震等の災害時に強い街づくり、高度情報化に向けて
の電力の安
定した供給、及び、通信の信頼性の向上等を図ることができることが知られている。
過日のブログ(『ベスト・ポリシーを語ろう(1)』の「大雪と国土強靱化政策」)で掲載し
たように環境リスク本位制時代にあって急ぐべき、ポスト・ケイジアン主義的政策の1つにこ
の電気通信網の地中化(無電柱化)の全国敷設計画が挙げられる。大雪で電気・通信線が断線
による不通に陥ることの恐ろしさをわたしたちは学んだわけだ。特に都市部に先行集中する感
のあるこの地中化政策はこの際改めなければならないだろう。逆説的に語れば、急ぐべきは僻
地から!日本列島の資産価値を向上させよう!と。これを裏付けるような、ジオリゾーム社と
不動産鑑定士足立良夫事務所(大阪市中央区)の共同の試算によれば、電線類地中化は、宅地
価格に対して、概ねプラス7%程プラス影響を与えるという調査結果もある(景観改善の無形
価値の評価加算は?)。また、特に都市部では、機能的な道路空間を形成し、かつ、美しい街
並みの実現に歩道に埋設した電線共同溝(CCBOX)にケーブル類を纏めて収納することに
より、道路を無電柱化することが進められているが、世界一の東京宣言の桝添東京都知事の誕
生で、世界の主要都市では百%近く実施され、ひとり取り残されれている東京都(7%弱の実
績しかない!)の政策推進への期待が寄せられている。

●防災的側面-台風と沖縄

毎年のように台風に見舞われる沖縄県も、防災の観点から地中化に取り組んでいます。県道路
管理課によると、宮古島では03年9月の台風14号で電柱約900本が倒れ、ライフラインが寸断さ
れたり、道路がふさがれる被害が出ました。県は04年度から5年計画で県内の幹線道約37キロ
の整備事業を進めている。うち11キロは沖縄本島以外の離島で、同課は「港や病院と住宅地を
結ぶ道路を中心に進めている」と言う。災害に強いという事例に、1995年1月に発生した阪神
淡路大震災があり、
倒壊 した電柱がが道路をふさぎ、垂れ下がった電線が火災を発生させ、被
害を拡大させた。ま
た、地中電線は 地震や台風などの自然災害に圧倒的に強く、街に 安心を
もたらし、地中電線
は架空電線の1/80 の被災率だったという。



●工事費用的側面

一方、最大の課題は巨額のコスト。共同溝設置は長さ1キロ当たり約5億6000万円かかるという。
工費は国・自治体と電線管理者の電力・通信業者が6対4で負担しているが、自治体の財政状
況や電力・通信の需要予測の難しさも絡み「頭の痛い問題」と国交省。復旧工事も地上の方が
容易で、「地中化すると被災場所の特定が難しい」という一面も指摘されているが、これは技
術的な対応で解決可能だ。しかし、同ネットワークは「電柱は災害時、命を奪う凶器にもなる。
災害に強い街をつくるには、地中化を一層進める必要がある」と力説します。国交省道路局地
方道・環境課も「防災や安全、快適な歩行スペースを確保する点からも地中化のニーズは高ま
っている。今後、自治体や電力会社の負担を軽くする制度を検討したい」と話している。
 


例えば、上図ではケーブル類の敷設、追加又は交換に容易に対応できるとともに、排水路に対
する汚泥除去のための清掃等のメンテナンス作業を容易に行うことができる
側溝ブロックの提
案である。従来のハイブリッド型の側溝ブロックでは、収納空間の内空断面
を余り大きくする
ことができず、比較的小さい貫通孔にケーブル類を通して配線する必要があ
るため、ケーブル
類の敷設作業に手間がかかるという欠点がや、保持部材が側壁部の内面に突設され、下水の排
水路がブロック本体の底部に形成されている場合、ケーブル類が邪魔になってブロック本体の
底部に清掃具が入り難く、汚泥除去のための清掃等のメンテナンスが行い難いという欠点があ
るためこれらを解決するために新規考案されたものである。

この技術の背景には、電線共同溝は、家屋へのケーブル類の引き込み距離を出来るだけ短くす
るため、歩道の官民境界部に沿って設置されることが好ましいが、歩道の官民境界部には、道
路や家屋からの雨水を下水に流す側溝ブロックが設置されている場合が多いため、電線共同溝
を設置したい位置が既に側溝ブロックが設置されている位置と重複することがある。このため
ケーブル類を纏めて収納可能な電線共同溝としての機能と、排水用の側溝としての機能を併有
する側溝ブロックがあった(従来2つのタイプがある。このうち、第1のタイプは上方が開放
された断面ほぼU字型のブロック本体と、その上方開放部を閉塞する蓋部材とを備えており、
ブロック本体の側壁部を長手方向に貫通する貫通孔にケーブル類を収納するようにしたものや、
2つめは、上方が開放された断面ほぼU字型のブロック本体と、その上方開放部を閉塞する蓋
部材とを備えており、ブロック本体の側壁部の内面にケーブル類の保持部材を突設するととも
に、ブロック本体の底部に下水の排水路を形成したもの)。

図 ケーブル類の地中化工法の施工手順を示す説明図


この問題解決するため、上図、ケーブル類5を纏めて収納可能な電線共同溝としての機能と、
排水用の側溝の機能を併有する側溝ブロック1は、左右の側壁部14とその下端部同士を繋ぐ
底壁部15とを一体にすることで、上方が開放されたブロック本体11の内部に着脱自在に装
着可能とし、その装着により、ブロック本体の内空断面を上部側の排水空間17と下部側のケ
ーブル類用の収納空間38とに区分する中底部材(底板部材12)とを備えた構造にしたもの。

 

Mao Asada's awe-inspiring comeback

  Mao Asada is back!

復活真央に期待!次回は金メダルだ! 

 

コメント
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