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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 6月28日 ワイの話2 一軒家2

2018-06-28 17:02:23 | B,日々の恐怖









  日々の恐怖 6月28日 ワイの話2 一軒家2








 結局外に出すのに2日かかって、3日目からようやくバラしに入ったんやけど、ワイが1階、りゅうが2階に分かれて作業してた。
 10時になって30分休憩があるんやけど、そんときに下に降りてきたりゅうがちょっと怒ってて、理由聞いてみたら、作業中すごい視線感じて後ろみたら人形があったらしい。
 それで、ワイがいたずらでやったと思ったらしくて、

「 洒落ならんっすよ!」

って言われたから、元からあったことを伝えた。
 そしたら、とりあえずあの人形を外さんとドア枠剥がせんから、ワイに人形を取るように頼んできたから、ワイも正直怖かったけど後輩の手前ダサいとこ見せたくなくて取ってやることにした。
 バールで人形ごと釘を引き抜いたんやけど、人形と壁の間に紙が一緒になって打ち付けられてた。
 ライターくらいの大きさの紙にちっさい文字がびっしり書いてあってクソ気味悪かったし、ワイは目が悪くて読めんやったから、りゅうに渡してなんて書いてあるか聞いた。
 そしたら、りゅうがいきなり、

「 気持ち悪っ!」

って言いながら、紙を握り潰して窓の外に投げた。

「 ばか!なにしてんねん!」

って言ったんやけど、りゅうは結構マジな顔で、

「 ワイさん、あれ、まじやばいっすよ、洒落ならんっす・・・・。」

って言った。
 なに書いてあったか聞いても一向に言わんやったけど、ワイもここまできたら意地でも聞きたかったから、作業中断してずっと問い詰めた。
 そしたら昼休憩の時間になって、とりあえず飯食い行くかっつって、弁当食ってた時、りゅうがボソッと、

「 みきちゃんって書いてました・・・。」

って言った。
 なんでか知らんけど、そん時めっちゃ鳥肌立って、でも怖がったら幽霊寄ってくるって聞いたの思い出したから、

「 だれやねん、人形に名前つけんなや、アホか!」

って強がって言ったんやけど、りゅうはちょっと微笑むだけで全然元気にならんから、午後からはワイが2階することにした。
















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