Kyoko AIHARA's Diary (Writer&Photographer) 相原恭子(作家&写真家)のブログ 

ヨーロッパ紀行、京都花街と着物、ビールとグルメなどをテーマに執筆、撮影、国内・海外での写真展や講演等。今日も良い日!

2010年12月18日(土) ドイツの友・Gより Weihnachtskarte

2010-12-18 | ドイツ・ベルギー
ドイツよりクリスマスカード来る。
雪が降り続けるGefellのGより。
雪の夕暮れ、淋しく冷たく、暮れてゆく。
家々の窓は、オレンジ色に光り
家の中はクリスマスの暖かさ。

彼女に、壁が壊れた後、1990年に出会い、以来、20年余りの時が過ぎ
何年おきにしか会わないのに、何だか幼馴染みたい。

去年は、私がイタリア、ドイツを取材して回り、チェコへ入る時、乗り換えのMarktredwitz駅 まで会いに来てくれた。時間がないから、二時間半だけしゃべったの。
紅茶を頼んだら、彼女は私に「ビールもあるわよ!いいの?」と言って笑った。

壁の後、失業するまもなく働き続け、30歳ちょっとで大きな家まで建てた彼女。
でも、そういう風情がまったくない。
Marktredwitz駅からChebへ向う、私の電車が出発した時、
何となく、二人とも涙ぐんだの。

数行の手紙でも、何をしているのか、どんな毎日なのか、すぐに想像が付くのよ。
彼氏は慢性的に失業状態・・・
おばあちゃんは具合が悪いといいつつも、元気で
お母さんが彼女が5歳の時になくなって以来、
お父さんは一人で子育て頑張り
レストランのシェフみたいに料理が上手で、本当にやさしく心温かすぎる人。
たぶん、この週末は、鹿のローストでも造るはず。
食事の前にゼクトを飲んでいるでしょうね。

あれは15年も前か。
旧東ドイツのMagdeburg で、
彼女が何軒ものブティックの店長だった時、銀行閉鎖。
夜中に売り上げ金すべてを持って、真っ暗な夜道を雪の中、アパートまで歩き、
(治安がよくないのに・・・)、私は怖かった。
「平気よ!」と言いつつ、彼女も怖かったに違いない。
アパートの廊下から部屋へ入って、鍵を閉め、私たちは思わず顔を見合わせた。
大きなため息をつくと、何だか可笑しくなって、アハハ、アハハと笑った。

そして、ようやく、ー17度の寒さを感て、
もちろん、グリューワインを作ったわ。
寒い、さむい。



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