極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

アナナスはエロスか

2009年12月12日 | 滋賀のパワースポット



瞑想と 迷走つづけ 辿り着く ここはどこだと アナナスをみる



 ラーク・ブラック・ラベル・KS・ボックス


矢形尾の 真白の鷹を やどに据ゑ 掻き撫で見つつ 飼はくし良しも
 
                           大伴家持  


鷹を飼ってアニマルセラピーな日々もいいだろう
が、ひょんな因縁から牧羊犬のシェルを飼うこと
家族中は癒されている。このところの睡眠不足で
ダウン気味に加え(止めいていたタバコも僅かな
本数ながらも吸い始めた→家では吸えない雰囲気)、
余りにも衝撃的な新聞写真(「気候変動で北極熊
が共食いを始める
」)が掲載され、陰鬱な気分に
包まれブログをしているが、これは映画「世界残
酷物語
」(主題曲:モア)以来の気分だ。





パイナップル科(Bromeliaceae)は単子葉植物の科。
アナナス科ともいい、学名そのままにブロメリア
科ともいう。パイナップルや観賞用のアナナス類
など、60属1400種ほどを含む。ほとんどがアメリ
カ大陸・西インド諸島の熱帯・亜熱帯の原産。砂
漠から森林まで分布する。葉から水分を吸収して
乾燥に耐えるように進化した種が多く、やや多肉
化したものもある。多くが木に着生して生活し、
葉の根元が重なり合って雨水を貯める。中にはそ
こに落ちた虫を栄養源とする食虫植物もある。ま
たチランジア属などは霧・露から水分を吸収して
いる。




俗世界を解釈しえても、悟りを拓くことはなく、
新米のブローガー?としてはや一年。宮世話活動
をしながら宗教の本質をさぐろうとして探れずに
終わることとなった。まぁ~、いいや。好奇心の
源泉をアナナスに見立てて歌を詠む。パイナップ
ルが果物のアナナス類は花や葉を観賞するために
栽培される。ジャングルの花「アナナス」。花言
葉は「満足」。


 

宇尾白山の謂われは昭和の初期にはじまる。この
地方は日吉大社の白山宮の荘園でもあり分霊を戴
くことによる(『太藺と稲刈り』)。勿論、日吉
大社の白山宮は加賀国白山からの勧請神、分神で
あることに論をまたないが、その創立年代には二
説があるという(「「日吉大社と山王権現」 嵯峨
井建 人文書院)。①天安二年(858)の相応和尚
による創祀と②長暦三年(1039)までに宮龍法師
広秀の神託による創始
で、後者の方が隠当なとこ
ろとされる。「きゃくじんさん」「まろうどさん」
と今も山王祭駕輿丁たちに通称されるように、
客人神として三聖につぐ地位を与えられていると
いう。いわずと、山王権現は日枝山(比叡山)の
山岳信仰と神道、天台宗の三つが融合した神仏習
合の神である。天台宗の鎮守神。日吉権現、日吉
山王権現とも呼ばれる複雑系宗教だというのだか
ら実に面白い。尤も、明治維新の神仏分離・廃仏
毀釈によって、天台宗の鎮守神である山王権現
廃された。慶応4年(1868年)近江国日吉山王社は
比叡山延暦寺から強制的に分離され(宗教仕分け
?)、当時の国家神道の日吉大社に強制的に改組
されたのは、山王神道が、
最澄が入唐して天台教
学を模倣(→
天台山国清寺周の霊王の王子晋
が神格化された道教
の地主山王元弼真君が鎮守神
として祀られていた)が咎められたのだろう。



 神仏分離令

この社より社殿様式は三間社流造りとなる。古来
「開かずの御殿」として祭典の時でも開扉されず、
下殿に於いて献饌がなされた。しかも内陣に和魂、
下殿に荒魂をまつるとされ独自の宗教的意義に基
づく秘伝があったようである。特に下殿が特異な
構造を持つものの、明治初年の神仏分離と昭和の
数次にわたる改変が加えられ、分離以前の近世の
状況すら分らなくなっているといい、近世までは
日古社の八ケ度神事などの献饌に用いられ、下殿
が主要祭祀の場として機能していたとされる。

・「日吉大社と山王権現」人文書院 嵯峨井 建
・「エズス会宣教師が見た日本の神々」 青土社
  ゲオルク・シュールハンマー 安田一郎
・「神道と日本文化」現代図書 渡辺勝義

 

ところで、「神道」の何たるかを知ることができ
たかとの問に「神道は太古の日本から信仰されて
きた固有の文化に起源を持つ宗教である。日本列
島に住む民族の間に自然発生的に生まれ育った伝
統的な民俗信仰・自然信仰を基盤とし、豪族層に
よる中央や地方の政治体制と関連しながら徐々に
成立したもの
」と言い尽きるかどうか甚だこころ
もとない。「自然信仰」「民族信仰」=原始宗教
→アミニズム・シャーマニズム(自然崇拝)→多
神教→一神教を踏まえた社会学として解釈してみ
て「古神道 vs. 神社神道」として、とらえ直し、
それぞれの系譜を辿るのもいいだろう。



神道には12の神道の系譜に分けられるという→
魂の発奮を希求の十種神宝(とくさのかんだから)
「ふるべ、ゆらゆらとふるべ」の呪文の「物部」、
大祓詞(おおはらえのことば)の「けがれとはら
い」の「中臣」、そして「仏法は一切空」仮とは
「仏法は仮にある」中とは「仏法は空でも仮でも
なく不二である」の「空仮中」の三諦即一思想と
大山咋神の「山王」、鎌倉時代頃に成立。伊勢神
宮の内宮を胎蔵界大日如来-日天子、外宮を金剛
界大日如来-月天子に配し、明治の神仏分離によ
り壊滅的な打撃を受けた真言宗から生まれた「両
部」、伊勢神宮の外宮の神官度会(わたらい)氏
が創始た神道五部書の「伊勢」、儒教・仏教・道
教・陰陽道・伊勢神道が融合した「吉田」、室町
時代に法華宗の信徒の間に起きた「法華」、神儒



一致論にもとづき儒家が江戸時代にとなえた「儒
教」、吉田神道と儒教と武士道の調和させた「吉
川」、復古神道・国学・水戸学などの源流となっ
た「垂加」、仏教や儒学などの要素を排除した平
田篤胤が提唱した「復古」。明治維新後の政府に
よって推進された祭政一致的神道。復古神道や水
戸学などの思想をベースに、神仏分離令によって
神社から仏教色を排し、天皇家の先祖である天照
大神を祀る伊勢神宮を全国の神社の最高位に位置
付け、一村一社制により既存の神社を強引に統廃
合、祭神も天皇家に関わりのある神に書き変え、
神官は公務員とし、祭祀のみを執り行い布教活動
をすることは禁止
、一方神道は宗教ではなく民俗
伝統の根幹であるとして、政府が直接管理するも
のとした
「国家」などの神道があるとされる(黒
門アカデミー「精神生活」より)。

「神道の系譜」の俯瞰はここまでとし「日本文化」
との関係から考察してみよう。おっと、容量が尽
きかけているので、また、次回にでも。


【読書三昧な日々】

図解 落葉樹の庭つくり -四季の野山を楽しむ-

小さな庭のガーデニングをはじめとする本を図書
館で借り係員から「それだけの数をこなせません
が?」と冗談まじりで皮肉られ、「読み飛ばしま
すよ」と返事し帰ってくる。ネット検索だけで疲
れるのに、このままいけば眼精疲労から脳性疲労
に行き着くんじゃないかと恐れながら読み飛ばし
た。

 
イエズス会宣教師が見た日本の神々   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする