房総閑話

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ヒナキキョウソウ(雛桔梗草)

2019-06-26 11:30:09 | 写真
歩道にはみ出した紫色の花がありました。這っている様な感じで咲いていました。
花はキキョウの花です。キキョウソウかと思ったのですが、葉っぱを見ると茎を抱いていません。ヒナキキョウソウです。初めて見る花はわくわくします。

ヒナキキョウソウ。漢字で、雛桔梗草。学名は『キキョウ科キキョウソウ属の2つの花』の種です。2つの花とはどういうことでしょうか。
アメリカ大陸原産の帰化植物です。ちょっと「帰化植物」の説明。外来植物の中で日本で種を作って、さらにその種が発芽して発育した植物を帰化植物といいます。発見されたときは外来植物で日本の土壌で次世代を作っていたことが確認されれば帰化植物です。日本の環境で育って種を作れても、その種が発芽しない外来植物は帰化植物ではありません。

花は茎の先端にひとつ咲いています。



キキョウソウと同じで、自家受粉を防止するための雄性先熟で初めに雄しべが熟して花粉を出してを雌しべにつけます。葯に花粉がなくなると雄しべは雌しべから離れていき、枯れてしまいます。雄しべが枯れる頃に雌しべについた花粉がなくなります。花に花粉がある期間が雄性期です。雌しべについた花粉がなくなると雌しべの先端から柱頭が出てきて3裂しながら熟していきます。花粉を受け取れて受粉できる期間が雌性期です。

茎が細くて直立出来ないような感じでした。



花びらはキキョウソウより大きく開いています。



閉鎖花と開放花の2つの花があります。

葉っぱは茎を抱いていません。茎の先端の花以外はすべて閉鎖花です。



閉鎖花はすぐに閉鎖花を咲かすようです。



キキョウソウと同じで果実に窓がありそこから種子を出します。
窓の位置はキキョウソウは真ん中でしたが、ヒナキキョウソウは上の方にあります。

果実の窓は上のほうにあいています。



次の日には花は枯れていました。花が咲いている最後の1日だったんですね。

図鑑などには枝分かれは少ないと書かれていますが、結構枝分かれしています。

(Canon IXY DIGITAL 510IS)

キキョウの記事です。
キキョウソウの記事です。


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