砕け散る 希望を繋ぎ 二人三脚 ホーリー繋ぐ 正月神
■
コルレオーネ家の歴史
宇尾白山は迎春準備に入る。注連縄を張り替え、門
松と松飾りを新調し正月神を向かえる(『ランタナ
と大道無門』)。「皆の衆よく頑張ってくれた。今
年も大晦日の大掃除を残すこととなった」と労い帰
宅するが、疲れか元気が出ず、ビデオレンタルで映
画『ゴッドファーザー』(ブルーレイ版)を全巻借り
て観ることに。
トリニトロンがいよいよだめに、ブラビアに急遽買
い換えて2日になる。マーロン・ブランド扮する相
談役に引退したドン・ヴィト・コルレオーネがアル
・パチーノ扮するマイケル・“マイク”・コルレオ
ーネ との最後の対面で「男は油断してはだめだ」と
言い残すシーンの台詞が何とも切なくて込み上げて
くる(作中でしばしば繰り返される印象的な台詞「
奴が決して断れない申し出をする」(原文:I'm gonna
make him an offer he can't refuse)が有名で、ブランドの
特徴的な話し方と共にしばしば物真似の対象となっ
ているというが)。『ゴッドファーザー』(原題:
The Godfather)は1972年に公開された米国映画。フ
ランシス・フォード・コッポラ監督によるマフィア
映画。マリオ・プーゾの小説『ゴッドファーザー』
の映画化作品。公開されると当時の興行記録を塗り
替える大ヒットになり、同年度のアカデミー賞にお
いて作品賞・主演男優賞・脚色賞を受賞した。映画
史上に名前を残す傑作として世に名高い。1990年は
米国々立フィルム登録簿に永久保存登録されている
という。
Mario Puzo
「ゴッドファーザー」とは、マフィアのボス、ファ
ミリーのトップへの敬称。本来はカトリックでの洗
礼時の代父(名付け親)という意味である。イタリ
アなどの伝統的なカトリック世界では洗礼時の代父・
代母は第二の父母であり、後見人的な存在として生
涯にわたり関わりが続いたことに由来している。米
国のイタリア人移民社会でも本国同様に代父母との
かかわりが重視されていたため、場合によってはイ
タリア系米国人社会の実力者であるマフィアのボス
に代父を頼み、協力を惜しまない代わりに庇護を求
める歴史的背景がある。
マリオ・プーゾの原作は組織の首領であるビト・コ
ルレオーネ(Vito Corleone)と彼の家族の絆に焦点
を当て、少年時代に父と兄を殺され、シチリアの寒
村を追われひとりで移住した彼は「家族を守り」「
友達を信じる」という信条を貫いた結果、政界や芸
能界、労働組合の奥深くにまで影響力を及ぼす存在
となる。ドラマは古い価値観が壊れた第二次世界大
戦直後から始まり、ここではコルレオーネ・ファミ
リーだけでなく、イタリア人からイタリア系米国人
への変貌に光を当たとされる。
『ゴッドファーザー』は単なる組織犯罪やギャング
の物語ではなく、家族の愛憎とファミリーを守ろう
とする男たちの姿が主要なテーマ。『Part II 』のビ
ト・アンドリーニ(Andolini)の名前の少年が家族を
殺されて逃れ、渡米の際、エリス島にあった移民局
での手違いから出身地名であるコルレオーネ村を取
ったヴィト・コルレオーネが名前となる経緯が描か
れ、役人が異文化の住民の姓名を適当に変えてしま
うことは移民局ではよくあるという。
Joseph Bonanno
原作のモデルのジョゼフ・ボナンノ(Joseph Bonanno)
は、イタリア系犯罪組織コーサ・ノストラの幹部で、
ニューヨークの五大ファミリーのひとつのボナンノ
一家の創設者。本名ジュゼッペ・ボナンノ (Giuseppe
Bonanno)。映画をみおえて、父性とは「受動的戦闘
性」という言葉を思い浮かべ、これは相当本質的な
ことではないかという思いだ。つまり、辛酸を舐め
たシチリア住民への家族・親類縁者の防衛システム
誕生→増殖→硬直→壊死からの予防(自己解体)か
ら宗教・国家権力へ繋がる永遠のテーマへの漂着へ
と。
もうひとつは、ことし訪れたシチリア島旅行の体験
回帰の懐かしくも切ない旅情がダブり反響し自分史
を回顧することで、そこからまた増幅し、シチリア
の風景が儚さを増幅させる。そう思うと、ことし一
年は、偶然にも、シチリアにはじまり、シチリアに
終わったんだと切なくもあり、侘びしさと懐かしさ
が込みあがる。
■
【ハイビジョンと視覚最適化】
テレビジョンの専門家でないのに、膨大な技術に多
少なりとも知識を持ち合わせているのは、偶然と必
然の連鎖のお陰だ。ブラビアのハイビジョン映像は
ミ・ゴ・トだが、こんなことするのも、液晶の応答
速度が遅いからだが、有機ELになれば、残像・ズレ
問題は簡単に解決できる。できるが光取出し効果が
低いので如何に効率を上げるかの別の問題(画素劣
化→量産化が対応代替に可)が課題となる。何れ有
機EL表示装置になるのだが、当面は液晶のお世話に
なる。
【2つの表示技術】
視覚
特徴量検出部が、映像信号から映像の特徴量を検出
し、特徴量検出信号を生成する。巡回量設定部が、
特徴量検出信号に応じて係数を非線形に設定して巡
回型フィルタ部に供給、巡回型フィルタ部は、係数
に応じた巡回量で特徴量検出信号のフィルタ処理を
行う。巡回型フィルタ部は、特徴量検出信号の急峻
な応答や微小な応答に応じてフィルタ特性が調整さ
れ、フィルタ処理後の特徴量検出信号を用いて、映
像処理を行うことで、残像や輝度変化を少なくでき、
より良好な品位の映像表示が可能になる。
※特許:P2008-252760「映像信号処理装置と映像信
号処理方法」
■
残像
動画に対しても静止画と同様の補正を行い、動画時
の表示品位の低下を抑え、フィールド反転駆動方式
のアクティブマトリクス型液晶表示装置で、入力さ
れる画像データをフィールドメモリを用いて、画像
データのフィールド周波数の2倍のフィールド周波
数の画像データに倍速化し、縦クロストーク補正回
路で、この倍速化された画像データの単位である2
フィールドのうち、1フィールド目の情報で、2フ
ィールド目でクロストーク補正を行い、動画に対し
静止画と同様の補正を行う。
※特許:P2007-148054「表示装置および表示装置の
駆動方法」
画質が向上するインパクトはモノクロからカラーに
変わった時のインパクトからすると比べものになら
ない。やがて、それに熟れてくる。今度は相対化し
画質の悪い表示が敬遠されるのは、良い作品を観た
いという欲望からで、品質の悪い表示でも接し方で
問題ないレベルの市場も残るのだろうが、デジタル
技術がなければ、これ程までも普及しなかっただろ
うと改めて腑に落とすこととなった。
1984 Apple's Macintosh Commercial
■
セイヨウヒイラギ(西洋柊、Ilex aquifolium)は園芸
用に栽培されるモチノキ科の常緑小高木で、冬にな
る赤い実が美しく、クリスマスの装飾の定番として
も使われる。英語名からホーリー(Holly)とも呼ば
れるが、Hollyはモチノキ属の総称としても使われる
ので、区別するためにEuropean holly、English hollyとも
いう。なお、日本に在来のヒイラギはとげの出た葉
の形がよく似ているので混同されやすいが、モクセ
イ科に属し、実が黒紫色に熟す、全く別の植物であ
る。
どの家庭でも、平坦そうに見える毎日だが、実は阿
修羅と菩薩が同居して交互に顕れ、わたしたちの日
常を支配している。車を運転するときも、入浴する
ときも、食事をとるときも、そして、仕事をすると
きも或種の緊張をもって行動している。きょうここ
まで来れたのも君のお陰でと、玄関に掛け替えられ
た正月リースに気付き詠う。別名セイヨウヒイラギ
の「ホーリー」。花言葉は「魅力」。
■