極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

梅もどきと双頭の狗鷲

2009年12月02日 | 政策論

 



携帯の 機種を買い換え データ入れ まかせ打ち込む 窓に梅もどき 


田子の浦ゆ うち出でて見れば ま白にそ 富士の高嶺に雪は降りける

                            山部赤人




ウメモドキとはモチノキ科の植物の一種(学名 Ilex
serrata
)。本州、四国、九州に分布する落葉小高木。
雌雄異株で5~7月頃、淡紫色の花を咲かせる。果実
は9月頃から赤く熟し 12月頃に落葉しても枝に残っ
ている。庭木、鉢植、盆栽、活け花に使われるが、
鑑賞の対象は花より果実である。携帯電話の電池が
切れやすくなりドコモショップにふたりで立ち寄る。



係員の男性が2年程度で交換が必要だと言われ納得。
この際だから、海外で使え、表示の大きく操作がし
易く、機能を絞った最新機種と交換。家に帰り彼女
に任せ立ち上げてもらっている間、風邪薬でぼやっ
とした頭の状態でブログを打ち込んでいるそんな昼
下がりの一時を歌にする。落葉低木の「ウメモドキ
」。花言葉は「明朗」。




【新経済成長戦略『双頭の狗鷲』とは】


退職前、懇意にしていた化成品商社マンと打ち合わ
せが終わり、若い井之上崇正にもうこの国の政治体
制はもたないから政権交代させてはどうかと雑談し
ていたが、不安ですねというので明治維新の頃の話
しを語り、君達の選択だよと最後に念を押した記憶
が残っている。あれから早や1年半過ぎたが、今年
の流行語大賞にも選ばれた。ブログの1年を振り返
り、新政権に対する期待を込めて、この国の成長戦
略を素描してみる。


 規制緩和

小泉改革が破綻したが、在任中彼は、財政規律優先
と経済成長の両立は難しいから、財政規律優先→経
済成長という路線をとったのは旧福田派(旧大蔵官
僚閥)であったことも影響しているのだろうが、
結果、小泉が成功しているように見えたのは「
アメ
リカのバブル経済によってもたらされた外需拡大に
完全に依存したものだったからです」という
萱野稔
(『
トベラと消えた成長モデル』)の指摘通りだ。
財政規律ばかりに目を奪われていると、経済成長ば
かりに目を奪われているとその双方とも現実とのギ
ャップが深まるということに帰着する。

※参考「成長力底上げ戦略(基本構想)」


 Michael.E. Mann
PSU investigates 'Climategate'

世の中は激変している、それをリードしているのが
(1)先端技術本位制(『デジタル革命』と『新弥
生時代』)(2)環境リスク本位制(3)高度消費
社会の3つだと考える。(1)(2)については、

オイルショックの経験を踏まえ、独自に考えてきた
世界的政治経済の幻想基軸を想定したものでわが国
の基本政策に係わる生命線。それを間違えると、竹
下登政権時の土地本位制政策の愚を犯すことになり、
ドバイショックが象徴する米国流の行き過ぎた住宅
資本主義と米英金融資本主義による不動産投機不況
を生み出だすことになる。(2)は、いまなお地球
温暖化の原因をめぐる暗闘(「
温暖化は捏造」論争
が過熱:メール流出」
)がつづくなかとはいえ、ア
イスランド、アルプスの氷河、南北極氷山等の融解
が続いている。特にシベリア永久凍土の融解や海洋
から放出されるメタン、二酸化炭素の温暖化ガスは
地球温暖化メカニズムのシミュレーションに含まっ
ておらず破局的進行が懸念される。(3)は産業構
造(下部構造)の変容による上部構造の影響→少子
化、高齢化、サービスの多様化と新たなる産業の分
化や消費行動の変化の政策に関係する。



【2つの戦略による成長】




【入口戦略:文質淋淋型戦略】

これは、①(3)に関する社会保障政策が中心とな
なる年金制度、高齢者医療制度、地方分権促進、公
務員制度の改訂政策群と、②(2)に関する環境推
進政策が中心となる温暖化ガス排出量削減、新エネ
ルギー導入、耐震・環境・高齢・少子配慮型の国土・
産業・消費の制度整備の政策群と、③(1)に関す
る自治・外交・産業・消費防災・防衛関連の先端技
術の進行政策群と、④以上の政策を担保し、所得再
配分に関わる税制の最適化群の4つになり、ひとこ
とでいうと、③を除いて、内需優先・社会経済の変
容に対応した国家社会主義的側面が強い政策群だ。



【出口戦略:楽市楽座型戦略】

これに対して、こちらは小泉改革の発展的継承側面
を持ち、外需優先・国家資本主義的側面が強い政策
群といえる。先ず、①(3)の社会経済の変容に対
応する現存法令体系の整理整頓・簡素化、規制緩和
財政規律審査、外国人労働者受入法、地方分権税制
移譲に係わる政策群と、②(3)の法人税の免税漸
近化や外為・日銀法などの改訂の政策群と、③(1)
に関する新産業の振興や既存産業の生産性・品質・
競争力向上に関わる政策群と(2)に関する海外へ
の経済・技術・労働の貢献促進や環境税導入に係わ
る政策群とからなる。


イヌワシ

以上、2つの戦略側面を1つとして同時展開するこ
とを前提として、( )数字の3つの展開推進項目
に、従来の省庁単位の機能項目と3次元的に組み合
わせた政策を品質工学的手法により展開し、個別プ
ログラムのロードマップ化で現代制御理論的手法を
用いた帰還制御を行いつつ時系列展開を図るという
ことになるのだが、こういったに関
しては、既存政策大学院と民間のシンクタンクとの
調整を図りつつ、政府系の研究機関が必要になる。
いずれにしろ、低成長期に入ったわが国の政策モデ
ルとして、北欧福祉国家に漸近していくしかない
だろうと思われる。尚、個別詳細は機会があれば掲
載していこうと考えている。



当初、ギリシャ神話に登場するせっかちな(急ぐと
いう意味合いの)双頭犬のオルトロスに因む戦略名
を考えていたが、大きく飛躍するという意味と生物
絶滅種の危惧という地球環境益や天狗を連想させる
ことかとから『双頭の狗鷲』とネイミングした。リ
ーマンショックに続いてドバイショックと恐慌のリ
スクは薄まれすれなくなっていない。今後の新政権
舵取り如何では二番底の地獄に突入するとも限らな
い。内需転換できなければ、わが国の財産の大半は
消滅する(→わたしの試算では、世界規模で5千兆
円規模の資産瑕疵欠損)。急ごう。

 

 



 

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