房総閑話

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舗装の継ぎ目から、アリアケスミレ(有明菫)

2019-04-01 11:43:06 | 写真
散歩のコースに歩道の一部がコンクリート舗装になっているちょっと広い場所があります。そのコンクリート舗装の継ぎ目から白い花のスミレが咲いていました。白い花のスミレは何か凛としていてきれいですね。

アリアケスミレ。漢字で、有明菫。スミレ科スミレ属の無茎種の一種です。
アリアケスミレは花の色が、白色から紫色の筋がたくさん入って紫色に見えるまでいろいろあります。花の色が変化に富んでいることを有明の空にたとえて、「有明菫」と呼んでいるそうです。

葉っぱの形状は丸型ではなくて、スミレと同じ細長のへら型です。

継ぎ目から元気に咲いています。



スミレの種別でよく目にするのが『無茎種』『有茎種』という用語です。
花は茎の先につくというのが植物の基本です。花があるんだから茎はあるでしょ、と考えてしまいます。いや、考えました。
スミレの花の長く伸びている器官は何なんだ?理系だけど生物が苦手中の苦手の頭で考えました。そしてひらめいたのが、花は茎から花柄(かへい)が伸びて花柄の先につくのだから、茎に見えるのは花柄かもしれない。
さらに調べると、「無茎種は葉柄と花柄は別々につく」という説明文にあたりました。一見よく分からない説明です。一般に葉柄も花柄も茎から伸びる器官です。それが葉柄と花柄が別々ということは葉柄も花柄も茎から伸びない、つまり『茎が無い』ということです。やっとわかりました。それで、『無茎種』と言うことだったんです。
実際は、土の中に地下茎と呼ばれている茎があるそうです。見えないだけなんですね。
『有茎種』のスミレは花は長く伸びている器官の途中に葉がついています。これは地上に見える茎で、地上茎と呼ぶそうです。一番上の葉から先が花柄ということになります。

園芸用語では『花柄』を『花梗(かこう)』と呼ぶそうです。
無茎種と有茎種の区別のある花は、今あっちこっちの庭で見かける「クリスマスローズ」です。ハルザキクリスマスローズは無茎種です。

スミレは無茎種で、タチツボスミレは有茎種です。


白い花びらに紫色の筋が綺麗です。



後ろに突き出た部分を「距」と呼びます。アリアケスミレの距は白色で太くて短いのが特徴です。

(Canon IXY DIGITAL 510IS)


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