房総閑話

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ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)ルコックタイプ

2020-05-05 11:09:28 | 写真
桜が終わる頃からこのオレンジ色のケシの花が目立ってきます。歩道と道路の継ぎ目や、花壇や、空き地にどんどん勢力を伸ばしています。
ナガミヒナゲシのナガミは果実が長いからだそうです。このナガミヒナゲシは2種類のタイプがあります。学名は分けてありますが、日本では区別していないので、どちらのタイプもナガミヒナゲシです。
Papaver dubium subsp. lecoqii ルコックタイプ
Papaver dubium subsp. dubium ドゥビウムタイプ
日本では区別していないので、ルコックタイプとかドゥビウムタイプとか正式に分けて呼ばれていないのであしからず。
subsp. は亜種のことです。種を分けるには似通っているけど、大きな集団を持っていて、変種以上に違いがはっきりしていますのが亜種です。

ルコックタイプとドゥビウムタイプの違いは、ルコックタイプの方が早く咲き始めます。ルコックタイプは花びらの重なりが少ないか花びらが重なっていません。完全な違いは、乳液の色です。ルコックタイプは黄色でドゥビウムタイプは白色です。

今回は早く咲くルコックタイプです。ドゥビウムタイプを探したのですが5月3日現在では見つけられなかったので続編を期待してください。




空き地にはオレンジ色のナガミヒナゲシでいっぱいです。
ナガミヒナゲシは一日花で朝咲くと午後には花びらが落ちるのですが、次の日に咲くつぼみが頭を垂れています。

明日咲くつぼみがたくさん。



ナガミヒナゲシをさらに分ける人もいます。
花びらに紋があるナガミヒナゲシがあります。それをモンツキヒナゲシの呼び名と同じようにモンツキナガミヒナゲシと呼んでいる人もいます。

花びらに紋がないルコックタイプ。



紋が1つの花びらは見つけることが出来ませんでした。

花びらの紋が2つのルコックタイプ。



花びらの紋が3つのルコックタイプ。



紋が3つでも紋のつき方には多様性があるようです。



花びらの紋が4つのルコックタイプ。



ここに咲いている紋付のナガミヒナゲシの乳液を調べてみました。
乳液の色は黄色でした。紋付のナガミヒナゲシはルコックタイプの品種のようです。

乳液の色は黄色です。



ところが、5月の連休に入ったら白っぽい花びらのナガミヒナゲシが現れました。
花びらのオレンジ色が薄くなって花びらの外側は白っぽくなって、遠目では白い花が咲いているように見えます。

花びらの色が薄くなったルコックタイプ。



枯れ初めだからと思いましたが、咲き始めから花びらの色は薄い花もありました。



さらに、色の薄い花びらにも紋がありました。



自然は不思議でいっぱいです。

ナガミヒナゲシは虫がたくさん集まる花です。




(Canon IXY DIGITAL 510IS)


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