今日は小さくて可愛いアイツです。
可愛いは正義。つまりちいかわは正義。ゆえにちびさくも正義。これぞ三段論法。
マルボーロをチョコでコーティングしたもの。やさしい味わい。
アニメ・・・。そうですね、アニメつながりということで『ザ・シンプソンズ』の話でもしましょうか。
ご存じですよね、『シンプソンズ』。小学生の男の子、バートとその家族、父のホーマー、母のマージ、妹のリサ、赤ん坊のマギーを中心とした、コメディーアニメ。
ヤンチャなバートが主人公ですけど、話が進むにつれて天然バカのホーマーのほうが目立つようになっていきましたよね。
アメリカのFOXテレビで放送されてて、日本でも吹き替え版がWOWOWとかで流れてました。大人気作品で、いままでに600話以上のエピソードが作られているそうです。僕も子供のころよく観てました。
ですがその中で、日本じゃ放送されていないエピソードがあるそうなんですね。正確には、放送されていないんじゃなくて、放送できないエピソード。
それは、シンプソン一家が日本に旅行に行く、という話。
観たいでしょ?
すごく興味ありますよね?
シンプソンファミリーが、日本で何をするのか。どう観光するのか。すごく気になるでしょ。
日本人なら、このエピソードほど観てみたいって思うじゃないですか。
なのに、そのエピソードに限って放送されていないんです。いや、放送できないんです。
なんでかというと、作中に父のホーマーが、天皇を担ぎ上げてぶん投げるというシーンがあるからなんですね。
とんでもないでしょ。こりゃ不敬だってことで放送禁止なのです。
なんか『シンプソンズ』って、反権力反体制みたいな姿勢がありますよね。キリスト教批判とか、学力批判みたいなんを観たこともあります。
なんでまあ、君主だからってひざまずかねえぜ、っていうメッセージなんでしょうね。そういうのも、たとえばイギリスであればギリギリ許容範囲なのかもしれませんけど、日本じゃちょっと・・・ってなっちゃう。君主に対する敬意や尊重の度合いは、国によってまちまちですからね。
「Thirty Minutes Over Tokyo」ってタイトルのエピソードで、ウィキペディアにも項目が立てられていますんで、詳しい内容はそちらでご確認ください。アメリカ版そのままなら、たとえばネットフリックスなんかで視聴可能だと思います。
ちなみに、アメリカ在住の映画評論家・町山智浩さんがコラム集『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』の中で『シンプソンズ』のことを書いてるんですけど、2006年10月に放送された同作にブッシュ政権を批判するセリフを盛り込んだら、FOXにカットされてしまったそうなんですね。で、それに反発した制作陣が、FOXを徹底的にあげつらう話を描き上げたそうです。そのストーリーの記述部分を引用します。
シンプソン家の長男バートが「悪夢に苦しんでるんです」と精神科医に相談する。「自分がアニメのキャラで、商業的に成功したことで、狂った右翼プロパガンダのニュース局を支えてしまうという悪夢です」それって現実じゃん!
父親ホーマーはFOXニューズに洗脳されて「リベラルは悪魔だ」と唸り、FOXネットのエロ番組見て「うほー、おっぱいー」と鼻の下を伸ばす。娘のリサが「FOXニューズは超保守なのにFOXネットは超下品。どうして?」と不思議がると、「FOXネットで稼いだ金は共和党に献金されて、それが放送倫理を監視する全米通信委員会にも回る仕組みなんだよ」と説明される。
いやー、素晴らしい批評精神だ。ジャーナリスト顔負けのジャーナリズム精神。同書では指摘されていませんが、たぶんFOXがアフガニスタン戦争とイラク戦争にもろ手を挙げて賛成し、そのうえ強く肩入れしてきたことへの反発もあったんでしょうね。
町山さんは上の文章を「『シンプソンズ』のプロデューサー、マット・グレーニングはこの第400話を密かに製作したそうで、放送直後にFOX上層部から「番組打ち切って、訴えるぞ!」と脅された。でも、奴らにはできっこないさ。夏休みに公開された『シンプソンズ』の劇場映画は興収500億円に届く大ヒットなんだから!」と結んでいるのですが、その後『シンプソンズ』がどうなったのか、僕は知らないのですね。
まだ放送は続いているのでしょうか。告訴はされたのでしょうか。どなたかご存じの方、いらっしゃいましたら情報提供お願いします。
可愛いは正義。つまりちいかわは正義。ゆえにちびさくも正義。これぞ三段論法。
マルボーロをチョコでコーティングしたもの。やさしい味わい。
アニメ・・・。そうですね、アニメつながりということで『ザ・シンプソンズ』の話でもしましょうか。
ご存じですよね、『シンプソンズ』。小学生の男の子、バートとその家族、父のホーマー、母のマージ、妹のリサ、赤ん坊のマギーを中心とした、コメディーアニメ。
ヤンチャなバートが主人公ですけど、話が進むにつれて天然バカのホーマーのほうが目立つようになっていきましたよね。
アメリカのFOXテレビで放送されてて、日本でも吹き替え版がWOWOWとかで流れてました。大人気作品で、いままでに600話以上のエピソードが作られているそうです。僕も子供のころよく観てました。
ですがその中で、日本じゃ放送されていないエピソードがあるそうなんですね。正確には、放送されていないんじゃなくて、放送できないエピソード。
それは、シンプソン一家が日本に旅行に行く、という話。
観たいでしょ?
すごく興味ありますよね?
シンプソンファミリーが、日本で何をするのか。どう観光するのか。すごく気になるでしょ。
日本人なら、このエピソードほど観てみたいって思うじゃないですか。
なのに、そのエピソードに限って放送されていないんです。いや、放送できないんです。
なんでかというと、作中に父のホーマーが、天皇を担ぎ上げてぶん投げるというシーンがあるからなんですね。
とんでもないでしょ。こりゃ不敬だってことで放送禁止なのです。
なんか『シンプソンズ』って、反権力反体制みたいな姿勢がありますよね。キリスト教批判とか、学力批判みたいなんを観たこともあります。
なんでまあ、君主だからってひざまずかねえぜ、っていうメッセージなんでしょうね。そういうのも、たとえばイギリスであればギリギリ許容範囲なのかもしれませんけど、日本じゃちょっと・・・ってなっちゃう。君主に対する敬意や尊重の度合いは、国によってまちまちですからね。
「Thirty Minutes Over Tokyo」ってタイトルのエピソードで、ウィキペディアにも項目が立てられていますんで、詳しい内容はそちらでご確認ください。アメリカ版そのままなら、たとえばネットフリックスなんかで視聴可能だと思います。
ちなみに、アメリカ在住の映画評論家・町山智浩さんがコラム集『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』の中で『シンプソンズ』のことを書いてるんですけど、2006年10月に放送された同作にブッシュ政権を批判するセリフを盛り込んだら、FOXにカットされてしまったそうなんですね。で、それに反発した制作陣が、FOXを徹底的にあげつらう話を描き上げたそうです。そのストーリーの記述部分を引用します。
シンプソン家の長男バートが「悪夢に苦しんでるんです」と精神科医に相談する。「自分がアニメのキャラで、商業的に成功したことで、狂った右翼プロパガンダのニュース局を支えてしまうという悪夢です」それって現実じゃん!
父親ホーマーはFOXニューズに洗脳されて「リベラルは悪魔だ」と唸り、FOXネットのエロ番組見て「うほー、おっぱいー」と鼻の下を伸ばす。娘のリサが「FOXニューズは超保守なのにFOXネットは超下品。どうして?」と不思議がると、「FOXネットで稼いだ金は共和党に献金されて、それが放送倫理を監視する全米通信委員会にも回る仕組みなんだよ」と説明される。
いやー、素晴らしい批評精神だ。ジャーナリスト顔負けのジャーナリズム精神。同書では指摘されていませんが、たぶんFOXがアフガニスタン戦争とイラク戦争にもろ手を挙げて賛成し、そのうえ強く肩入れしてきたことへの反発もあったんでしょうね。
町山さんは上の文章を「『シンプソンズ』のプロデューサー、マット・グレーニングはこの第400話を密かに製作したそうで、放送直後にFOX上層部から「番組打ち切って、訴えるぞ!」と脅された。でも、奴らにはできっこないさ。夏休みに公開された『シンプソンズ』の劇場映画は興収500億円に届く大ヒットなんだから!」と結んでいるのですが、その後『シンプソンズ』がどうなったのか、僕は知らないのですね。
まだ放送は続いているのでしょうか。告訴はされたのでしょうか。どなたかご存じの方、いらっしゃいましたら情報提供お願いします。