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日々の出来事 11月5日 ゴッドハンド旧石器捏造事件

2018-11-05 07:00:00 | A,日々の出来事_






 日々の出来事 11月5日 ゴッドハンド旧石器捏造事件






 今日は、旧石器捏造事件が新聞報道された日です。(2000年11月5日)
この旧石器捏造事件は、アマチュア考古学研究家の藤村新一が発掘した旧石器時代の遺物がすべて捏造だったと言う内容で、このニュースは2000年11月5日の毎日新聞朝刊でスクープとして報じられました。
 当時、藤村新一は、研究者が期待する石器を、期待される地層から次々と掘り出し、その発掘は“ゴッドハンド”と呼ばれていました。
しかし、発掘現場での不審な行動の垂れ込みが毎日新聞にあり、北海道支局が発掘現場に張り込み、藤村新一が遺跡に石器を仕込んでいる所の撮影に成功しました。
そして、藤村新一は捏造を告白し、日本の前中期旧石器時代の研究結果は崩壊し、教科書を書き直すなど大きな混乱を引き起こしました。






旧石器捏造事件




 発見効率の良さや発見の様態が不自然であるとする意見、藤村をはじめとする東北旧石器文化研究所の「業績」への疑義等はあったが、学会では少数派であり、考古学界はこうした意見をほとんど軽視、または傍観してきた。藤村が所属する団体の調査結果に疑念を抱く考古学関係者もいた。しかし、それを糾弾する人は少なく、疑念を抱くほとんどの人は彼らとの関係を絶って自分の研究業績に傷がつかないように保身した。彼らも意図的な捏造ではなく、勘違いや混入品だと信じていたようである。

 発掘現場での藤村の不審な行動に疑念を持った人からの情報提供に基づき、毎日新聞北海道支社がチームを編成しての取材に着手した。発掘の現場に張り込みを行い、藤村があらかじめ石器を遺跡に仕込んでいる様子の写真・ビデオ撮影に成功した。その後、直接の取材と捏造の確認を経て、2000年11月5日の朝刊で報じた。それが発端となり、それまでの業績のほとんどが捏造であることが判明し、日本からは確実と言える前期・中期旧石器時代の遺跡が消滅した。このため、過去四半世紀に及ぶ日本の前期・中期旧石器時代研究のほとんどが価値を失い、登録遺跡(埋蔵文化財包蔵地)の抹消・教科書の書き直しなど、大きな影響が生じた。彼が捏造にかかわった遺跡は宮城県が中心であるが、調査の指導などで呼ばれた北海道から関東地方まで広い範囲で捏造を行っていた。

 藤村に対する告発も検討されたが、現行法では罪に問うのは難しいとして見送られた。2003年に福岡県の考古学者が藤村新一を偽計業務妨害の疑いで告発したが、仙台地方検察庁は証拠不十分として不起訴処分にした。

 事件後、藤村は東北のある病院にしばらく入院していた。病状を理由に入院先の詳細は公開されなかった。またこれまで戸沢充則(明治大学名誉教授、日本考古学協会特別委員〈当時〉)が面会して捏造事件を引き起こした理由その他について告白を得た他は、病状悪化を理由に面会謝絶の状態が続いていた。

 藤村の弁によれば、功名心から捏造を始めたものの、「神の手」などともてはやされるようになり、プレッシャーから捏造を続けてしまった、とのことである。さらに当初は、捏造は一部と思われていたが、捏造の範囲が相当に広いことが判明し、世論は厳しさを増した。そうした重圧もあってか、解離性同一性障害を発症し、障害者認定を受ける。一方、2003年に入院先で知り合った女性と再婚している。また、右人差し指・中指を自ら切断した。 現在は福島県の障害者就労支援のNPOで勤務している。そして、遺跡等の捏造に関する記憶は精神疾患により残っていないと述べている。







ゴッドハンド 旧石器捏造事件
















☆今日の壺々話






    神の手



「 石器が出そうなのは・・・・・・。
 ん~と、ここら辺りかなァ~?」
「 えっと、ゴソゴソ・・・。」
「 あっ・・・・・。
 違った、違った・・・。」
「 えっと、土、戻して、パッ、パッ、パッ!」
「 こっちの方かな・・・・?」
「 えっと、ゴソゴソ・・・。」
「 あっ・・・・・。
 違った、違った・・・。」
「 えっと、土、戻して、パッ、パッ、パッ!」
「 う~ん、おかしいなァ~?」
「 どこだった・・・、いや、何でも無い・・。
 ちょっと、口がすべっ・・。
 アハハハハハ、ホントこの辺りかなァ~?」
「 えっと、ゴソゴソ・・・。」
「 あっ、また・・・・。
 違った、違った・・・。」
「 えっと、土、戻して、パッ、パッ、パッと!」
「 あ~、ダメ、石器出ない!
 もう、今日は止め!
 何処掘っても、死体しか出て来ないんだから・・・。」

..・ヾ(。 ̄□ ̄)ツ ギャァ!!
















鳩と学者



学者「 えっと、この辺りに石器を埋めとこかな・・・・。
うん?、なんか、鳩、集まってきたけど・・・・。
邪魔だな・・・。
あ、そうか。
節分の豆、持ってるからか・・・。」

鳩 「え、豆くれるの?」「くれるの?」「豆?」「なに集まってんの?」「何くれるの?」「僕ももらえるの?」「何してるの?」「押すなよー。」「どうかしたの?」

学者「 えっと、豆あげるよ。だから、あっちに行って・・。」

鳩「本当!?」「大丈夫なの!?」「BB弾じゃない!?」「何してるの?」「豆らしいよ。」「ほしいな。」「ほしいね。」「本当に豆?」「何くれるの?」「豆ってほんと?」

学者「 豆だよ、豆。食べたらあっちに行ってね。」

鳩 「そうかぁ!」「僕たち鳩だから!」「鳩だからポポッポーだから!」「ポポッポーだよね」「鳥だもんね。」「豆ほしいよね。」「何してるの?」「豆らしいよ。」「僕ももらえるの?」

学者「 そう、豆食べたら、さっさとあっちに行ってよね。」

鳩「うん!」「でも豆なんだ!」「そうなんだぁ!」「じゃぁ集まっていいんだよね!」「やっぱ豆だよね!」「豆だったの?」「豆らしいよ。」「何集まってるの?」「せまいよ。」「豆なの?」「くれるの?」「どうしたの?」

学者「 えっと、いっぱい集まって来たけど、困ったな。」

鳩「よかったぁ!」「じゃぁ集まろうね!」「足元に集まるよ!」「豆もらえるね!」「よかったね!」「豆なんだね。。」「僕はばたいちゃうよ!」「僕真っ白だもんね!」「今きたよー」「なにがあるの?」「豆らしいよ。」「豆ならいいな。」

学者「 ますます、集まって来たけど・・・。」

鳩 「あぁ!豆くれるから足元に集まるね!」「集まるよ!」「僕ももらうよ!」「豆もらえるね!」「よかったね!」「僕ももらえるんだね!」「何をもらえるの?」「豆らしいよ。」「僕もきたよ。」「なにしてるの?」「豆かもしれないね。」「なにかくれるの?」「豆なの?」

学者「 うわっ、子供まで来た!」

鳩「子供だー!!」「うわー!!」「たすけてー!!」「逃げてー!!」「大変だー!!」「豆はどうなるのー!?」「なんなんだー!?」 「豆はー!?」「怖いよー!」「とりあえず逃げろー!」「僕も飛ばなきゃー!」「何だったのー!?」「わからーん!」「きたばかりなのにー!」「とりあえず飛ぶよー!」

学者「 今日は止めとこ・・・。」
















ゴッドハンド





 2011年8月10日、ロシア南部クラスノダール地方で、海底から引き揚げたつぼを持って歩くプーチン首相(ロイター=共同)の写真が掲載された。
 ロシアのプーチン首相は10日、ロシア南部クラスノダール地方で古代ギリシャの植民都市ファナゴリアの遺跡発掘現場を視察、自ら付近の海底に潜り、6世紀のものとみられるつぼ二つを引き揚げた。
 ロシア主要メディアによると、首相はウエットスーツに酸素ボンベなどを身に着け、アゾフ海と黒海に挟まれた湾の深さ約2メートルの海底にダイビング。
 つぼを手に記者団に「船が積み荷を降ろした時に割れたつぼが、しばしば海に捨てられたそうだ」と説明した。【モスクワ共同】























 世田谷・八幡山の高線量、別の場所にも瓶破片。

 東京都世田谷区八幡山1丁目のスーパー敷地内外で高い放射線量が検出された問題で、4日、これまでにラジウムを放出していた瓶が見つかった地点とは別の地中から、ガラス製とみられる破片が見つかった。この破片も放射線の発生源だったことが分かり、他にもスーパー敷地内の地中に同様の瓶や破片が埋まっている可能性が高まっている。

 敷地内では今月2日までに、毎時110マイクロシーベルトを測定したスーパーの入り口付近の地下40センチほどの地中から、放射線を出していた試薬瓶が見つかり、掘り出されていた。

 この地点から3メートルほど離れた敷地内の地表でも毎時12マイクロシーベルトが測定されていたことから、業者らが4日、地中を掘り進めたところ、地下20センチほどで破片が見つかった。
周辺の線量は毎時65マイクロシーベルトに上っていたが、破片を取り除くと、毎時10マイクロシーベルト程度に下がったという。
 文部科学省は、破片にラジウムが付着していたと判断。
すでに掘り出されていた瓶の一部か、別の瓶のかけらとみている。





ここにも、そこにも、あそこにも!ワオ!

20cmにあるって事は昔のビンじゃないだろw
最近捨ててるじゃんw

瓶の仕業じゃ!瓶の仕業なんじゃ!

瓶を埋めるだけの簡単なお仕事です!

またゴッドハンドかよ!

















“神の手”を持つ男




 私は彼のメスさばきが、また拝めると思っただけでひどく興奮し、また緊張もしていた。
目の前にいる初老の男――名を藤木信介といった。
彼は"神の手"を持っている。
 瞑想でもしているのだろうか。
私は申し訳なく思いつつも、目を閉じている彼に声を掛けた。

「 藤木先生、そろそろ時間ですよ。」

彼は手袋をしながら、“分かった”とだけ声を発すると、ゆっくりと腰を上げた。

 彼は最初に“メス”と一言だけ言うと、あとは黙々と手を動かした。
最初に驚くのは、何といってもその速さだ。
 通常行われる速度の二倍、いやもっと速いだろうか。
それでいて、完全無欠のその正確さ。
二度も驚かされる。
もっとも、彼が“神の手”と呼ばれる所以はそこにあるのだが。

 私が“お疲れ様です”と言って、彼に目をやると普段見たことのない汗が頬を伝っていた。
常人には理解出来ないような、かなりの集中力を要するのだなと、私は勝手に解釈していた。

「 藤木先生……、私も先生のようになれるでしょうか?」

勝手に口が動いていた。
 彼は突然の質問に驚くことなく、屈託のない笑顔で答えてくれた。

「 ああ、なれるとも。
まずは、ひよこの気持ちを知ることだ。」

私は左右の箱の中にいる沢山のひよこを見てから、彼に笑顔で“はい”と返した。
















ゴッドハンドたち



 故意にプログラムにバグを埋め込んでは、自らの手で修正してお手柄とするシステムエンジニアがいるという。
 予め用意したインチキ土器を自分で埋めて、後日自らの手で発掘するという捏造を行っていた考古学研究者が一時期世間を騒がせた。
異常なまでの石器発見率の高さからその考古学者はゴッドハンドと称されていた。
 捏造考古学者と同じように注目を浴びたい、そして上司などから評価を得たいがために、自分でプログラムにバグを埋め込んでは自分で見つけるという自作自演行為を行うシステムエンジニアがいる。
 プログラムのプログラムの不具合が発覚した後、根気よくバグを探すフリをして自分で埋めたバグを程良い頃合いで発見する。

「 通常なら数日の工数がかかるところを見事短時間で修正してくれた!」

と上司から評価を得るために自作自演を行う。
 どこどこの会社に実際にいて、ゴッドハンドと呼ばれていたが、不正がばれてクビになった・・・という風な噂はあるが、『神の手』を持つシステムエンジニアが実際にいたのかどうかは確かめきれない。

 ただ、こういった話はどこの業界にもある話で、連続放火事件を自作自演して手柄を上げていた刑事や、記者による事件捏造など枚挙に暇がなく、ゴッドハンドSEもあながち噂だけとは言い切れない。


















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