極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

インドゴムノキと不知哉川の雪

2009年12月17日 | 近江歴史回廊


めを凝らし まだ見ぬを 見んとせん 弥栄の郷土 印度護謨の木


Ficus elastica1.jpg

インドゴムノキ、クワ科イチジク属の常緑高木。
北西インド(アッサム地方)からインドシナ(ス
マトラ、ジャワ)の原産。幹に傷をつけると出て
くる乳液をゴムの原料とすることもあるが、今日
の天然ゴム原料はパラゴムノキから採られる生ゴ
ムが中心であり、インドゴムノキは主に観葉植物
として栽培されている。イチジク属のベンガルボ
ダイジュの仲間の木本で、生長すると樹高は30~
40m、稀に60mにも達する。ずんぐりとした幹は直
径2mほどになる。多くの不定根が生え、気根・支柱
根として、幹を地面に固定し太く重い枝を支える
はたらきをする。

葉は楕円形で光沢があり、通常は長さ 15~35cm
5~15cmある。若い木ほど葉は大きく、長さ45
cm に
達することもあるが、老木ではずっと小さく
普通10cmほどである。葉は頂部の分裂組織におい
て生長するあいだは「葉鞘」とよばれる赤いサヤ
状のものに包まれており、成熟して葉が広がると
ともに葉鞘はとれて落ちる。

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食えなくはない飽食のこの郷土(くに)。相対的
貧困が拡大の一途だし金が回らない。ならば、回
す方法や仕掛けに精を出す以外にない。頭上の天
使が、不肖な吾と吾が身に降臨する気配がないが
精進をしたいものだと反問し歌う。他のイチジク
属の植物と同様に、花が受粉するには共生関係に
ある特定種のイチジクコバチを必要とする
。この
共生関係のために、インドゴムノキは他の媒介者
を引き寄せる必要がなく、鮮やかな色彩や芳香の
ある花を作らない。果実は黄緑色で長さ1cm程
小さな楕円形で、食用には適さない。種子にはイ
チジクコバチが入っていることがある。観葉植物
の「インドゴムノキ」。花言葉は「永久の幸せ」。



 Nicolas Bourbaki

コンパクト空間

mathcal{O} をその開集合系とする位相空間(特に距離空間
(X,mathcal{O}) の部分集合 A に対して、


A subset bigcup_{lambda in Lambda} O_lambda
  quad(O_lambda in mathcal{O})

となるならば、かならず有限個の λ1, λ2, ...,λn
∈ Λ を選んで

A subset bigcup_{k=1}^{n} O_{lambda_k}
  quad(O_{lambda_k} in mathcal{O}) 

とすることができるとき、AX のコンパクト
集合であるという。

 

母親がショートスティさせ部屋の大掃除を済ませ
ランチを「ル・ヴァン・ド・ヴェール」でとるた
め車を走らせると、湖岸の伊吹-比良山系は冠雪
を戴き一面の冬景色。実に美しい。何度も思うの
だが、世界広しといえども、人口が密集している
とこで、秀麗なコンパクト景観は世界一やねと彼
女と話しながらレストランに向かった。アンチョ
ビのアーリオーレと気仙沼産牡蠣のクリーム煮の
パスタと宮沢さんの林檎と胡桃サラダと世間話で
ひとときを過ごし、彦根万葉集を読む会が、結成
30周年を記念し彦根駅東口前広場に万葉歌碑を建
立したというので見学に向かう(12日除幕式)。

  藤井五郎「淡海万葉の世界」


淡海路の鳥籠の山なる 不知哉川 日のこのごろは 恋ひつつもあらむ

                         斉明天皇


鳥籠(とこ)の山は彦根を通っていた東山道の近
くにあった山で、不知哉川は滋賀県東部の霊仙(り
ょうぜん)山に発し、彦根市を流れて琵琶湖に注ぐ
芹川(せりがわ)(大堀川)の古名で、鳥籠と対と
した枕詞で、不知哉(川)の「いさや」が下の句
の「恋」にかかる掛詞だ。詳しくは『淡海万葉の
世界』に記載されている。東口乗降階段を降りた
ところに建立されていて、近江鉄道のミュージア
ムやケーズ電気が見える。因みに「東山道」の歌
の代表として『古今六帖』から一首。


あぢきなや 伊吹の山のさしも草 おのがおもひに 身をこがしつつ


  「天智天皇の国防構想」
東山道

それから、帰宅しネット検索や調べごとを行い気
がつくと、もう夕暮れている。気分転換にタクシ
ーで、居酒屋『さんかく』へご機嫌伺いに。しこ
たま酒を飲み帰宅し、就眠とあいなったが、行き
しの運転手が北海道出身ということで、雪のこと
や帰省のことで話しが弾み、年に車で二回程帰省
するのだが、一旦、陸路で新潟まで行き、そこか
カーフェリーで小樽まで行くのが一番良いとい
うことを聞きつけ、来年はそのコースを辿り北海
道を周遊することに。

  小樽→新潟
新日本海フェリー フェリーあざれあ 接岸風景 新潟港 新潟港




ところで、居酒屋での話しは、いつものように無
精を質っすることからはじまり、売り上げに協力
せんとこの店は潰れると(耳にたこができるぐら
い聞き飽きたのだが)、不況ぶりの嘆き節が続く。
「ひこにゃん効果」が上がっているのだが、地元
には金が回らないというので、合いの手で、その
通りで、京都、大阪(東京)の業者が仕事を奪っ
ていると宮世話仲間の話しを紹介する。そうこう
する中に老人会の忘年会の宴会が始まって満席に
なったので引き上げることに。忘年会や新年会を
やってくれというが、2月までは忙しくて駄目だ
と断りを入れ、これで今年最後の食事?であるこ
とを告げ帰宅する。


In the days of Neo-Yayoi


「ドルの潜在危機が高まっているのに、日本がド
ルに合わせて円を弱くするのは危険だ」と田中宇
は指摘する。<金融緩和をやめる>経済状態に世界
最速で入る意欲はあるのか?そのために、効果あ
る内需拡大を実行することだ。「みんなの党」を
出口論として組み込んで同時展開することだ。そ
のプロセス論のヒントは『
梅もどきと双頭の狗鷲
』に掲載したが、そんなことは、国民の大半は気
づいている。国民も、政治家もまだ見ぬものを見
る勇気と精進を絶やさぬことだ
(【文化深層:ご
託宣とはなにか
】)。村上春樹の小説『風の歌を
聴け』の世界は文学だが、過ぎ去った後で、歌を
聴くようでは政治ではないと。

             




 
コメント
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